我が家の庭を賑わす花木(1)

 バタフライガーデンを目指して・・・
 ブッドレアがいっぱいのガーデン
 
  我が家の庭で栽培している花木。庭の木といえば ・・・ 花より団子の・・・果樹と言いたいのだが、私は個人的に好きな花木と食草を含む蝶が好む花木を集めることにしている。以下に、現在我が家に植えている花木を示す。
また、チョウが好んで訪れる花には 、ミツバチが好んで訪れる花には の印を記している。特に好んで訪れる草花には の印の数(最大3つ)を増して表している。
 
 主な花木(1)  
   主な花木(1)          
1 ヤマブキ(一重) ミヤギノハギ(宮城野萩 ブッドレア (アルテニフォリアを含む) 
4 キンモクセイ 5 モクレン カラスザンショウ
7 ランタナ 8 タニウツギ 9 ハナウツギ
10 アジサイ 11 ヘンルーダ 12 エノキ
   主な花木(2)          
13  タマクサギ(ボタンクサギ) 14  ウツギ(卯の花)  15  デュランタ・タカラズカ   
16   メドハギ        
    
  1)ヤマブキ  
春花の代表の一つ。その美しさはオリジナルの一重にあると信じている。輝くほどのヤマブキ色は、春の陽の光にふさわしい ・・・ 八重のヤマブキでは決して味わえない。ミツバチも好むようで、頻繁にその花を訪れている。
転居するとき、友人の庭に生えていたヤマブキの子苗2~3本を引きちぎるように抜いて頂いてきたもの。その繁殖はものすごく旺盛で、占有域をどんどんと広げていく。今や、その広がりを抑えるために、新芽を一生懸命に引き抜かなくてはならないほどの状況。植えない方が良かったかな。
 
ヤマブキの花を訪れるミツバチ
2)ミヤギノハギ(宮城野萩)   6月初旬〜    
身長ほどに伸びてたわわな枝を四方に垂らし、枝いっぱいに花を咲かせる姿に憧れていた。でも、これもヤマブキと同様に殖え過ぎますね。毎冬、その処理が大変です。大きく伸びた枝が塀を乗り越えるので、車の通行に支障をきたさないように注意している。
春の終わり頃に咲くが、花が終えた後に新芽が大きく伸長し、木柄は倍ほどに成長して迫力を増す。そして、夏の盛りから秋にかけて、この大きく伸びた枝に多くの花を咲かせ、その姿はまさに秋の七草にふさわしく美しい。近くに秋の七草を集めようかしら ・・・ 尾花(ススキ)とクズを除いて。
 よく見かけるチョウの中でも、キチョウ、トラフシジミ、ウラナミシジミ、ルリシジミ、ツバメシジミ、ウラギンシジミ、コミスジなどたくさんのチョウの食草でもある。我が家のミヤギノハギで産卵が確認されているのは、キチョウ、ルリシジミ、ツバメシジミそして、ウラナミシジミ。コミスジは、時折飛来するのを見かけることから、産卵に来ているのかも知れない。今後注意して観察しよう。バタフライガーデンのためには、植栽が勧められる。

ハギの花期は長い。最初は5月中下旬から咲き始める。
 
 2016年1月20日
萩の木は本来、花を咲かせた枝は春先まで枯れずに残っている。また、翌年咲く花は新しい枝にのみ着くことから、毎年冬には、葉が落ちた枝を根元(10〜20cm)のところで切り縮めるのが普通とされている。我が家のハギも、毎年この時期にはバッサリと・・・。
ハギの花といえば、秋の七草のひとつとして、いつもその
花を楽しんでいたが、今年はチョウ(キタキチョウルリシ
ジミ
、コミスジ、ツバメシジミなど)の産卵や幼虫の成育を注
意して観察することにしよう。 
3)ブッドレア いろいろ   6月中旬〜降霜   
バタフライボールと呼ばれ、様々な蝶が吸密に訪れることから、庭の東側ほぼ全域に6本(6種類)も植えている。梅雨時に花が咲き始めてから霜が降りるまで咲き続け、本当に多くの蝶が絶え間なく訪れ続けてくれる。様々な花色のブッドレアを植えたところ、蝶が好むのは桃紫から青色系の花を好むようで、白色や濃紫色の花をあまり好まないようだ。
 チョウが好むブッドレアの花色 ・・・ @薄桃紫色 B桃紫色 E薄紫色
 チョウが比較的好まないと思われるブッドレアの花色 ・・・ A濃桃紫(濃紫)色 C白色 D濃桃赤色
花の美しさを楽しむなら、花の命は比較的短いので、終えた花殻を丹念に取ることであろう。終えた花の基部の葉の付根から、新しい花穂が次々と伸びてくる。また、放置すると4m以上に大きく広がって伸びるので、葉が落ちた冬季に1mほどの高さに強剪定する。1m程に切り詰めても、春になると新芽を大きく展開し、3m程にまで伸びて花を咲かせ続ける。最初に咲かせる花は大きく豊かな花穂に成長し、特に美しい。
ブッドレアの変種、アルテニフォリアとバズについては下記詳細を参照。 
我が家のバタフライガーデンをめざして ・・・・・ ミツバチやチョウに優しいガーデニング
 
