種まきの実際
 特に注目すべき草花・野菜の播種と挿し芽(その2)
特に注目すべき草花・野菜の播種 その1
 1  デルフィニウム  2  ルピナス  3  タナセタム・ジャックポット  4 エキウム
特に注目すべき草花・野菜の播種 その2
 5  カンパニュラ 6  ジギタリス  7 ペタロステマム(ダレア)  8 西洋オキナグサ
特に注目すべき草花・野菜の播種 その3 
 9  ガーベラ  10  エキナセア  11 ラティビダ  12 ルドベキア 
特に注目すべき草花・野菜の播種 その4 
13  ワイルドストロベリー  14  アシタバ   15  アルメリア  16  フランネルフラワー
17 プリムラ・メラコイデス  18 真冬の種まき         
特に注目すべき草花・野菜の播種 その5   
 A  レタス B  ピーナッツ  C 鷹の爪(唐辛子)    
挿し木(芽)による増殖の実際(1)
 1  宿根アリッサム  2  マーガレット  3  オステオスペルマム  4 ダイアンサス
  5 ブッドレア 各種    6 センダイハギ、ゲラニウム、サルビア、キャットミントなど
挿し木(芽)による増殖の実際(2)
 7  リモリウム
  ラティフォリウム
  8 ローダンセマム
 
5)カンパニュラ・メジウム
カンパニュラ・メジウムは一年草であるが、毎年こぼれ種で小苗を採集することができ、庭のメジウムを供給し続けることができる。しかし、毎年少しづつ減っていくことから、時々、新たに苗を準備して補足することが求められる。
カンパニュラの種の播種は意外に面倒。種は粉末のように細かく、典型的な好光性であることから、種を用土の上に蒔いた後、指で少し押さえて種子を落ち着かせる。水は上から撒くと種子が飛び散るので、下から浸み込ませるように与える。 ここで有効的な道具は最初に紹介したセルとトレイで、種を蒔いた用土の表面を乱さないように底面から水を供給することができる。そして、このまま発芽を待つと良い。
2017年4月、カンパニュラ・メジウムの種を購入して播種した。苗は鉢植えの状態でこの夏を乗り越え、秋になって定植されることになる。

発芽を始めたカンパニュラ・メジウム
 
ココまで育つと一安心

本場が出始めたところで鉢上げし、このまま夏越し

6)ジギタリス(本来は宿根草) 好光性
本来は宿根草(2年草)として秋蒔きするのが普通であるが、我が家の庭ではさほど多くの苗を必要とされないこともあり、毎年、秋口に生えてくるこぼれ種からの苗を移植することで済ませている。そろそろ新たな色の花を求めて、改めて再度播種しょうと思っている。
2017年6月1日、ジギタリスの播種
ジギタリスは通常秋に播種することになっていが、この場合、成長に応じて翌春に開花するとは限らない。そこで、新たに購入した種子の一部を夏前に播種し、苗で夏を越させてみようと試みた。6月1日に播種した種子は6月7日には発芽が確認され、成長を続けている。
写真は6月25日に撮影したもの
7)ペタロステマム・ステファニー (ダレア)
2016年9月、ユニークな花を咲かせるマメ科の本種を入手してから4年を経過した。この花は宿根草で、初夏に鮮やかなピンクの花を咲かせると共に、蜜蜂やシジミチョウにとても人気があり、我が家の庭にはなくてはならない重要な草花となっている。しかし生育は緩慢で、こぼれ種から殖えたりもしないことから、自然消滅が一抹の不安となっていた。そこで、花後の種を採取して自家蒔きをしようとその資料を集めようとしたが、その詳細は皆無と言えるほど。苗を入手した業者の解説では、「タネ の発芽がとても悪いうえ、若いうちの生育が遅く・・・」とある。本来ならココで諦めるところだが、今年は花後を注視していたところ、8月の初旬に種子が思いのほかたくさん採種する事ができた。播種についての情報は、海外(イギリス)から予想外に簡単に手に入れることができた。ミツバチが好む花で紹介している Chiltern Seedsで、’Growing Advice’に詳細に示されている。この解説によると、播種はとても容易そうなので、このアドバイスに従って試してみることにした。また、解説では早春に播種するとされているが、まずは、秋(10月)蒔きでチャレンジ。ちなみに、水はけのよい土に、5mmの深さに播種するとのこと。

