時節ごとの変化・気がついたこと |
2018年度の記録(進行中) |
春(3月〜6月梅雨前)に見られるチョウ
3月15日、今年の最初のチョウはキタキチョウ
今年に入って最高気温を記録する暖かさ、いや、暑さ・・・かな。いよいよ、いつチョウが登場してもおかしくない天候に、真っ黄色のチョウが目に入ってきた。キタキチョウの雄で、翅もほとんど傷んでいない個体だ。例年ならモンシロチョウが飛び始めるのだが、注意して見ていても、その姿は見いだせなかった。
3月17日、モンシロチョウ初お目見え ケールやキャベツなど、畑のアブラナ科の作物を、急いでネットで覆わなくては・・・・。
3月18日、キアゲハ登場 チョッと早すぎるキアゲハの登場に驚いた。冬越ししたパセリやイタリアンパセリが豊富にあるので、食草には心配ないんだけど、まだチョイと寒いのでは。
3月20日、チョウで賑やかな庭と畑 あったかい晴れた日が続き、我が家の家庭菜園では冬越ししたコマツナの花が一斉に開花した・・・春爛漫。モンシロチョウが一挙に増えて、本当に賑やか。キタテハが4~5頭は飛び交う・・・この多さにはびっくり。数頭のキタキチョウも混じる。ベニシジミが1頭。嬉しい春がやってきたことを実感。
3月27日、アカボシゴマダラ幼虫の目覚め エノキの葉が綻びはじめるのに時を合わせるように、越冬を終えたアカボシゴマダラが木を登り始めたのを確認。この厳しい冬を無事に乗り越えたアカボシゴマダラが確認できて一安心だが、この冬を乗り越えられなかった幼虫も多かったに違いない。
4月21日、カラスアゲハの産卵を目撃
4月の中旬にもなると、様々なチョウが姿を見せ始める。ナミアゲハ、ヤマトシジミ、モンキチョウ、コミスジなどは頻繁に来訪するが、とうとうカラスアゲハがその美しい姿を見せ、庭の周りをせわしなく飛び回るも、まだ十分な大きさに成長していないカラスザンショウに産卵する行動を観察することができた。飛び去った後にその葉を観察すると、ナミアゲハの卵に比べるとかなり大きなカラスアゲハの卵を見出した。葉はまだまだ小さいが、寄生されないようにネットで覆うことにした。今後が楽しみだ。
5月 色々なチョウが出そろう
庭の花が咲き誇るにつれ、庭を訪れるチョウの種類と数が増えてきた。例年通りといえるのだが、コミスジやアサマイチモンジが産卵しはじめてライフサイクルを再開し始めたことが確認され、ものすごい数のジャコウアゲハの幼虫がウマノスズクサを食い漁っている。中旬になると、新たに誕生したと思われるキタテハが多くなり、キアゲハやナミアゲハなども新しい世代の個体が飛び回るようになった。いよいよチョウが活発になる時期がやってきたようだ。
6月初旬 梅雨入り前の晴天が続く
チやョウの蜜源には不可欠なブッドレアはまだ蕾のママだが、ブラックベリーやラベンダーの花が主な蜜源となってミツバチやチョウの訪問を受けている。6月4日、思わぬ珍客の訪問を受けた。5年前の夢のような体験を再び・・・クジャクチョウがやってきたのだ。異様な飛翔に、一瞬ヒオドシチョウかと思ったが、ブラックベリーの花に留まってその姿を確認した。
丁度カメラが手元にあったのだが、カメラを向けようとしたところで飛び去り、 残念ながら写真を撮ることができなかった。5年前は、真夏の飛来であったが、こんな時期にでももやって来るのかと驚いた。
6月中旬 梅雨の合間の晴天、真夏日のような暑さ
6月16日、庭の草抜きをしていると、マーガレットの小枝に留まった羽化したての カラスアゲハ(♂)を見つけた。蛹はカラスアゲハの直ぐ側で見つ けたが、ラッキーにも羽化したところで、今にも飛び立ちそうなところ。食草のカラスザンショウからは10mも離れたところで、蛹化のためにはこんなところまで徘徊してくるのだと関心した。 |
