我が家の庭の訪問者(その3-7) |
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我が家の庭に棲みついたチョウ | ||||||
その他のチョウ | ||||||
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(K)コミスジ | ||||||
コミスジはチョクチョク庭を訪れ、独特な飛翔で目を楽しませ てくれるチョウの一つ。その食草はハギであることは周知のこ とで、ハギの周りをコミスジが飛び回っているのを時折見かけ てはいるのだが、産卵する姿や卵を一度も確認したことがな い。 幼虫の食痕はアサマイチモンジに似るので、もし産卵してい たら比較的容易に見つけることができるはずなのだが・・・。 |
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2017年7月10日 コミスジの産卵を目撃、そして、卵を確認 市の「自然に親しむ会」の友人の訪問を受けて庭を散策していたとき、ミヤギノハギの周りを飛び回るコミスジに偶然出くわした。さらにこのコミスジは、ミヤギノハギの陰の小枝に止まって産卵行動を見せた・・・初めて目撃。その姿を撮影することはできなかったが、直ぐにその葉を観察すると、緑色に輝く美しい卵を確認することができた。これで、我が家の庭でライフサイクルを営むチョウは20種となった。 |
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2017年7月10日、100mmマクロレンズで撮影 |
100mmに28mmレンズを逆転接続して撮影 |
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2017年7月13日、コミスジの卵が孵化 2017年7月14日、昨夜孵化したコミスジの1令幼虫が元気に活動をはじめ、食事も旺盛のよう。このまま無事に成長してほしい。卵は一つしか確認してないので、この枝を切り取り、室内に確保。時折、ガーデンテーブルに移動させ、新鮮な屋外の空気に触れさせるようにしている。 後日、最も奥の木陰になっている小枝から、かなり多くの独特の構造物を見出した(写真右下)。ココで見つかった1令幼虫は全て同じ大きさなので、1頭の母チョウからほぼ同時期に産卵されたものかもしれない。 |
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産卵されたミヤギノハギの一枝を確保 ミヤギノハギは水揚げが悪いので注意 |
新たに見つけた独特の構造物(赤丸)、 それぞれに1令幼虫を確認 |
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2017年7月20日、ネットで幼虫を確保 しばらくぶりに上記のたくさんの幼虫を観察すると、驚いたこ とに、ほとんどの幼虫がいなくなっていた。アサマイチモンジ でも同じような経験をしている。両者の幼虫は、ともに枯葉や 枯枝に擬態しているが、意外に容易に天敵に発見されるの かもしれない。この幼虫の失踪は、ハチやカメムシなどの天 敵以外に考えられないだろう。そこで、食草の枝をネットで隔 離・確保する(写真右)ことにした。寄生されていなければ、無 事に成長すると思われる。 |
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2017年7月14日 孵化して間もない1令幼虫 |
2017年7月15日 1令幼虫 |
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2017年7月16日 1令幼虫 |
2017年7月16日 1令幼虫 |
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美しい幾何学的な食痕を残す1令幼虫(赤→) |
2017年7月17日 2令幼虫 |
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2017年7月21日、3令幼虫(?) |
2017年7月23日、 4令幼虫 |
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2017年7月27日4令幼虫、体長がグッーと大きくなった |
2017年7月29日5令(終令)幼虫 |
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2017年7月30日、5令(終令)幼虫 |
まるで龍、立派な終令幼虫 |
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2017年8月2日、前蛹から蛹化 |
2017年8月3日、1日経過すると蛹は黄金色に |
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2017年8月7日、コミスジ蛹 3兄弟 庭でネットを掛けて保護してきた幼虫のほとんどが蛹化した ので、その一部をまとめて回収してきた。ミヤギノハギでの発 生に気がついたときには、優に10頭を超える幼虫を見出して いたが、時間の経過と共に次々と不明になり、保護できたの は5頭程度。自然の厳しさを感じさせる。無事に羽化して、庭 を飛び回る姿が楽しみだ。 2017年8月9日、 いよいよ羽化間近か? 羽が形成され始めた(写真右の右)。 |
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2017年8月10日、羽化 残念ながら、羽化の瞬間を捉える写真撮影の機会を逸した。 気がついたときには、羽化した成虫は蛹から飛び立ち、近く のさくらんぼの葉上で静止した(写真右)。 羽化の写真は次の機会に・・・。 |
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