開花中のペタロステマム・ステファニー

8月初旬に採種、種子は冷蔵庫で保管

10月6日、他の種子と共に40ウェール(奥2列)に播種

10月15日、わずか3っのウェールで発芽
ペタロステマムは蜜源としてはとても有効で、是非とも殖やして庭に植え続けたい。イギリスの種苗会社による解説では、播種はとても容易で、早春での播種が推薦されているる。しかし、ペタロステマムは宿根草であることから、秋蒔きしても問題ないだろうと思って播種してみることにした。しかし実際には発芽は、困難で時間がかかり、生育もとても遅い。種子はたくさん採れるので、まずは採り蒔きしてみる。2017年の8月22日に播種し、とても小さな発芽が確認されたのが9月10日。発芽率はおそらく1%以下と、極端に低い。きっと、もっと効率の良い発芽テクニックがあるに違いない。その後何度か播種を試みたところ、効率は悪くともなんとか発芽は繰り返し可能になった。しかしその後の生育が悪く、結局、鉢上げするに至らなかった。発芽の効率は、3〜4月の春播きがベストのようだ。

2017年8月22日、採種直前の種子

同日播種、9月10日発芽、10月20日小苗(写真)
8)西洋オキナグサ
2017年5月20日、西洋オキナグサの播種(取り蒔き)
我が家の庭では、西洋オキナグサがいたって調子が良い。しかしこの春、オダマキの周りの草花が育ちすぎてオキナグサを圧迫するようになり、この株がかなり傷んだようだ。そこで、これを機に株を更新しようと、株についていた種子を取り蒔きすることにした。播種の覆土は種子が隠れるほどとのことなので、腐葉土を混ぜた通常の植替え用土の上に、赤玉土と鹿沼土を乗せて種子を蒔き、その上からわずかな赤玉土(細粒)を乗せるように柔らかくばら撒いた。水を上から撒くことができないので、鉢の下から吸わせるようにした。

2017年6月29日、西洋オキナグサの発芽
なかなか発芽しなかったオキナグサの発芽が確認されたのは、播種から3週間も過ぎた6月10日のことであった。さらに、たくさん播種したものの、発芽したのはわずか2本のみ(6月25日現在)。こんなに発芽率が低いものか?・・・取蒔きしたのだけど。取り敢えず苗が取れたことで良しとしよう。

わずか2本の発芽

ようやく本葉がでてきた
 
鉢上げして、かなり大きくなった
 
2017年10月28日 庭に直植え
A)レタス 好光性
 種子は光好性で、市販の播種専用土の上に、セル毎に2〜3粒づつピンセットを用いて播種した(写真左下)。播種後に指先で軽く押さえて種子を固定し、水を張ったトレイにセルを浸して乾燥させないようにする。 
  
2015年8月28日、秋まきのレタスの種を蒔いた。 
@サニーレタス  Aオークリーフレタス   Bシンプソンレタス  C玉レタス デンバー 
Dロロ ビオンダ Eロメインレタス  Fグリーンフリーレタス  Gカタローニャレタス
 
   
 用土は発芽用の市販品。レタスの種は好光性なので、用土の上にピンセットで2〜4ヶづつ丁寧に播種し、指で種子を軽く押さえて用土に定着させた。水を張った下のトレイにセルを浸し、用土を乾燥させないようにする。   播種後わずか2日で、ほとんどのレタスの種子は発芽し始める。写真上は、発芽を始めたレタス(ロロビヨンダとカタローニャ)の種。このあと、我が家の播種の最大の危機・・・ナメクジによる攻撃に最大の注意を払わなくてはならない。
 
 およそ一週間で双葉に。本葉が2枚出るまでこのまま育て続ける 本葉が2〜3枚になると、苗をポットに移す。
(写真は2015年春に播種したレタス)  

