種まきの実際
 特に注目すべき草花・野菜の播種と挿し芽(その4)
特に注目すべき草花・野菜の播種 その1
 1  デルフィニウム   2  ルピナス   3  タナセタム・ジャックポット  4 エキウム
特に注目すべき草花・野菜の播種 その2
 5  カンパニュラ  6  ジギタリス   7 ペタロステマム(ダレア)  8 西洋オキナグサ
特に注目すべき草花・野菜の播種 その3 
 9  ガーベラ  10  エキナセア  11 ラティビダ  12 ルドベキア 
特に注目すべき草花・野菜の播種  その4 
13  ワイルドストロベリー  14  アシタバ  15  アルメリア  16  フランネルフラワー
17  プリムラメラコイデス 18 真冬の種まき         
特に注目すべき草花・野菜の播種 その5   
 A  レタス B  ピーナッツ  C 鷹の爪(唐辛子)    
挿し木(芽)による増殖の実際(1)
 1  宿根アリッサム  2  マーガレット  3  オステオスペルマム  4 ダイアンサス
  5 ブッドレア 各種    6 センダイハギ、ゲラニウム、サルビア、キャットミントなど
挿し木(芽)による増殖の実際(2)
 7 リモリウム
 ラティフォリウム
  8 ローダンセマム
 
13)ワイルドストロベリーアレキサンドリア
普通によく見られるワイルドストロベリーはランナーでどんどん増殖し、瞬く間に近くの草花を征服してしまう。種子のリストを眺めていた時、粒が大きな実をつけ、ランナーでは増殖できないアレキサンドリアという品種が目についた。2019年2月下旬、早速その種子を手に入れて播種したものの、発芽には3週間もの長い時間を要するとのことで、この長い期間を適度に湿らせた状態で維持するのには労を要する。種子は光好性なので、いつものように播種用土を詰めたセルに種子をばらまいた後、指先で軽く押さえ、バーミキュライトで軽く覆った。果たして3週間後、確かに小さな苗が頭をもたげたのを見てひと安心。今後の順調な生育を期待している。

2019年3月14日、ようやくの発芽で一安心

2019年5月20日、苗の生育は順調で、既に開花が間近
14)アシタバ
2018年初冬に、今まで以上のたくさんの種子が収穫できたので、なかなか発芽が難しいというアシタバの播種を試みた。毎年親しい花屋さんから売れ残りの苗を頂いていたので、そろそろ自前の苗を作ろうと思ったからだ。播種の方法をネット検索し、さっそく実行。
種子は通常の種子く比べると大きくてかなり軽い。この種子をテッシュペーパーに挟んで湿らせ、ビニールに入れて冷蔵庫で一晩保存した。翌日(2019年2月22日)、播種用の用土を入れたセルに種を播き、光好性のために種の上をバーミキュライトで軽く覆った。発芽にはおよそ1ヶ月を要するとのことなので、種子を安全に保持するために、セルの底から給水させて発芽を待った。3月22日には発芽が確認され、4月中旬には直植えできるサイズにまでに育った。




4月26日、直植えサイズにまで育ったアシタバ
15)アルメリア
宿根草でありながら雑草の繁茂を許してしまって枯らしてしまうアルメリア。毎年、新たに種を購入して苗を作っていたが、何とか採取した種から苗を作りたいと繰り返し試みたにもかかわらず、どうしてもうまく発芽世々苗が得られていなかった。原因は採取する種子にあると思い、できるだけ種を成長させてよく育った趣旨を選ぶことにした。そこで購入した種子の写真を残し、それと比較しながら採取した種からいいものを選別した。
2020年5月、発芽確認のため種まきを試みたところ、果たして、発芽を確認でき、小苗を得ることに初めて成功した。

成熟を待つ花殻

購入した種

採取し、選別した種
16)フランネルフラワー
シルバーリーフが美しいフランネルフラワーは生長が緩慢で、夏の暑さに弱くなど、栽培は撒か真か難しいと聞く。さらに、その種まきも難しいとのことだが、ガーデニング仲間から種を分けていただくことができたので、記録を取りながら播種を試みてみた。ネットで調べると、発芽率は低くて発芽には一ケ月以上かかり、苗の生長も緩やかとのこと。

種は白い毛に覆われ、中に黒い種が透けて見え

2020年6月5日 播種

覆土を5oほどにする

トレイの下から水を染み込ませて与える
 
忘れていたころ、1ケ月以上後に発芽
 
小さく弱弱しい発芽
 
発芽率は比較的良いようだ
 
柔らかい新芽はナメクジの格好の餌食
夏までにかなりの数の発芽が認められたが、ナメクジによる食害と夏の暑さにより、残念ながらすべての小苗は姿を消すことになった。またの機会があればチャレンジしてみたい。  
 17) プリムラ・メラコイデス(マラコイデス)
冷たい木枯らしに吹かれながら、早春にいち早く花を咲かせるサクラソウの仲間プリムラ・メラコイデス。花は2月の中旬から5月の下旬まで、とても長い期間空き続けて楽しませてくれる。そこで、たくさんの苗を準備するために、特殊な方法でメラコイデスの種を蒔くことにした。
 
