我が家の西洋ミツバチ飼育奮闘記 (7) |
ミツバチやチョウに優しいガーデニング |
2019年夏(7月) 〜 2020年夏(6月)まで |
2018年度後半の記録を、ついついサボってしまった。というより、例年とさほど大きな変化がなかったからだ。同時に、ミツバチの世話についてもやや手を抜いていた感がある。 | ||||
2019年7月15日、 最後の分蜂からかなり時間が経過したので、採蜜を前提に内検すると、王隔板で分離した上段の巣脾ではほとんどの巣脾で有蓋の巣が40〜80%を占めていた。そこで、十分に採蜜ができると判断し、A ・B群ともに3枚づつ巣脾を取り出して採蜜の準備を始めた。ほぼ1年ぶりの採蜜で意外に多く蜜が遠心機で分離できたのだが、その後のろ過方法が原始的なことから、予想以上の煩雑さと時間がかかり、処理には丸一日を要した。収穫は1L瓶10本、500mL瓶2本、全量はおよそ8〜9Lとなり、6枚の巣脾からの収穫としては過去最大量となった。 |
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2020年1月15日 昨年度は飼育記録を大きくさぼってしまったが、記録を残す必要がない・・・と思われるほど変化がなかったことである。怠慢ともいえるかもしれないが、特に変化がなかったことを強く意味している。 秋口(10月)に2度給餌を行い、12月に入って殺ダニ剤のフルバリネイト(flubalinate)を投入した。同時に冬支度を完了したが、今年は暖冬のことで、例年使用する越冬箱を使用するのをやめ、上下2段の巣箱の周りを稲わらで覆うのみとした。なぜなら、同様の方法で昨年、厳寒の冬を無事に越すことを経験確認したからである。また、改良点として、巣箱正面の防寒には厚さ3pの発泡スチロールを張り付けることにした。 |
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前面を発泡スチロール、周りを稲わらで覆った |
出入り口は、スチロールに穴をあけた |
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2020年2月3日 今年初の給餌 この数日は3月中下旬を思わせるほどの暖かい晴天が続くとの予報。本来ならば内検をしたいところなのだが、全体を稲わらで覆い、ビニールシートを被せてマイカー線で縛って固定しているので容易に内検を行うことができない。ミツバチはとても元気で、機嫌はよさそうなので、内検なしで良しとしよう。ミツバチの数も十分なようで、この冬を無事に乗り切った感がする。常識的にはチョッと早いと思われるが、今年は暖冬でウメなどの開花も例年より早いことが予想されることから、思い切って砂糖水の給餌をすることにした。巣箱の蓋を開けられないので、写真のような器具を用い外から砂糖水を与えることにした。 砂糖水 (砂糖:熱湯 =1Kg:660ml) |
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外部から差し込む容器で給餌するのはとても容易 |
しばらくするとミツバチが群がり、見る見る砂糖水が減る |
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2月22日 ミツバチがゴキブリ退治? 昨年に続き、今年も2段の巣箱をそのまま稲わらで覆って越冬させた。時折、内検とはいかないまでも、上部の巣箱の蓋を取った中を覗いたことがある。夜になると、ミツバチは下段の巣箱に集中し、団子のように集まって寒さに耐える。空になった上段の巣箱では、ゴキブリが自由に横行していかにも荒れ果てているように見えた。蓄えられた蜂蜜はどうなるのだろう・・・と心配するほど。暖かくなったら、このゴキブリを何とかしなくてはと、ずっと心配していた。 |
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ところが、22日の朝、巣箱前にミツバチに混じってゴキブリの死骸がたくさん見受けられた。若いゴキブリも含まれていることから、いかにも殺されたように見える。この閉鎖系の巣箱の中で、いったい何が起こったのだろう。ミツバチが攻撃したようにしか見えない。暖かくなって、ミツバチが上段の巣を利用するようになり、頻繁に行き来するようになったものと思われる。でも、どのようにしてゴキブリを殺すことができたのだろうか? ミツバチの一刺しで、ゴキブリを死に至らしめることができるのだろうか? | ||||
2020年4月6日、分蜂の兆し 暖かい日が続くと、ミツバチがにわかに騒がしくなる。門前にミツバチの塊を作るようになり、中には雄バチが多数みられるようになる。毎日昼頃には、多数のミツバチが時騒ぎで賑やかになる。 4月6日のお日前、外出先に家内から携帯がかかり、庭がミツバチで覆いつくされているという。いよいよ分蜂が始まったものと思い、急いで帰宅したところ、庭のミツバチはすでに消えていた。巣箱の前には多数のミツバチがかたまっていたので、分蜂を諦めたと思って安堵したが、実はすでに分蜂して何処かに塊を作っていたであろうことが、後日分かった。というのも、翌日も、その翌日も、晴れているにもかかわらず全く通常で、分蜂の兆しを全く見せなかったからだ。とても大きな第一回目の分蜂を回収し損ねたようだ。 |
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4月に入ると門前に塊を作るようになった |
沢山の雄バチが混じる |
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4月11日、いきなり再度分蜂が始まった。 さほど大きな塊ではないようだったが、ミツバチの群は温室の上に高く舞い上がったかと思うと直ぐに畑に下降し、いつも通りイヌツゲの窪みに大きな塊を作った。観察していると、すぐに女王バチを見つけることができたかと思うと、」直ぐ近くにもう一匹。また、すぐ近くのイヌツゲの小枝に作られた小さな塊の中にも女王バチが。この分蜂はなんだか変だ。やたらにたくさんの女王バチがいるようだ。一度の分蜂で、複数の女王バチを見出すことは何度かあったが、同じように複数の女王バチが飛び出したようだ。果たして、ミツバチの分蜂の塊をザックリとバケツの中に回収し、新たな巣箱に移した。夜になって巣箱を予定場所に移し、新たな群の飼育をスタートした。 4月12日朝、女王バチの死骸がザクザク。 翌朝、新たな群(B 群とする)を観察すると、門前に女王バチの死骸と、群から追い出されたと見られる女王バチが門側を徘徊していることに気が付いた。その総数は8匹・・・すごい、こんなにたくさん。ところが昼前までにはさらに7匹、合計15匹の女王バチが新たな群に殺害されたことになる。群にはこれらの頭となる最強の女王バチが選ばれているに違いない。まずは一安心というところだが、比較的小さな分蜂群に15匹以上の女王バチが含まれていることがあるのだと、驚いた。どんな手引書にもこんな事実は書かれていないだろうな。事実は想像できないほど不思議なものだな。 |
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