そろって発芽したレタスの小苗

ポットに植え替えられて成長したカタローニャレタス

ナメクジに食い荒らされたレタス

食い荒らされたレタスとイタリアンパセリ
9月9日(2015年)からの大雨の後、ナメクジによるレタスへの攻撃が激化した。5cm以上の大きなナメクジが続々とレタスのセルと鉢上げした苗を食害し、数日でほとんどのレタスの苗がなくなってしまうほど。なくなってしまってからその被害の大きさに気がつき、それ以降毎夜ナメクジの捕獲を行った。多い夜には10匹ほどを捕獲し、その後毎日捕獲が続いている(最近は1〜2匹になっているが・・・)。レタスがなくなった現状では食害はイタリアンパセリやルピナスなどの花苗に移り、その食害を広げている。
 5cmのビニール鉢に鉢上げされたそれぞれの苗の生育は早い。でも、この鉢で大きく育てないうち、すなわち、根が鉢底であまり回りすぎないうちに畑に定植する。その方が、畑への活着がよく、また、定食したあとの生育がとても良いからだ。私は、プラスチック鉢の中で伸び始めた根が、鉢底に到達するかどうかの時期を選ぶことにしている。 
(写真は2015年春に播種したレタス。)  

 
B)ピーナッツ 
2017年4月10日、ピーナッツの種まきを始めて3年になる。この2年は完全な失敗・・・播種中にほとんどの種子が腐敗してしまうという失敗を繰り返した。熟練者によるアドバイスを受けると、発芽助長のための一晩の水漬けが原因のようで、種子に水を吸わせる時間と方法が問題だったようだ。
そこで今回は、種子を水に浸したキッチンぺーパーで挟み(写真右)、約2時間放置した。正確な時間は、種子の状態を観察しながら、種子が水を吸って十分に膨らんだ時点で完了とした。約2時間で水漬けが完了するということは、種子は極めて速やかに吸水するものと驚いた。発芽するまで、用土は乾燥気味に保つと良いとのこと。
 

膨らんだ種子をポットに2つずつ播種
 
畑に定植する直前の苗
C)鷹の爪(唐辛子) 
2017年4月10日、播種
昨年作ったピクルスや酢漬けがとても気に入り、今年はさらに力を入れようと、その準備を始めた。そこで、新鮮で安全な唐辛子を栽培しようと思い、安易な気持ちで「鷹の爪」の種子を入手した。ピーマン同様に簡単にできるものと思っていたところ、播種後発芽するまでにおよそ一ケ月を要するという。発芽のコンデイションを一ケ月間も保つことは容易なことではない。過湿にしないように、注意しながら発芽を待つことにしよう。3月27日と4月10日の2回播種。

4月10日に播種したセル

3月27日播種、温室で20日後に発芽
5月27日、鷹の爪の生育は遅い(5月9日に鉢上げ)
6月4日、生育はゆっくりゆっくり・・・。ようやく鷹の爪らしい葉が出てきたようだ(写真右)。
 
特に注目すべき草花・野菜の播種 その1
 1  デルフィニウム   2  ルピナス   3  タナセタム・ジャックポット  4 エキウム
特に注目すべき草花・野菜の播種 その2
 5  カンパニュラ  6  ジギタリス   7 ペタロステマム(ダレア)  8 西洋オキナグサ
特に注目すべき草花・野菜の播種 その3 
 9  ガーベラ  10  エキナセア  11 ラティビダ  12 ルドベキア 
特に注目すべき草花・野菜の播種  その4 
13  ワイルドストロベリー  14  アシタバ   15  アルメリア  16  フランネルフラワー
17 プリムラ・メラコイデス  18 真冬の種まき         
特に注目すべき草花・野菜の播種 その5   
 A  レタス B  ピーナッツ  C 鷹の爪(唐辛子)    
挿し木(芽)による増殖の実際(1)
 1  宿根アリッサム  2  マーガレット  3  オステオスペルマム  4 ダイアンサス
  5 ブッドレア 各種   6 センダイハギ、ゲラニウム、サルビア、キャットミントなど
挿し木(芽)による増殖の実際(2)
 7 リモリウム
 ラティフォリウム
  8 ローダンセマム
主な宿根草(1:NO1〜NO18)(2:NO19〜45)(3:NO46〜49) へつづく
主な一年草(本来は宿根草を含む)へつづく
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