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宿根草(その1)Perennial flowers ( Part 1) | ||||||||||||||||||
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1)マーガレットコスモス 8月下旬〜降霜 | |
無加温ハウス内で栽培している。丈夫で手間がいらず、一年で大きく成長する。霜が降りるまで咲き続けるが、霜が降りると同時に屋外では完全に凍死する。無加温ハウス内で栽培すると生き残るが、冬には完全に葉は枯れ落ち、一見枯死したように見える(写真)。12月に、根元から20cmくらいのところで強めに剪定すると、春になって伸びた新芽が良い形にまとまる。。 |
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9月に入ると咲き始める秋の花。鮮やかな黄色が美しく、秋の少ない花の中でひときわ目立って存在感を示す。 タテハチョウの仲間とセセリチョウが頻繁に訪れる。左下にイチモンジセセリ。 |
2015年12月14日、 暖冬だからという訳ではないが、12月になっても花を咲かせ続ける。ハウスは無加温なので、今後凍るような寒さが続くと葉と花が枯れ落ち、上記のように変貌する。 |
2016年1月20日、 ようやく強い寒気が訪れ、雪混じりの冷たい日々が続く。 ハウスの中も凍てつく寒さで、パンジーの花や株はガチガチに凍ってしまう。 マーガレットコスモスの花は枯れ落ち、葉は生気を失ってきた。そろそろ剪定する時期かもしれない。 |
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2)バーベナ ボナリエンシス 4月下旬〜降霜 | |
どんな蝶でも飛来する花。蝶好きには絶対に外せない草花。屋外でも無加温ハウス内でも差がなく、冬越しする。冬には、大きな枯れ枝が残るが、生きているのは枝の下部と根だけで、2月になって春を感じるようになると、根元から新芽が伸び始める。こぼれ種が広く飛び散り、庭のいたる所に子苗が出てくるので、放置すると庭一面に広がって増殖すると思われる。冬のあいだに不要な子苗を処理するようにする。私は90%以上の子苗を処分する。蝶にとても好まれるので多く栽培したいところだが、よく考えて処分することを勧める。 | 冬でも北風があたらにところでは、葉が残っている。 |
大きく広がった枝も、冬にはほとんど枯死する。 |
2月の中旬から根元には新芽が見られるようになる。 |
2月中旬になると、根元には明らかな芽が伸び始める。 |
こぼれ種から伸び始めた小苗(2月下旬) |
3)バーベナ 4月中旬〜 | |
蝶がっ好きな花。屋外栽培は可能であるが、北関東の寒さに大きく傷む。夏に伸びた大きな枝は、そのほとんどが霜で枯死する。寒冷紗で防寒したり、枯死した枝や落ち葉で覆い防寒してやると、株の基部のみがかろうじて生き残り、早春に新芽を伸ばしてくる。生育は極めて良いことから、春〜夏に昨年と同様にまで大きく成長する。このような繰り返しで、成長期に挿し木をして殖やさない限りは、専有域を大きくすることはできない。ハウス内で栽培したことはないが、ハウス内だともう少し良い状態で冬越しすることができるだろう。生育が良いと大きく広がって面倒になるので、あまり殖えない今の状態を理想としている。 | |
株の基部を覗いてみると、小さな新芽が伸び始めている |
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4月の末になって、芽がどんどんとおおきくなり、あっという間に花を咲かせた。意外に冬の寒さに痛み、株はとても小さくなるが、秋までにとてつもなく大きく広がる。今年の冬は、もう少し防寒を工夫してみよう。 | |
4)ベロニカ 5月下旬〜 | |
@ベロニカ・ロンギフォリア 大好きな花。指南書には栽培が容易な種と書かれているが、我が家の庭では難航している。増えても良さそうなのだが、意外に増えない。冬季には地上部がほとんど枯れるので、秋に地上部を剪定し、挿し木して増やすことに心がけている。意外にも、わずかながらこぼれ種からの子苗が見られるのが嬉しい。 3月になってようやく新芽が動いてきた。(3月9日) |
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ベロニカ ロンギフォリア |
ベロニカ ロンギフォリア ’ファーストラブ ’ |
一見地味な印象の花だが、ルピナスやデルフィニウムの盛りが終わった春ガーデンの中で、梅雨そして夏に向かってその存在感は大きい。 | |
2015年12月14日、 今年は暖冬だからであろうか、12月の中旬にもかかわらずベロニカの花が咲き続けている。花を咲かせている枝は夏以降に新たに伸張したもので、多くの株は冬の到来とともに地上部は枯れてしまい、ごく一部の株(夏以降に新たな枝を伸ばした)は写真のような花を咲かせて生き延びている。 今後、凍るような冷たい日が続くと、このような株は枯れ落ちるのであろう。 |
