我が家の農産物を利用した楽しみ(3)-2

6.紅茶の葉つくり      7. ターメリック粉末        8.石焼きイモ
9.カボチャプリン      10 小豆あん
6. 紅茶の葉作り
2019年5月、静岡に住むガーデニング仲間から自家製のお茶が届いた。緑茶は好みではあるが、我が家の朝はパン食で、必ず紅茶が食卓に上る。毎朝の消費なので、決して上等な紅茶ではない。比較的最近、ネットで検索をしているとき、偶然に’紅茶の作り方’という記事に出くわした。これは面白そうだと思って記録を残していたことを思い出し、静岡のガーデニング仲間よろしく、我が家でも自家製ができるのではないかと思いついた。何故なら、お隣の生け垣には10m以上にも及ぶ立派な茶の木が並んでいるからだ。季節も良し・・・そこで、お隣から茶摘みの許可を頂き、早速、紅茶づくりを試みることにした。
2019年5月11日 紅茶の葉作り
材料  
朝摘みした茶の新芽(1芯2葉)  150g
<作り方>
@萎凋工程
扇風機の風を当てながら、温室内の風通しの良い所で萎凋、約1日間。葉が重ならないようにとあるが、それは難しいね。
A揉捻工程
翌朝7時 揉捻(葉揉み)工程に入る。 萎えたお茶の葉をもむこと、およそ60分。もんだ葉がほぐれないほど。
葉の色が変わってきて、手にべた付くようになる。
B葉揉み工程を終了すると、ほぐしてボールに移し、湿らせたタオルで覆って25〜26度におよそ半日おく。
 葉がやや褐色味を帯びたら停止。紅茶っぽい独特の香りがし始める。
C発酵止め工程
オーブンを120〜140度に余熱し、10分間のみ加熱。

D正式には、この後50℃で4~5時間の処理で成熟するという。この過程は家庭ではちょっと困難。 

お茶の新芽(1芯2葉) 150g

萎凋工程

萎凋工程を終了し、揉捻工程に入る

葉揉み(揉捻)工程を終了

ほぐしてボールに移し、湿らせたタオルで覆って静置

オーブンで発酵を停止させ、工程終了
早速、作った葉で紅茶を淹れてみたが、まだ少し青臭さが残っているようだ。  @萎凋工程に問題があったのかな? もう暫く乾燥を続けてみることにしよう。
2019年11月
残っていた青臭さは発酵止めの工程が不完全な可能性があると思い、夏の炎天下で半日放置した。青臭さは抜けなかったようだが、保存用の瓶に収納して約6ケ月暗黒で保存した。そして11月に味見をすると、ほんの少し青臭さが残っていたものの、素晴らしいコクが味わえるようになっていることに驚いた。そこで、毎朝食に準備するほとんど味のしないティーバッグの紅茶にわずか3~4枚の自家製紅茶葉を補ったところ、とてもコクが深い紅茶にグレードが上がったようだ。来春にも、是非、再度自家製紅茶を作りたい。
2020年5月 自家製紅茶再挑戦  真空パックで熟成
 茶葉の最盛期を過ぎたようだが、ふと昨年の紅茶づくりを思い出し、すぐに茶葉を収穫して昨年と同じ方法で紅茶を作った。完成してさっそく味見をしたところ、やはり昨年と同じような青臭さが残っていた。ところが、以前ネットでこの青臭さの解決について検索して調べてみたところ、青臭さは最後の工程にあたる成熟(通常50℃で4〜5時間)が不完全であることが分かった。また、熱をかける処理ができないときには、その代わりに、仕上がった紅茶葉を真空パックにして半年以上保持すると成熟するとあった。 
2020年6月17日 紅茶葉の真空パック保存
そこで早速、この目的のためにフードセーバーを購入し、完成した紅茶葉を真空パックにして冷暗所に保存した。 
感想:フードセーバーって凄いですね。真空パックにして7ケ月以上、まったく同じ状態を保持することができた。こんなに信頼できるものであることに、改めて感心した。 

真空パックで保存した自家製紅茶

缶に入れ替えた紅茶葉
2021年1月27日 いよいよ味見!
完全に忘れていた自家製紅茶、およそ7ヶ月を経てふと思い出し、さっそく味見をすることにした。封を切ってその香りを嗅ぐと・・・おや、なかなかいい香りが・・・。 いよいよ味見。 えッ! あれッ・・・これ凄い、ほんとに。 少し色が薄い感じがするが、それにもまして、香りも味も・・・こりゃあ高級紅茶だ。 専門店で購入する高価な紅茶にも負けないような気がする。 こんな紅茶、自分で作れるんだ。 バンザーイ! 本当に驚きです。今年は、もっともっとたくさん作ろう、安物のティーバッグを買わなくてすむくらい、そりゃあ無理か? 
美味しい紅茶が味わえることを確認して、改めて、夫婦で気持ちを込めて紅茶を楽しむ準備を・・・。 気に入ったティーカップで頂くと、その美味しさはさらに深まる。 クッキーまでは準備できなかったのが残念。
7.ターメリック(秋ウコン)粉末
今年(2019年)の春に、友人からターメリック(秋ウコン)の種イモを頂いた。早速畑に直植えしたところ順調に生育し、晩秋or諸島(12月3日)に収穫した。なかなか大量のターメリックが収穫できたので、その利用の一つとしてターメリック粉末を作ることにした。

