我が家の庭の訪問者(その3-7) |
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我が家の庭に棲みついたチョウ | ||||||
その他のチョウ | ||||||
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(L)ルリタテハ | ||||||
ルリタテハは時折庭を訪れてくれるものの、年に数えるほどで、我が家の庭を含めてその生態は明らかではない。しかし、近隣で確実に発生しているはずなので、庭にはホトトギスやサルトリイバラを植えて、我が家での発生を切望している。 1Kmほどしか離れていない友人の庭では毎年その庭でたくさんのルリタテハが育つと聞いていたが、2020年10月には庭のサルトリイバラが無くなるほどまでに大発生とのことで、4令幼虫を4頭頂けることになった。 早速、庭のサルトリイバラに頂いた幼虫を放したところ、元気に食草をむさぼる姿が確認された。 |
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2020年10月6日 ルリタテハの4令幼虫を移殖 幼虫は我が家のサルトリイバラに移すやいなやその葉を食べ始めた。生育は早く、見る見る育っていく様子が伺える。 |
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2020年10月6日 ルリタテハの4令幼虫 |
2020年10月6日 ルリタテハの4令幼虫 |
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2020年10月16日 5令(終齢)幼虫に脱皮 気が付くと、終齢幼虫に脱皮したものと思われる。肌の色が黒褐色に変化し、突起は白くなった。 しばらくこの状態で観察を続けていたが、ほとんど同じ時期にに、4頭そろって姿を消した。蛹化するのに徘徊したのであろう。 初めてのルリタテハ幼虫の観察なので、蛹化と羽化をカメラに収めたかったのだが、早々にネットで保護すればよかったと残念で仕方がない。これらの幼虫からルリタテハが誕生して無事に冬を越し、来年の春にこのサルトリイバラに産卵してくれることを祈っている。 |
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2021年9月30日 上記幼虫が育って羽化したものと信じていたが、その後どうなったかは不祥だった。その後、家の周りでは以前より頻繁に成虫を見かけていたが、どこで発生しているかは知るところではない。食草のサルトリイバラやホトトギスの葉の食痕には注目していたが、これまで卵や幼虫を見かけることはなかった。しかし2021年9月30日、サルトリイバラの葉に激しい食痕があることに気が付き、そこには10頭以上のルリタテハの幼虫を見出した。ここに、ルリタテハは既にしっかりとに我が家の庭に居ついていることが確認できた。 |
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4齢幼虫 |
4齢幼虫 |
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5齢幼虫 |
5齢幼虫 |
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2021年10月16日 冷たい雨の中、サルトリイバラの太い茎にぶら下がったルリタテハの幼虫(前蛹)を見つけた。ルリタテハはさほど彷徨せずに蛹化するのですね。寄生されていない状態で、無事に羽化するのを祈っている。 |
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既に4齢・5齢になるまで幼虫の存在に気が付かなかったことが、残念でならない。ちょくちょく気を付けていたのだが、食痕が目立つほどに大きくなるまで分からなかったことになる。来年は、産卵から蛹化までしっかりと観察して記録したい。 | ||||||
2022年5月8日、最近、庭を飛びまわるルリタテハが目立つようになり、いよいよ卵を生みに来たのではと期待していたところ、今日、食草のサルトリイバラの葉上に産み付けられた卵を確認した。サルトリイバラが大きく育ってきたこともあり、ルリタテハが安定して居ついてくれたものと思う。チョウ好きには、とても嬉しい話です 。 写真右 庭で休むルリタテハ(越冬個体の雌) 2022年5月8日 写真下 2022年5月8日 ルリタテハの卵。孵化した卵があるが、初令幼虫は見出されなかった。 |
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2022年5月13日 孵化して残された卵の殻 |
2022年5月13日孵化したての1令幼虫 |
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2022年5月13日 孵化直後1令幼虫の食痕 |
2022年5月15日 少し大きくなった1令幼虫 |
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2022年5月16日 2令幼虫 |
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