我が家の庭の訪問者(その3-エクストラ)

 我が家の庭に棲みついたチョウ
 (3) アゲハチョウの仲間 ・・・ (エクストラ) この幼虫は何?
 
 内   容 (リンク)
  (その3)     我が家の庭に棲み着いたチョウ
(3-1) ジャコウアゲハの生態
(3-2)アカボシゴマダラの生態
(3-3)並アゲハ、クロアゲハの生態  
(3-4)キアゲハの生態
(3-5)カラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、ナガサキアゲハの生態

(3-6)ゴマダラチョウの生態  
(3-7)その他のチョウの生態

モンシロチョウ、ルリシジミ、モンキチョウ、ツマグロヒョウモン、ヤマトシジミ、
キタキチョウ、ツバメシジミ、ウラナミシジミ、アサマイチモンジ、スジグロチョウ
コミスジ、ルリタテハ
(3-エクストラ)この幼虫は何?
 
 
 この幼虫は何?
 庭に植えている食草を、毎朝観察することを日課にしている。新しい発見のみならず、観察している幼虫の日々の変化・成長を眺めて楽しんでいると言えるだろう。幼虫の成長は想像以上に早く、その変化を観察するのは実に楽しい。幼虫についての資料は、本としての幼虫図鑑(保育者)やネットで多くの報告があり、その内容は原則としてとても参考となる。しかし実際には、幼虫の色彩や紋様などにおいては個体差が明確に認められ、なかなか容易には同定できないことがある。
そこで、現在観察している幼虫(特に若令幼虫)の中から、このような意味で同定できないものを紹介する。どなたか、この幼虫が何の幼虫なのか判定できる方がおられれば、ご教授して頂きたい。  メールはこちらへ
  
 この幼虫は何? その3    正解 アカマエアオリンガ でした。
2016年9月20日
いつもどおりハギの葉枝を精査していると、写真(左)のよう
な幼虫を見出した。大きさは約10mm。ワラジ型のような幼虫
で、その動はいかにもチョウの幼虫のように見えるのだが、
このような文様の幼虫は見たことがない。
どなたかご存知の方がおられましたら、ご教授ください。

正解は、アカマエアオリンガでした。
検索して判りました。
参照 URL
 www.jpmoth.org/Nolidae/Eariadinae/Earias_pudicana.html
 
 この幼虫は何? その2   正解 クロアゲハ でした。
 2016年8月13日
またカラスザンショウで、不思議な若令幼虫に遭遇した。何だろう? 皮膚の艶や質感、そして明確な白い帯。ナミアゲハではなさそうだ。
クロアゲはだろうか? それにしても、尾部の白い帯が濃くて幅広く全体を覆っている ・・・ 解らない?

どなたか ・・・ 教えて!!!
 
 
2016年8月15日、3令になって、皮膚に艶が出てきた。
 
2016年8月15日、クイズ その3とでもしたら良いのだが
2016年8月15日、これまた不思議な4令幼虫(写真右上:幼虫B)を温州みかんから見出した。クイズ2の幼虫の正体を考えるとき、参照になる幼虫と思われるので、ここに載せることにした。写真右上の幼虫も正体が判明しないが、クイズ2の幼虫(写真左上:幼虫A)と同じように、腹部末端の白い帯が広く全体を覆っているのが特徴。この帯の特徴を除けば、総合的な判断で、この幼虫Bはクロアゲハの4令幼虫に似ている。4令幼虫が全体的にやや緑色を帯びているのも判断材料の一つ。この幼虫がクロアゲハなら、クイズ2の幼虫もクロアゲハの可能性が強くなる。時間が経過すると分かることではあるのだが、様々なヒントを根拠にして未知のことを色々と推察するのは楽しいものだ。
 
2016年8月19日(朝)、
幼虫Aは4令になり、皮膚はやや緑味帯びている。帯の白さは相変わらず強く、特に腹部先端にいたっては真っ白となっている。一方、幼虫Bは予想通りクロアゲハの終令幼虫に脱皮した。この結果から、クイズの幼虫Aもやはりクロアゲハであることが強く示唆される。もう少し静観することにしよう。
 