初冬の降霜で地上部は一瞬で枯れ落ちた。あわてて地下茎を掘り出したが、記録写真を残していなかったので、一株だけ残して・・・パチリ!
2019年12月4日 ターメリック粉末作り

土を洗い落とした地下茎

ステンレスたわしで、皮、汚れ、傷などを取り除く
材料
収穫したためリックの一部   g

<作り方>
@流水で土を落としながら複雑な形に伸びているイモをバラバラにする。
Aステンレスたわしでこすって、皮、汚れ、傷などを除く。
Bスライサーで1o程度の厚さにスライスする。
C日干しする。3~4日
Dブレンダーで粉砕し、粉にする。

スライスして乾燥

乾燥片をブレンダーで粉砕 

ターメリック粉末の完成 
8. 石焼きイモ 
畑では、毎年たくさんのサツマイモを作っている。今までの経験から、最も多くの収穫が期待されるベニアズマを主として、安納イモやベニハルカなど、気分に応じて一部は別の種類を栽培することにしている。収穫したイモは温室(最低温度15~17℃)で保存しているので、収穫してから翌年の夏まで楽しむことができる。中でも、最も楽しみにしているのは、真冬の寒い時に食べる焼きイモであろう。例年、畑や庭から生産された?(抜き取った)雑草を冬まで畑で乾燥させ、それを燃やして焼イモを焼いてきた。しかし最近では、畑での野焼きは禁止され、世間からの目が厳しくなってきている。こんな田舎でも、ご近所で話題になることが多くなってきた。
ところがつい最近、石油ストーブを用いて、室内で石焼きイモを焼く方法を仲間から教えて頂いた。空き缶に石ころを敷き詰め、その上にイモを転がしておくだけの簡単な方法である。実際に試みたところ、とてもうまく焼けることを実感したので、ここに記録して残すことにした。 ただ、石油ストーブには直管式のものが好ましく、ファンヒーターは使えない。我が家で40年近く愛用し続けているアラジンの石油ストーブは最適といえる。また、イモの焼け具合を確認するため熱くなった蓋を動かしたり、使い終わった熱い缶をストーブから取り除くときには危険を伴うので、そのリスクを十分認識し、安全性を確保して実行する必要がある。
2019年12月8日 石焼きイモ作り
材料 サツマイモ  数本
    金属角缶(おせんべい缶) 1/3〜1/2サイズ
<方法>
@遠赤外線による効果を期待して、金属角缶の底には砂利を敷き詰める。実際には、赤外線の更なる効果を期待して、砂利の代わりにセラミックボールを敷き詰めた。
Aセラミックボールの上に直接サツマイモを並べ、石油ストーブの上にこの金属角缶を乗せる。
B金属角缶には付属の蓋を載せ、余分な水分を逃すためにわずかな隙間を開けておく。
Cサツマイモの大きさ、太さにによって異なるが、細いもので30~45分、太いもので1時間~1時間15分ほどで焼きあがる。 

セラミックボールの上にサツマイモを並べる
この角缶をストーブに直接載せる
ホカホカのとてもおいしいイモが焼きあがった。
本当においしい。
仕上がりが満点の焼イモが、こんなに簡単に出来上がるとは・・・信じられませんね。
9. カボチャプリン
9-(1) まるごとバターナッツカボチャのプリン
我が家では、ポタージュスープやパイを作るためにカボチャを栽培している。通常のカボチャばかりでなく、ポタージュスープには抜群の力を発揮するバターアッツカボチャはかなり大量の収穫を期待して、多めの苗を準備し、細心の注意を払って栽培している。そして、このバターナッツカボチャを利用してポタージュスープ以外の色々な用途を探しつつ、その応用を試みることにしている。今回は、有機農業の友人からのアドバイスを頂くことにより、プリンを作ってみることにした。 
<材料>
バターナッツかぼちゃ 一個 分 450g   グラニュー糖     50g
生クリーム             100ml   卵            3個
牛乳                 200ml  
<方法>
@バターナッツかぼちゃを縦半分に切る
Aラップをして柔らかくなるまでレンジで加熱(600W   4)  
B種を取り除き中身をくり抜く
Cくり抜いた中身に砂糖と生クリームを入れ、ブレンダーで潰しながら混ぜる
Dといた卵黄と牛乳を加え混ぜてからザルで濾す
E皮の器に流しいれて、天板に並べる
F天板に熱湯を入れ160℃に予熱したオーブンで4050分程焼く
 