@薄桃紫色のブッドレア
 
@薄桃紫色のブッドレア
 
@薄桃紫色のブッドレア
 
A濃桃紫色のブッドレア
 梅雨に入って花穂は大きく育ち始め、6月中旬になっていよいよ咲き始めた。上の花は穂の長さが50cmに及ぶ大きなもので、その花色はチョウやミツバチが好む。一方、写真(右上)の花は紫花とは色彩が異なるが、紫花と同じようにチョウは好まないようだ。 

B桃紫色のブッドレア
 
B桃紫色と@薄桃紫色のブッドレア
 6月下旬になって、いよいよブッドレアが最盛期を迎え始めた。庭の東側を広く占めているブッドレアは花そのものを楽しめるばかりでなく、最盛期にはミツバチやチョウの飛来も盛んになり、庭がとても賑やかになる。花穂を構成している個々の花の命は短いが、これから秋(霜が降りる)まで、葉の付け根から次々と吹き出す新たな小枝に花は咲き続ける。バタフライガーデンにはとても心強い存在だ。今年も、とても珍しいチョウの訪問を願っている。  
B桃紫色のブッドレア
 
C白色のブッドレア
 
C白色のブッドレアにミツバチ
 
 2015年12月の中旬、 
 ブッドレアの剪定を行った。毎年のとおり幹を1m弱残して強剪定。これほど強く剪定しても、翌年には大きく立派に成長し、たくさんの花を咲かせる。写真(上)では、ブッドレアの後ろにブッドレアの枝のように見えるのはキウィの枝
2016年12月1日、 
例年通り、ブッドレアの剪定を行った。ブッドレアは、毎年強剪定を行わないと、大きく伸びすぎて大変なことになる。5年を経てかなり老木になったようで、そろそろ更新を考えなくてはなるまい。
ブッドレア レイウ" デ  パピヨン 
6月の下旬、梅雨も真っただ中でブッドレアは開花期を迎える。その中にあって最初に開花するのがレイウ" デ  パピヨン、ブッドレアの中では最も大きな花を咲かせる。その花茎は優に30cmを超え、存在感には目を見張るものがある。
ブッドレア・バズ 6月中旬〜
ブッドレアの矮性種として、昨年(2014年)に花色の異なる2株を入手した。今年が初花となるが、両者とも期待通りの美しい花を咲かせた。樹高はおよそ1.5mでまずまずだが、もう少し小さく留まってくれることを期待していた。しかし今冬の剪定で、来年どれほど大きく成長するか不詳。花が咲くと、花穂が重くなって、枝が一般的なブッドレアより容易に下に垂れていくのが欠点。枝が細くて貧弱に見える。薄紫の花(写真下)にはミツバチやチョウが訪れるようだが、濃い赤紫の花(写真右)にはチョウもミツバチもほとんど訪れない。繰り返すようだが、バタフライガーデンに選ぶ花は、その花色にも十分配慮する必要がある。開花は普通のブッドレアより2週間ほどは早いようだ。


