我が家の庭の訪問者
(その4) トラップいろいろ

 
 内   容 
(その1)スズメバチトラップ 
(その2)チョウトラップ  
 
 (その1)スズメバチトラップ 
2015年4月26日 
オオスズメバチ(女王蜂)が飛来してきたのに気がつき、その対策としてオオスズメバチの捕獲トラップを作ることにした。春のトラップは女王蜂を捕らえることができることから、秋の被害を大きく抑えることが出来るという。
 方法は、ネット検索して見つけ出したペットボトルを利用した手作りとトラップを参考にした。 2Lのペットボトルを3本用意し、グレープジュース(Dole、100%果汁グレープジュース) : 日本酒(清酒、秋田のまつり) : 酢(ミツカン米酢) : 砂糖(上白糖)=10 : 3 : 2 : 2 の割合で混合し、サイトの通りの細工を施した各ボトルに 300ml づついれて庭の木のおよそ2m位の高さに吊り下げた。
2015年4月26日5月5日
目の前を馬鹿でかいオオスズメバチが通り過ぎた。ふと思い出して、トラップを見に行くと、すごい・・・かかっている、かかっている。収穫は、3つのトラップに6匹、4匹、0匹。場所によってかなり差があるようだ。昼間は影になる木陰が最もよい結果を示しているようだ。トラップにかかったスズメバチを観察すると、キイロスズメバチとコガタスズメバチばかり。そう、あの馬鹿でかいオオスズメバチがいない。アイツを捕まえたいのだ・・・アイツを! 
    
2016年5月7日、
オオスズメバチの到来と共に、今年も昨年と同じ方法(上述)でトラップを作成した。今年のオオスズメバチ(越冬した女王蜂)の数はすごい。トラップを見るたびに掛かっているのを目撃するほど。5月17日にかなり激しい雨が降り、溶液が倍以上に薄まってしまったことから液替えすることにし、その中身を出してみたところ、驚くほどたくさんのオオスズメバチが捕獲されていた(写真下)。この収穫は、この数の大スズメバチの巣を阻止したことになるので、ご近所に大きく貢献したことになるだろうな。それにしても、オオスズメバチのでかいこと・・・鳥肌が立つほど。
   
 2016年5月13日、
今日は朝から五月日和。眩く刺すような朝日が庭に満ちている。モーニングティーを啜りながら庭を散策していると、昨年と同じように大きなアカボシゴマダラが庭の木々の周りを滑空している姿に出くわした。おそらく、我が家の庭で誕生したアカボシゴマダラと思われる。今年こそはと、直ぐにカメラを手にその姿を追いかけると、ミツバチ巣箱近くの桃の木にぶら下げたスズメバチトラップに翅を休めた。そう言えば、今年のスズメバチのトラップにはたくさんのオオスズメバチ(越冬から目覚めた女王蜂)が掛かってうれしい悲鳴を上げているが、既に2頭のサトキマダラヒカゲがトラップに掛かって命を落としている姿を見て心を痛めている。そのトラップにアカボシゴマダラが惹かれているようなのだ。とても心配・・・何か良い方法がないのだろうか? まずは、トラップの口をガムテープで塞いで、アカボシゴマダラが入れないようにした。来年は口をもっと小さくすることにしよう。
   
 2016年5月13日、 ペットボトルのスズメバチトラップ(上述)で蜜を求めるアカボシゴマダラ雌。
ゴマダラチョウ、アカボシゴマダラ、オオムラサキなど、越冬して最初に誕生した個体は、いったい何の蜜を吸っているのだろう。明らかに、樹液の流出には、時期的に早すぎると思われる。
 2016年5月14日、 アカボシゴマダラのトラップ来訪に注目していた中、コントラストが鮮やかな異なったチョウの訪問に気がついた。エッ ・・・ ゴマダラチョウだ! この庭で生まれたのだろうか? 我が家の庭では初めての観察となる。 本当にうれしいですね。トラップに掛かってしまわないように注意しなければならないのだが、今後タテハチョウの訪問に向けての準備をする必要があろう。オオムラサキの来訪も夢ではなさそうだ ・・・ 。
   
 2016年5月14日、 ペットボトルのスズメバチトラップで蜜を求めるゴマダラチョウ。白と黒のコントラストが美しい。やはり日本のゴマダラチョウは ・・・ 凛々しくて、きれいだなァ。
   
 (その2)チョウトラップ
 2016年5月14日、 バナナトラップ
アカボシゴマダラやゴマダラチョウの行動を観察していると、樹液の流出にはまだ早いこの時期には彼らは何を食しているのか疑問を持たざるを得ない。少なくともこの近辺にはたれらが好むような蜜源は思い当たらないからだ。
そこで、樹液吸蜜性のタテハチョウの仲間に給餌させることについて愛チョウ仲間に相談を持ちかけたところ、仲間のU子さんから的確なアドバイスを頂いた。元は川上洋一さんからの情報とのことで、20% の砂糖水にバナナを半分に折って漬け、ドライイーストを加えた後に暖かい場所で一昼夜放置する(ただし密閉厳禁)とのこと。ありがたくこのアドバイスに従って早速準備し、このトラップを設置した。少し変更したところは、小さじ一杯の日本酒を加えたことくらい。また、気温も高くなってきたので、一晩の醗酵を待たずに設置した。アカボシゴマダラやごマダラチョウが気に入ってくれれば嬉しいのだが。

5月14日午前中
 
5月15日午前中(24時間後)
  2016年5月16日、
今日は朝から曇天で、チョウの活動は極めて低い。しかし、日ごろから日陰を好むサトキマダラヒカゲは活発で、早速バナナトラップを訪れた。 先に、スズメバチトラップで2頭を失っていたので、ここにさらに2頭が訪れたことから、意外にたくさんのキマダラヒカゲがいるものだと驚いた。どちらかというと、ゴマダラチョウさんやオオムラサキさんに来て欲しいなァ!

 2016年5月18日、
バナナトラップの常連さん、「アカボシゴマダラ」のオス。最近は、晴れた日の午前中には庭の樹木の間を優雅に滑空するアカボシゴマダラの姿を普通に見かけるようになった。庭でお食事ができるようになったからであろうか? これで、アカボシゴマダラが完璧に我が家に居ついてくれたことになろう。


 
  2016年5月24日、
バナナトラップには、まだまだ珍しいお客様が到来してくれる。コメツキムシは毎日団体でのお越しとなるが、今日は、とても小さなコクワガタの番(ツガイ)が二組登場となった。このような甲虫の皆さんに来て頂けることはありがたいのだけど、それを目的に人工的なトラップを準備するのは、なんだか本末転倒のような気がして気が引ける。でも、ゴマダラチョウやオオムラサキを狙えるなら ・・・ 良いとするか?
このトラップの傷みはかなり早いので、頻繁に作り直す必要がある。

 
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 (2)アカボシゴマダラの生態

(3)並アゲハ、クロアゲハ、キアゲハの生態
(4)その他のチョウの生態

 
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