 9-(2) バターナッツカボチャのプリン
バターナッツカボチャの皮はとても薄く、まるごとのカボチャプリンはなかなか難しい。そこで、普通通りの方法で、簡便にプリを作ることにした。 
<材料> (プリン容器 6個分)

バターナッツカボチャ  400g(皮や種を除く)
グラニュー糖           50g
卵  2
牛乳 200cc
生クリーム 100t
バニラエッセンス 
カラメルソース
  グラニュー糖 50   水 50cc

バターナッツの皮をむき、種を取って比較的小さく切る。
A容器に移し、ラップをして600W 5分程、簡単につぶれるくらい柔らかくなるまでレンジにかける。
Bカラメルソースを作る  
  鍋に砂糖と水の半量をいれて中火にかけカラメル色になったら、火をとめて残りの水をいれてなじませる  
  熱いうちに、
プリン容器に入れておく。
C冷めたカボチャのペーストをミキサーに移し、生クリームと砂糖を加えてミキサーをかける。
D牛乳、ほぐした卵、バイラエッセンスを加えてよく混ぜる。
Eプリン液をカラメルを入れた容器に分注する。
Fオーブンを160に予熱しておき、天板には沸騰したお湯を入れた後にプリン容器を並べる。
G160℃で40分程蒸し焼きにする。プリンに串を挿して、何もついてこなければ完成。

とても美味しくて滑らかなプリンができ上った。 その味は、バターナッツカボチャのポタージュスープをプリン状に固めたような印象。

10. 小豆あん
10-(1) 小豆あん作り  2022年9月23日
おはぎ、牡丹餅を作りたくて、2年前から小豆の栽培を始めた。しかし、毎年何らかの問題が生じ、今まで満足な結果が出たことはない。今年は雑草を防ぐためにマルチを敷き、100以上の種を蒔いたものの、6月の猛暑により、おとんど発芽しなかった。生育したのはわずか10本ほどであったが、9月には意外にたくさんの小豆が収穫できたのには驚く。そこで、この小豆を使って「あん」作りを試みることにした。
<材料>
                
小豆          250g       水           800ml   
上白糖        200g       塩           ひとつまみ
<方法>
@渋切り。 小豆をよく洗ってたっぷりの水とともに鍋に入れ、3?5分ほど沸騰させる。
Aザルにあげて水気を切り、軽く水洗いする。
B圧力鍋にAの小豆と予定分量の水を加える。
Cふたを閉めて火にかけ、沸騰して圧力がかかったら15分加圧する。
D15分ほど蒸らして圧力が下がったらふたを開け、小豆が十分に柔らかくなっていたら、ザルで煮汁と豆に分ける。
 ※
この時、小豆が指で潰れないくらい固ければ、再度数分加圧する。
E圧力鍋に戻して、砂糖、塩を加えてよく混ぜ、中火にかけて混ぜながら練り上げる。
F煮込んで鍋底に線がすっと入るくらいが目安。 バットなどに広げて冷ます。
G冷めたら、密閉容器に入れて冷蔵庫で保存。小分けにしてラップで包んで冷凍すれば、長期保存も可能。

10株でも約350gの小豆の収穫

250gの小豆から「あん」を作った。
10-(2) おはぎ作り   
通常、うるち米ともち米を半々に混ぜて炊くが、今回はお手伝いして(私の力が加わった)コシヒカリを単独で用いた。 
炊いたご飯を半殺しにして、きな粉餅用に中央に丸めたあんを含めた団子と、あんこ餅用にご飯をタマゴ形に丸くまとめたご飯餅を6ケづつ作った。
きな粉餅は上記団子に自家製きな粉をたっぷりとまとわせ、あんこ餅はご飯餅に、あんをしっかりとまとわせた。 






 
 
(1)-1 1.干し柿  2.芋ようかん  3.切り干し大根  4.赤大根の酢漬け
(1)-2  6.ビワの利用  6−@種を用いた杏仁豆腐  6-Aコンポート
7.ピクルス(キウリ・青トマト・赤ピーマン)
 (1)-3  ハーブティー
(1)-4  シロップ
(2)  1. ソバ打ち 2.味噌作り(有機無農薬栽培の材料を使って) 
 (3)-1  1.きな粉   2. ポップコーン  3.柿酢  4.ラッカセイ  5 リンゴ酢 
 (3)-2   6.紅茶  7. ターメリック粉末  8.石焼きイモ  9.カボチャプリン   10 小豆あん  
(4)   1.サツマイモきんつば  2.サツマイモプリン 3. ポタージュスープ
 4.サツマイモのパイ
(5)  1.パイ     2.ケーキ      
 (6)  自家製米粉作りとその応用
 1. 自家製の米粉作りと米粉パン  2.米粉のケーキ   3.米粉ドーナッツ   4.米粉スコーン  
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