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Aベロニカ・スピカータ | ベロニカ・スピカータ |
Bベロニカ・ウルスターブルードワーフ 上記ベロニカ・スピカータの冬越しに失敗したので、改めて ウルスターブルードワーフを入手した。我が家の庭に何とか定着してほしい。 |
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Cベロニカ・クレータレイクブルー ベロニカは大好きな花の一つで、 機会があれば片っ端からというほどに入手するのだが、これまた、片っ端から枯れてゆくという悲しい結論が導かれる。何が原因なのかわからない。繰り返し、繰り返し・・・進歩ないなあ! |
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Dベロニカ・インカナ ベロニカの中では、シルバーリーフのユニークな種として知られている。 やや華奢な感じがするが、なかなか丈夫とのことで、きたいしている。ただし、花殻取りや、夏の切り戻しを励行する必要があるという。 |
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5)宿恨ガーベラ・ガーベラ 4月初旬〜5月下旬 | |
無加温ハウス内栽培。ハウス外では凍死する。冬季には地上部が枯れ、春になると新芽が出てくる。このように見ると、北関東では無加温ハウスはとても重要な施設と思われる。 |
地上部が全くなくなった株(1月中旬) |
2月になると急速に新芽が伸びてくる。(2月中旬) |
2月になると急速に新芽が伸びてくる。(2月下旬) |
株は意外に強く、忘れていた頃に花柄を伸ばしてくるので ・・・ 思い出す、そんな存在。 庭の一区画を専用に、10本以上植えているのだけど、春先から株の生育は極めて遅く、花が先行して伸びてくるようだ。株は随分遅れ・・・5月の中下旬になってようやく伸び始める。したがって、ほとんどの株が、他の花に押しつぶされているような状況になる。何かいい方法はないものか・・・? |
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ガーベラは開花が株の成長に先行するようだ。ほとんど葉が伸びないうちに花茎が伸び始め開花する。庭の一部をガーベラで埋めるように配置しているのだが、株が成長しないうちに花が咲き、次いで雑草が伸びてくる。このコーナーがガーベラのそれらしくなるのは花が終わってからで、虚しく雑草を抜き続ける必要がある。 | |
宿根ガーベラ ご近所の方から、品質の高い宿根ガーベラの紹介を受けた。以前から、その方の庭で冬も元気な姿を見せていたが^ベラが気になっていたところ、ガーベラ がルビネア スイートという品種で、早速購入。2018年5月、まずは春の開花を確認した(写真右)。中輪で、とてもやさしい色彩の花に心を癒される。我が家での越冬を期待している。とても気に入ったので、採種した種を播いてみることにした。 |
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6)チャイブ 4月下旬〜5月下旬 | |
これは丈夫で、ハウス外に放置しても大丈夫。 昨年大きく育っていた株はすっかりと枯れ、僅かに新芽が残っている状態になる。この新芽はこのままで極寒の冬を越す。 (2月下旬) |
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やはりネギだな・・・これは。 |
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4月になると、びっくりするくらいおおきくなる。 | 開花までに時間を要したが、5月に入って満開となった。 |
7)クラスペディア 5月初旬〜6月中旬 | |
屋外で栽培してもなんとか生き残るが、かなり傷み、凍死することもある。しかし、無加温ハウス内で栽培すると、とても良い状態で冬も生育を続ける。冬越しには少し防寒をしてやれば可能であると思われる。 ハウス内で順調に育つクラスペディア(2015年2月中旬) |
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4月26日 暴れ放題に成長したクラスペディア。既に多くの花穂が伸びてきたが、まだ、開花していない。 |
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2016年10月26日、小苗の植え付け クラスペディアは宿根草として毎年花を咲かせるものの、何年も咲かせ続けていると急激に衰退してしまうことがある。今年はクラスペディアが衰えていくのを確認して、改めて種を蒔くことにした。9月の中旬に播種し、苗かなり大きくなった苗(写真上左右)を庭に直植えする。これで、来春もまた、独特な魅力を持つ花を観賞できるだろう。 |