幼虫Bが終令幼虫に脱皮した
 
2016年8月19日(朝)、緑がかった4令幼虫A
 
2016年8月19日(午後)、幼虫Aがクロアゲハの終令幼虫に
2016年8月19日の午後になって、一挙に結果が現れた。クイズの幼虫Aは最終脱皮を終了し、クロアゲハの終令幼虫となった。色々と推察を続けてきたが、単純な結果となった。結果として、弱令幼虫の模様にはかなりの個体差があり、その模様からアゲハの種を簡単に同定することが困難な場合がある。その中で、弱令幼虫の腹部端の白い斑(or帯)が多かれ少なかれ全体を覆う白い帯状に見えるときには、その全てがクロアゲハの幼虫と考えられる。
 
 この幼虫は何? その1    正解 カラスアゲハ でした。
 2016年8月7日、
カラスザンショウの大きな葉が重なり合っている中で、比較
的大きな卵を見つけていた。大きさはナミアゲハの卵より明
らかに大きいことからナミアゲハではない。では、何の卵だ
ろう?そのような疑問を感じながら毎日観察を続け、その孵
化を楽しみしていた。
写真右:8月7日に撮影したもので、孵化が近い。
 
2016年8月11日
8月7日には見失っていた幼虫だが、今日(11日)には、卵が着いていた同じ葉から写真(上)の少し成長した1令幼虫が見出された。幼虫の突起の状態や皮膚の色から、正体は不明。何の幼虫だろう? このカラスザンショウから見出される幼虫として、ナミアゲハではなければクロアゲハかカラスアゲハなのだが ・・・ 解らない? 早速ネットをかけて隔離保護し、観察を続けることにした。
2016年8月12日
幼虫を見つけてわずか2日だが、既に2令への脱皮が終わったものと思われる。幼虫の色彩は大きく変化し、異様にグリーンの色彩が強い。カラスアゲハかな?
2016年8月13日
本当に成長が早い。脱皮殻が見られるように、既に3令幼
虫への脱皮を終了した。夏型の個体の成長の早さには、
目を見張るものがある。ほとんど卵から隔離した状態なの
で、寄生の心配はないと考えることから、安心してその生
長を観察することができる。その色彩や形態から、カラス
アゲハの幼虫であるように見える。本当にカラスアゲハな
らば、卵からの成長が詳細に記録されていることが嬉しい。
2016年8月14日、終令幼虫になるのを待たずして、カラスア
ゲハに確定! 3令幼虫

この一連の記録を、カラスアゲハの生態に移すことにした。
   

 内   容 (リンク)
(その1) 我が家の庭を訪れるチョウたち 
 (その2) 庭で観察した蝶の興味ある行動 
  (その3)     我が家の庭に棲み着いたチョウ
(1) ジャコウアゲハの生態
(2)アカボシゴマダラの生態
(3~5)並アゲハ、クロアゲハ、キアゲハ、カラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、ナガサキアゲハの生態
(3-6)ゴマダラチョウの生態  
(3-7)その他のチョウの生態
モンシロチョウ、ルリシジミ、モンキチョウ、ツマグロヒョウモン、ヤマトシジミ、キタキチョウ、
ツバメシジミ、ウラナミシジミ
、アサマイチモンジ、スジグロチョウ、コミスジ、ルリタテハ
(3-エクストラ) この幼虫は何?
  (その4) トラップいろいろ
(その5) 幼虫の飼育便利グッズ
 (その6) 我が家を訪れるチョウの食草一覧(庭に自生・植栽している食草)
 (その7)  アゲハチョウの仲間 幼虫の比較
 別項目 我が家のバタフライガーデンをめざして
   バタフライガーデンを代表する花々(推薦)と、その花を訪れるチョウ
 付録 世界のバタフラーガーデン
  下野市で見られるチョウ
 我が家のバタフライガーデンをめざして
   ミツバチやチョウに優しいガーデニング
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