D濃桃赤色のブッドレア・バズ
 
E薄紫色のブッドレア・バズ
 
E薄紫色のブッドレア・バズ
ブッドレア アルテニフォリア 
ブッドレア アルテニフォリアの真実  2015年
 我が家のアルテニフォリアは、植えて5年になる。珍しいブッドレアとして入手したが、その実態は、自らの期待や有名種苗会社を含めたあちこちのサイトで見られる説明のほとんどとは大きく異なる。花色はE薄紫色で、下垂した小枝の葉芽(ほとんどすべての葉芽の脇から花芽が出る)ごとに、ブッドレア独特の小さな花の塊を串団子さながらに連ねて咲かせる。花のスタイルは大きく異なるが、一般のブッドレアと同じように、蝶やミツバチが好んで集まってくるようだ。花期は一般のブッドレアよりおよそ1ケ月早い5月中旬の一度のみで、2週間ほどでその短い花期を終える。一般的なブッドレアとは異なり、一度咲き終えたら決して再び咲くことはない。問題は剪定で、未だに適切な方法が明確ではない。忘れてはならないのは、花は前年に伸長した枝に着くことであり、通常のブッドレアのように新しく伸びた新枝には着けない。従って、普通タイプのように冬季にむやみに剪定すると、開花を予定している前年に伸びた枝を切り落とすことになり、翌年の春には花が咲かないことになる。普通のブッドレアとは大きく異なる点だ。だから、木の形を整えるために、何時どのように剪定したらよいか未だに解らない。なにしろ、かなり奔放に小枝が伸びるので・・・。木も普通のブッドレアのようにしっかりとした幹とならず、蔦とまでは言わないまでも、その幹は枝の重さで湾曲し、木の全体的な形をまとめることがなかなか難しい。冬には葉が落ち、いかにも華奢な小枝が四方に密に垂れ下がる。これらの小枝は枯れたものと生きているものとの区別が容易ではなく、剪定が困難な理由の一つとなっている。花はとても綺麗ですよ・・・、とっても。 花期が短い欠点を除くと、バタフライガーデンにとても有効で、栽培の価値は十分にあると思われる。
   
定植して5年目、樹高は2.5mほどに達している。花期(5月中旬)の写真をとっていないが、花期はこの一度のみで、花が終わると花殻の付け根に小さな芽が残り、その一部が伸長して新しい枝となり下垂する。翌年はこの新しい枝に花が咲く。写真右は新しい枝が花を終えた古い枝から伸びて下垂しているところ(6月中旬)。左隣のブッドレアは梅雨期に入って開花を始めた(写真左上)。この普通タイプのブッドレアはこれから霜が降りるまで咲き続ける。 
   
 2015年12月の中旬、
ブッドレア・アルテニフォリアの枝の整理(剪定)を行った。全体的な剪定の方法はわからないが、向こう側が見通せないほど茂っていたので、茂みの内側にある老いた枝を主に取り除いた。茂みの表にある青々とした小枝(写真上)は決して切ってはならないことは既に述べたとおり。少しは間引いたが・・・。来年の花が楽しみ。
2016年1月20日、ブッドレア・アルテニフォリア
 写真ではよく見えないようだが、たくさんの細くて長い小枝がまるで柳のように前面に垂れ下がっている。今年は茂みの内部を大きく選定したので向こうが透けて見えるようだが、春になると小さな葉に覆われて全体がこんもりとして、手前の細い枝にたくさんの花をつける。
   2016年1月20日、ブッドレア・アルテニフォリア
 幹は比較的細く全体を支えるほど強くはないので、写真(左)のように下からしっかりと支えている。全高は約2.5m、春には全体を小さな葉が覆う。新しい枝は古い枝の上を覆うように育つので、木の奥(下部)の枯れこんだ枝を確認しながら念入りに取り除くことを心がけるのよい。 




2016年5月2日、
アルテニフォリアの開花も近い。小枝には写真のような玉型の花穂が育ってきた。昨年、枝をかなり整理したので、今年の花はチョッと淋しいことになるかも。
 2016年5月2日、
花穂が着いている小枝の基部には新たな小枝が伸び始めている。この小枝には、来年花が着くので大切にしなくてはならない。
   
 2016年5月18日、アルテニフォリアが満開
アルテニフォリアが満開になった。この冬の剪定をやり過ぎたせいか、花はかなり少な目となった。でも、とても量感のあるすばらしい花で、その存在感は十二分にある。普通のブッドレアの開花はまだまだ・・・。
2016年5月21日、
朝から晴天で、庭は様々なチョウの飛来で賑やかだ。満開のアルテニフォリアにチョウが飛来するかどうか、関心を持って観察していると、 ・・・ はい、確かにやってきます ・・・ それも、たくさん。 ツマグロヒョウモン、キタテハ、アサマイチモンジ(写真右)、・・・ そして、ジャコウアゲハ、アオスジアゲハ。一日で、こんなに盛りたくさんのチョウの来訪を確認した。花穂が下垂しているので風で大きく揺れるのだが、チョウは気にしないでしっかりとしがみついているようだ。花期は短く、あと少しでその命を終えるが、それまで多くの、特にタテハチョウの蜜源になってくれると嬉しい。5月末には花は完全に終了した。
  