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2017年11月29日、冬越しの準備 昨年更新したクラスペディアの冬越し。宿根草として冬越しは問題ないが、極寒に晒されるとかなり傷むので、落ち葉を寄せて、安全に冬を越す準備をすることにしよう。 |
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8)アリッサム スノープリンス 3月中旬〜降霜 | |
春から夏に大きく育ち、株いっぱいに花を咲かせることから見栄えのする容姿を形成する。宿恨タイプであるが、屋外では完全に凍死する。無加温ハウス内でも原則的に凍死するが、寒冷紗などでさらに覆うと、なんとか生き延びるようだ。私は秋と初春に挿し芽をして増殖させるようにしている(右写真2015年2月下旬)。 |
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春先に定植した株も、2ケ月も満たない内に驚くほど大きく育った。毎年のことだが、この生育ぶりには本当に驚かされる。(3月下旬) | |
ハウス内でも凍死する(2015年2月下旬)。 新芽が出るかも知れないと思い、キープしているが無理だろうな。 この株は、やはり生き返ることはなかった。4月初旬、諦めて撤去した。 |
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ハウス内で、さらに新聞紙と寒冷紗をかけ保護すると生き残るようだ。(2015年2月下旬) |
接近するとしっかりと生き残った枝が観察される。 |
スーパ−アリッサム・スノープリンセス |
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春らしくなってくると、驚くほど元気になってきた。株は緑一色になり、花が満開に・・・(写真左:3月下旬、写真右:4月下旬) 。一方、新たに芽差しをして殖やした株の生育は早い。苦労して老株を保持する必要は必ずしも必要はないようだ。毎年、必要な量の新しい株を更新する方が良いかもしれない。いずれにせよ、芽挿しによる新株の増殖は毎年行うようにしよう。 | |
斑入りのスーパーアリッサム・フロスティーナイト |
斑入りのスーパーアリッサム・フロスティーナイト |
2016年10月30日、秋も満開 暑い夏の間は休んでいたアリッサムは秋の気配と共に生育を再びはじめ、春と同様に株一杯の花を咲かせるようになった。この花は降霜まで続く。既に株は大きく、通路を塞いでしまうほど。残念ながら普通なら、降霜と共に枯死してしまうのだが、昨年は成功した始めた新聞紙を用いる防寒法で、この冬を乗り切らせることに再チャレンジ(下記参照)。一方、来春にあわせて、挿し木による増殖も忘れてはならない・・・既に完了! |
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2016年12月10日、冬越し準備 このアリッサムは、例年冬の寒さで枯れ落ちる(上記参照)のだが、昨年越冬に成功したことから、記録に残すためにも昨年と同じ方法で越冬の準備を再現した。うまく行くことと信じているが・・・。 方法:@12月の中旬なのに満開状態。しかし毎朝の厳寒に、花が凍える日が続いている。A新聞紙を開いてアリッサムの大きさを比較確認。B新聞紙の大きさを参考に、アリッサムをコンパクトに切り縮める。C新聞紙で、アリッサム全体を覆う。D畑のビニールを押さえる金具を準備。E新聞紙より少し大きめに切りそろえたビニールを新聞紙の上に広げ、四方を金具で押さえて固定した。 新聞紙は断熱に効果があるばかりでなく、1枚の厚さなら、ある程度の光りを通すことが有効と思われる。 |
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@ | A |
B | C |
D | E |
2017年2月21日、 外気温は時折氷点下に下がるものの、暖かい春の日差しがハウス内の花苗を刺激し、苗は揃って生長を急ぎはじめたようだ。そこで、昨年冬越しを目指して上記のように保護したスーパーアリッサムのシートを取り外すことにした。葉はほとんど枯れ落ちているようだが、期待通りに一部は元気そうな葉を維持し、花も見られる(写真下)。また、葉が完全に枯れ落ちている枝も、よく見ると緑色を維持して生き残っていることが確認された。これらの枯れた枝先を剪定し、新芽の伸長を待つことにした。 |
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9)アリッサム サクサティレ 4月初旬〜5月中旬 | |
無加温ハウスの内・外ともに良好に生育する。寒さには強いようだ。花が咲いたあと、花殻を処理しておくと問題なく冬を越すことができる。強剪定したほうが、株姿がコンパクトで見栄えが良くなる。 |
ハウス内で栽培した株。2月初旬。 |
4月上旬、花柄が長く伸び、開花が始まった。 |
鮮やかな黄色の花が賑々しく咲き乱れる。 |
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