我が家の庭の訪問者(その3-7) |
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我が家の庭に棲みついたチョウ | ||||||
その他のチョウ | ||||||
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(E)ヤマトシジミ | ||||||
クリーピングタイムで吸蜜 |
ジニアで吸蜜 |
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2016年8月1日、 あまりも普通のヤマトシジミ。その生態も十分に分かっているので、さほど熱意を持って追いかけてはいなかった。生態観察には何れチャンスが来るものと思っていたが、そのチャンスがようやく訪れた。取り残した雑草のカタバミに産卵中のヤマトシジミ(写真右下)。 |
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石の上で休むヤマトシジミ雄 |
カタバミに産卵中のヤマトシジミ雌 |
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マクロレンズ(100mm)を用いて撮影 |
本当に小さな世界の一コマになる。愛らしく、美しいものです ね。それにしても卵が小さく、手振れして良い写真(写真左上) が撮れない。 これ(写真左)はマクロレンズでの撮影、まずは 普通の撮影では限界の写真であろう。 そこで、ちょっとしたテクニックを用いてさらに倍率を高めた。 28mmの広角レンズにリバースリングをつけ、レンズを逆さに して取り付けて撮影した(写真左下)。 次に、100mm望遠レンズに28mmレンズを逆さにして繋いで撮 影すると、写真右下のようになる。かなり詳細な形態が撮影さ れるようになったが、もっと明確な写真が撮りたいものだ。よく 聞く「虫の目レンズ」を自作すると良いのだろうか? 欲はさら に深くなる。 |
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広角レンズ(28mm)をリバースリングを用いて逆転し、撮影 |
望遠レンズ(100mm)に広角レンズ(28mm)を逆付けして撮影。 |
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2016年8月19日、 ヤマトシジミの幼虫は小さい。食痕のあるカタバミを探し出し、 ビノキュラーを用いて葉を1枚1枚精査する。歳とったせいか、 裸眼では決して見えない。ビノキュラーでそれらしいものを見 い出しても、幼虫であるかどうかは明確には判断できず、三 脚を構えて写真を撮り、さらにその写真を拡大して初めてそ の確認ができる。われわれが知らない、見ることができない ミクロの世界だ。 孵化直後の1令幼虫(写真右) |
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ようやく見つけ出した1令幼虫(写真上、右と左は異なる個体)。卵のサイズは0.5mmくらいで、これらの幼虫は1mmに満たないくら い。卵と幼虫の背景として写っているカタバミの細胞のザラツキで判断できるだろう。こりやア・・・見えないわァ、本当に見えない・ ・・疑心暗鬼で食痕の側の小さなゴミのようなものを撮影してフォトショップで拡大し、初めて幼虫の姿を確認してホッとする。 |
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2016年8月20日、このような姿を見ると、雑草のカタバミを引き抜くのが辛くなるなあ。今日はようやくその幼虫を見つけ出すこと ができた ・・・ これもまだ1令と思われる幼虫を(写真下左右)。新鮮な食痕(近くに糞を確認)を探すのがコツのようだ。 |
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8月31日、2令への脱皮 |
大きく育った2頭の2令幼虫。赤矢印は伸縮突起 |
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2016年9月3日、3令への脱皮直後 |
2016年9月4日、3令幼虫は食欲旺盛で成長が早い |
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2016年9月6日、4令(終令)幼虫への脱皮 ヤマトシジミは、4令が終令幼虫といわれていることから、今 までの判断を修正した。写真左は4令への脱皮を終えたよう だ。側に脱皮殻が認められる。サイズは約5mm。日に日に 大きくなる様子が伺える。4令になると、食餌のパターンが 大きく変った。それまでカタバミの葉を薄皮を残して食べて いたが、脱皮直後からは全体を丸齧りに食べ始めた・・・ ワイルドだぜ(チョッと古いか?)。 |
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2016年9月10日、前蛹と蛹化 終令幼虫の食欲が凄まじいので、食草をたっぷりと入れていたが、10日朝に糞がほとんど見られなかったことからその異常に 気がついた。そろそろの蛹化を考慮して木片でも準備しようと思っていたところ、気がつかないうちにカタバミの葉柄で前蛹となり 、夜には蛹化していた。艶のある美しい緑色の蛹・・・自然では滅多にない姿だろう。 サイズは9mm。 |
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2016年9月14日、 翅の形成がかなり進行しているようだ。もう暫くで、成虫が誕生 することになろう。 |
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2016年9月15日、 いよいよ羽化・・・翅の色から雌が誕生してきそう。明日の朝 かな? |
2016年9月16日、ヤマトシジミ雌 起床時にはまだ変化はなかったが、お昼前には既に羽化し、 容器の中で飛翔していた。とても美しい雌の個体。 |
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2016年9月17日 もう一つの蛹もいよいよ羽化・・・翅の色から今回は雄が誕生す る予定。明日の羽化になりそう? |
2016年9月17日、ヤマトシジミ雄 いやいや、ヤマトシジミは展開が速い。蛹の写真(左)をお昼前 に撮ったが、食後には羽化し、容器の中を飛び回っていた。 |
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