 2016年10月30日、
今年は、とても大きく育ったアルテニフォリア。公道にはみ出しているので、もっと小さく剪定しなくてならないことは分かっているのだが、この姿での満開の花が見たい。来年、開花後に大きく剪定することにしよう。
 
4)キンモクセイ  
転居記念で息子が希望して植林したもの。大きく成長する木なので、庭の北に植えことにして、できるだけ成長を抑えるようにした。
5)モクレン・マグノリア  4月初旬〜下旬
私の大好きな花木。あの炎のような大きく重量感のある花弁の虜になっている。植えているのは4種類。ハクモクレン、紫モクレン、黄モクレン・エリザベス、赤モクレン マグノリア・バイカル。
ハクモクレン 3月下旬〜4月上旬
30年前、結婚記念木として大学の教職員住宅に植樹したが、転居とともに失ってしまった。この度、新居に住むにあたり、再度、ハクモクレンを植え直すことにした。もともとモクレンの仲間が大好きなので、子供の頃に父に「モクレンは縁起が悪いから庭に植えるべきではない。」とよく言われていたが、おもいっきりたくさん植えることにした。

ハクモクレン

ハクモクレン
キモクレン エリザベス
家屋の側に植え、我が家のシンボルツリーとした。2階の高さまで、順調に育っている。伸びすぎても困るので、このあたりで剪定し態勢を整えたい
紫モクレン(写真左)
 
マグノリア・バイカル(写真上)は植えて4年になる。3m位の大きな木を購入して植えたにもかかわらず、未だまともな花を一度も見ていない。  毎年たくさんの蕾が付くのだが、蕾が開かないうちに大型野鳥、特に、ヒヨドリの餌食となってえいる。ヒヨドリはよほどこの花が好きなようで、片っ端から啄んで行く。諦めるしかないのでしようか・・・。ヒヨドリは、ハクモクレンにはほとんど手を出しません。バイカルの花が無くなってくると、攻撃の対象は紫モクレンに代わります。
6)カラスザンショウ   
カラスアゲハを始めとするアゲハチョウの仲間の食草として入手し、庭の西側に植えた。大きく育つことが分かっているので、生育を少しでも抑えるために西側にした。3年で、既に2階をこえた。近い将来役立つことを期待してるが、毎年、葉がなくなるほどナミアゲハの幼虫が群れている。枯らさないため、幼虫をある程度間引くことが必要とされる。



 
2016年1月20日、 (写真上)
1年で大きくなったカラスサンショウ。あっという間に2階まで届くようになった。あまり大きくなっても困るので、4本の枝のうち、特によく伸びた手前の枝2本を、約半分のところで切り取った。木の生長ついては、まったく問題ないだろう。2015年はカラスアゲハの産卵も観察されたし、並アゲハの幼虫もたくさん見られた。アゲハの仲間には、大きく貢献していると思われる。 
 2016年8月16日、(写真上)
大きく育ったカラスザンショウ。いろいろなアゲハの仲間の食草となり活躍している。雨風に晒されて枝が重くなり、壁側2本は大きく下垂している。しかし、ミツバチの蜜源として期待していた花は咲かなかった。こんなに大きくなっているのだが。
2017年8月、待ちに待ったカラスザンショウの開花
植えてから6年を経て、ようやく開花を迎えたカラスザンショウ。真夏に開花して、閑蜜期においてミツバチの貴重な蜜源として評価されている。その花がようやく咲いた。噂どおり、ミツバチは大好きなようで、いつもたくさんのミツバチの訪問を受けている。さらに、比較的蜜源の種類にうるさいジャコウアゲハにとっても最適なようで、この時期にカラスザンショウの開花はうれしい。

ジャコウアゲハ

ミツバチ

アサマイチモンジ
 
キタテハ

賑やかに吸密するナミアゲハ 
 
ナミアゲハ

夕日の中のツマグロヒョウモン
 
7)ランタナ  4月下旬〜   
蝶の蜜源として、様々な色を7株ほど入手した。寒さに弱いため、鉢植えにして、冬は最低温度10℃の温室で栽培している。ネットでは蝶の蜜源として高く評価されているようだが、我が家の庭で満開の美しい花を見せるが、セセリチョウが訪れている姿を時折見せるだけで、その他の蝶が訪れている姿を全く見ることができない。蝶の好きな花色のランタナがあるのだろうか? 
周りに花が多いからであろうか、ランタナを訪れるチョウは意外に少ない。チョウの蜜源として最初に花色の違うものを入手したにも関わらず、ナミアゲハとイチモンジセセリが時々その姿を見せるだけ。そして訪れるのは左端のオレンジ色の花がほとんどで、期待していた黄色の花にはその姿を見たことがない。
8)タニウツギ  5月初旬〜下旬 
チョウの蜜源と、イチモンジチョウ・アサマイチモンジの食草として、2014年冬にホームセンターで投売りされていた鉢植えを購入した。はちの中で最も大きな木を購入したのだが、芽が出てくると、異様な光景に驚いた。よく見ると、普通種(2本)と斑入り種(2本)が寄せ植えになっている。昨年、あちこちの園芸店でタニウツギを探していたとき、販売されているのはどこでも斑入り種ばかり・・・これは不要。本音では、斑入り種は抜いてしまいたい。 
 