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6月下旬、真夏日の改正に、たくさんのチョウがブッドレアに集合
6月の中下旬にはブッドレアが開花し始め、色々な種類チョウが続々とやってくるようになった。25・26日の真夏日には、今まで稀にしか目にしなかったアカタテハ、アオスジアゲハなどが目立つようになってきた。セセリチョウ、特に、イチモンジセセリが急速に密度を増してきたようだ。庭の木陰では、最近続々と誕生してきたたくさんのジャコウアゲハが飛び交っている。 |
6月30日、テングチョウがやってきた
真夏のような日差しのもと、ブッドレアは千客万来。いつもにない数多くのチョウの訪来に嬉しい悲鳴。でも、そのほとんどがモンシロチョウの中、ポツポツと飛翔の異なるチョウが目につく。ツマグロヒョウモン、キタテハ、アカタテハ、ヒメアカタテハ、アサマイチモンジ、ジャコウアゲハ
・・・。その中で、一際目立つ小振りで濃色の俊敏に飛翔するチョウは・・・テングチョウだ。わが家には2015年以来2度目の来訪となるが、ようやくカメラに収めることができた。もちろん初めてで、とても嬉しい瞬間。 |
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7月 ジャコウアゲハが乱舞
毎年、ウマノスズクサが壊滅状態になるほどジャコウアゲハの幼虫が繁殖する。今年こそは健全な繁殖を達成しようと、かなり初期の段階からウマノスズクサに産み付けられた卵を間引いてきた。とても可愛そうなんだけど、幼虫に育ってしまうと処分はもっとつらくなる。ところが、見る見る幼虫は増え、ウマノスズクサは食べ尽くされていく。数十匹の幼虫は、公園や川の土手のウマノスズクサに放置することになった。なんとかききをのりこえたものの、6本ほどあった大きなウマノスズクサが1本を残してほとんど食べ尽くされてしまった。ジャコウアゲハは終令幼虫になると、ウマノスズクサの太い軸を噛切って、その軸を食べるようになる。ブッドレアには、相変わらず色々なチョウがやって来て、楽しませてくれる。まだ、極珍のお客様の姿は観察されていない。7月20日頃からいきなり35℃を超える猛暑・酷暑が続くようになった。ヒトもエアコンを効かせた屋内に閉じこもるようになり、庭にはチョウの姿をほとんど見られなくなった。朝夕の比較的涼しい時間帯にはジャコウアゲハが木陰を飛び回る姿が観察される。他のチョウたちは元気にしているのだろうか? |
8月 驚異的な猛暑
7月から引き続いて驚異的な猛暑が続く。朝日が差し込むとともに気温は急上昇し、日が沈んでも30℃以下に下がるにはかなりの時間を要する。 今までなら、昼間でもカメラをぶら下げて頻繁に庭を回っていたが、今年は暑くて庭に出る気がしない。雨戸を締め切ったリビングで、エアコンを効かせて、只ひたすらに暑さを耐え忍んでいる。この暑さの中では、チョウの姿はかなり少ないようだ。暑い中を飛び回っているのはツマグロヒョウモン、アゲハチョウ、イチモンジセセリくらいだ。結果的に、この一月はチョウの観察がおざなりになってしまったようだ。 |
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越冬する姿が確認されたチョウとその形態
ジャコウアゲハ(蛹)、並アゲハ(蛹)、 クロアゲハ(蛹)、カラスアゲハ(蛹)、
ヤマトシジミ(蛹)、モンシロチョウ(蛹)、ルリシジミ(蛹)、 ミヤマカラスアゲハ(蛹)、
アカボシゴマダラ(幼虫)、 |
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我が家のバタフライガーデンをめざして
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