@5月下旬〜6月中旬、平鉢に用土を盛り、その上に切り取った褐色になった花穂を乗せる。
A花穂の先(種子を含んでいると考えられるところ)を手のひらで揉むようにしごき、目では判別し難い小さな種子を用土の上に蒔く(蒔いていると信じる)。
 
@ A
B平鉢を水を張ったバットの中に沈め、鉢底から水を染み込ませるようにして与える。約一週間で発芽が確認される。
Cさらに1〜2ケ月栽培を続けると、苗は大きく生長する。これまでに適当に間引かないと、苗が込み合いすぎる。
B C
Dこの苗を切り崩しながら一本一本取り出して5pビニール鉢に鉢上げする。
Eこのまま生長を続け、十分に大きくなった10〜11月には直植えする。 
 
D E
18) 真冬の種まき (Winter Sowing)
 しもつけオープンガーデンクラブ(下野市)の仲間から、USAで普及している真冬の種まき(Winter Sowing)に挑戦てみようというお誘いに、有志の会員が集まった。そして、彼の周到な準備とご指導のもと、発芽が難しいとされる草花を含めたいろいろな品種の種蒔きを行った。詳細は、しもつけオープンガーデンクラブの公式ブログに記載されているので参照されたい。方法は簡単で、底から20pくらいの所で切り開いたボトルに湿らせた播種用土を入れ、種を蒔いた後に閉じて、テープでしっかりと固定するというもの。あとは、日当たりの良い場所に放置しておくだけ。積もった雪の上に放置してもよいとのことで、こんなに楽な種まきはないという印象を得た。秋に播種しても、冬の寒さを経て春まで発芽を待たなくてはならない草花にも対応できるとのことなのでとても期待している。
2021年1月30日
USAではガロン瓶(プラスチック容器)の使用が推薦されているが、日本国内では入手困難なことから、2Lのペットボトルなどを用いることにした。
私は、播種前の冷蔵処理が必要とされるエキナセアや、今まで播種失敗を続けているリナリアなどを試みた(写真右)。
エキナセア・ピンクダブルデライト
エキナセア・グリーンエンビー
エキナセア・バウワウ
リアトリス・スピカータ・ブレイジングスター
ディディスカス・ブルーレース
その後の進展は、追って報告する予定。
2021年3月24日、 
時折、上部の口から容器の中を眺めてその結果を確認した。
この時点で、発芽が確認できたものは、
エキナセア・グリーンエンビー
エキナセア・バウワウ
リアトリス・スピカータ・ブレイジングスター
の3種(ボトル2本分)であった。
(写真右)
リアトリス 左半分
エキナセア・バウワウ右半分
鉢出しは、もう少し先になる。
2021年4月14日
暖かくなって、苗は著しく生長しているように見える。中に一本、雑草が芽だって大きく育っていることから、ボトルを開けてその雑草を取り除くことにした。
開けると想像以上大きく育っているようで、いよいよ鉢上げしてもよい時期が来たようだ。 明日にでも鉢上げすることにしよう。
左がエキナセア・バウワウ、右の苗がリアトリス・スピカータ・ブレイジングスター。

4月19日鉢上げしたエキナセア・バウワウ

4月19日鉢上げしたリアトリス
特に注目すべき草花・野菜の播種 その1
 1  デルフィニウム   2  ルピナス   3  タナセタム・ジャックポット  4 エキウム
特に注目すべき草花・野菜の播種 その2
 5  カンパニュラ  6  ジギタリス   7 ペタロステマム(ダレア)  8 西洋オキナグサ
特に注目すべき草花・野菜の播種 その3 
 9  ガーベラ  10  エキナセア  11 ラティビダ  12 ルドベキア 
特に注目すべき草花・野菜の播種  その4 
13  ワイルドストロベリー  14  アシタバ   15  アルメリア  16  フランネルフラワー
17  プリムラ・メラコイデス 18 真冬の種まき         
特に注目すべき草花・野菜の播種 その5   
 A  レタス B  ピーナッツ  C 鷹の爪(唐辛子)    
挿し木(芽)による増殖の実際(1)
 1  宿根アリッサム   2  マーガレット  3  オステオスペルマム  4 ダイアンサス
  5 ブッドレア 各種    6 センダイハギ、ゲラニウム、サルビア、キャットミントなど
挿し木(芽)による増殖の実際(2)
 7 リモリウム
 ラティフォリウム
  8 ローダンセマム
 
   
栽培している草花・木(冬のガーデン含めて)Topへもどる 
 庭の草花へ戻る
 ガーデニングと家庭菜園のTopに戻る

Dr.Tanaka の Paph Site に戻る

Dr. たなか 宛のメールはこちら