タニウツギの花
 
斑入タニウツギの花
9)ハナウツギ   7月上旬〜  
 
チョウの蜜源として入手したものの、今のところ(7月上旬の開花開始時)期待通りの結果は出していない。自然では、ハチや甲虫が多く集まり、シジミやタテハが多く吸密に来ていたことを思い出す。ときおり、イチモンジセセリが訪問している姿を見かける。というのも、これまでの経験から、白色の花にはチョウはさほど興味を持たないのではないかと不安が頭をよぎる。花色が嫌いなのではなくて、蜜源がたくさんあるときには最も好きな花色を選ぶということかもしれない。いずれにせよ、蜜源が豊富な我が家の庭では、白色の花にはチョウは向かい難いかもしれない。  
10)アジサイ 
 
アジサイ
普通の国産のアジサイ。チョウもミツバチも全く興味を示さない。庭の北側を飾る季節の花と割り切っている。
 西洋アジサイ:アナベルの白花とピンク花。大きな花が、か弱い貧弱な細い花茎の先端につく。雨が降ろうものなら大変。重さに耐えかねた花茎は揃って大きく曲がる(倒れる)。
11)ヘンルーダ  
樹高0.5〜1mのミカン科の常緑小低木。春に小さな黄色の花を密集して咲かせる・・・とあるが、私は全く知らなかった謎の木である。ある解説には宿根草として扱われているのを見かけたこともある。ともかくミカン科で、アゲハチョウの仲間の食草になるとのこと。ナミアゲハの他、クロアゲハ、カラスアゲハ、オナガアゲハなども産卵するという。しかし結果として、ナミアゲハが産卵に訪れるだけで、アゲハの仲間でも決して好む食草ではないらしい。おそらく、代用食としては有効なのだろう。
 ネットで種子を手に入れて苗を作り、2015年の春に庭に定植した。少しでも、アゲハチョウによる温州ミカンへの食害が軽減されることを願っている。 
 
 
 2015年10月21日、春に植えたヘンルーダーはおよそ40〜50cmに育っているが、早々からアゲハの攻撃を受け続けている。葉は常時丸坊主で、手のつけようがない状態。秋になってようやく幼虫の姿が少なくなり、木の先端には新しい葉が伸び始めてきた。 
2016年10月29日
ヘンルーダーは高さ1mほどの低木になるという。種をまき、苗を直植えしてから約1年半で、ようやくそれらしく育ってきた。ナミアゲハもミカンの仲間として認め、頻繁に卵を産んでいるようだ。

 
12)エノキ   
チョウの食草としては決して逃してはならない。オオムラサキ、ゴマダラチョウ、アカホシゴマダラ、テングチョウ、ヒオドシチョウ等、多くのチョウの食草となる。その他、ヤマトタマムシの食草でもある。 我が家の庭では、野鳥が種を落としていくのかアチコチから子苗が育ってくる。もちろんこのような大きな木は、私がここに住むようになった以前から生えていたもので、南のイヌツゲの生垣の中から伸長している。少し大きくなりすぎていたので、昨年冬に剪定して樹高を3mほどにした。昨年、このきからアカホシゴマダラが発生しているのに気がつき、今年もその発生を確認した。我が家の頼もしい食草のエノキだ。  
   主な花木(1)          
1 ヤマブキ(一重) ミヤギノハギ(宮城野萩 ブッドレア (アルテニフォリアを含む) 
4 キンモクセイ 5 モクレン カラスザンショウ
7 ランタナ 8 タニウツギ 9 ハナウツギ
10 アジサイ 11 ヘンルーダ 12 エノキ
   主な花木(2)          
13  タマクサギ(ボタンクサギ) 14  ウツギ(卯の花)  15  デュランタ・タカラズカ   
16   メドハギ        
 我が家のバタフライガーデンをめざして
   ミツバチやチョウに優しいガーデニング
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