我が家の西洋ミツバチ飼育奮闘記

飼育に用いる器具・用具についてのコメント
最大のテーマ: できるだけ安くあげる 
まず初めに購入したミツバチ飼育器具(できるだけ安くあげようと工夫した)
専門店から:
  巣箱(+継箱、7枚用) 2組、 巣礎枠 10枚、 隔王板(10枚箱用を7枚箱用に改造)、 給餌器、 燻煙器 
100円ショップから:  帽子と網、ゴム手袋
ネットショップから:  麻袋(コーヒー豆ドンゴロス)
既所有(大工道具として):  ハイブツール 
後日、中国から直輸入
専用手袋、 遠心分離機、 ハケ、 蜜刀、 ハチミツ濾過器、 巣枠つかみ器、 糖度計
嬢王蜂マーカー(日本製だった)
その後、補充を含めて購入
巣箱(7枚用) 組立キットして2組、 継箱(完成品、廉価品) 2組、 巣牌枠 (完成品、輸入廉価品) 20枚組
調子に乗ってさらに輸入(気に入っ多少品の再輸入も含む)
巣礎、ワイヤーロール、ワイヤーテンショナー、エントランスフィーダー、アンキャッピング フォーク、フィルター ネット、
女王蜂 ケージ、養蜂用手袋、ネット付き帽子
 
巣箱(+継箱、7枚用)
  7枚用巣箱にしたのは、着実に老いてゆく私が巣箱を扱うのにできるだけ軽くするためと、ミツバチの一群を頂いたイチゴ生産農家に、将来なにかご協力ができるかも知れないとの思惑で決断した。いろいろなサイトを参考にすると、冬越しをする時かなりの量のミツバチが必要のことだったので、冬までにそこまで殖やすことができるか?、また、殖えたとしても7枚群で越冬させるには量的に十分か?、さらに、たとえ冬越しできても来春の迅速な増殖へスムースに移行できるか?など、いろいろな疑問を抱いていたが、1年を経て(2015年8月)これらの疑問は全く杞憂であることを認識した。例えば、冬越しには確実な保温(防寒箱)とダニ対策さえしておれば、巣牌枠が3枚もあれば越冬できることを確認している。この結果は、イチゴ生産農家の飼育されているたくさんの巣箱(すべて7枚用巣箱、おもしろいほど個々の飼育条件が異なる)を観察することにより確認した。
 購入に際し、できるだけ安い販売店をネット検索で探した。後日、さらに補充が必要になった時には、自分で組み立てるキットを購入した。
 
くん煙器
内見するときに不可欠の器具。ベテランの方には不要かもしれないが、初心者にはなくてはならない。特にミツバチが殖えてくると、内検時には多くのミツバチが向かってくるので、少しでもミツバチを大人しくさせるためには不可欠といえよう。高級品もあるが、中国製の廉価品を購入した。作りは少々粗雑であるが、もちろん使用には十分耐える。
燃やす材料には、近所の松の木の下から乾燥した松の葉と松ぼっくりを用いている。少しの新聞紙で容易に着火できる。
 
巣礎枠
 飼育準備期間及び飼育当初はラ式巣礎を用いていたが、使用中にコマが回転したり、ものよってはコマの取り付け位置が左右逆なっているものなどが見受けられ、実際の使用に不都合を感じることがままあった。そこで、現在では、このような心配がまずなく、また、キットを購入して自作するようなことがあっても(まだ無い、中国からの直輸入を思案している)、容易に対応できることを想定してホ式巣礎を購入して用いている。現在10枚以上のホ式巣礎を保有。10枚組、20枚組の中国製廉価品を専門店から購入している。


巣礎枠を補修するためのワイヤーロールとワイヤーテンショナー

中国から輸入した蜜蝋100%の巣礎
隔王板
 隔王板は金属製のものや木製(竹ひご使用)のものなど、いろいろなタイプのものが見られるが、ほとんどが中国からの輸入品と思われる。そして、普通に市販されている隔王板は10枚用巣箱に対応したもので、7枚用巣箱に対応するものは販売されていないので、10枚用巣箱に対応した隔王板の一部を切り落として改造する必要がある。オリジナルに比べるとチョッと、強度が下がるが、仕方がないだろう。この改造隔王板は、1年を経過し、内検を繰り返しながら問題なく機能し続けている。
10枚巣箱用の隔王板を矢印のところで切り取り、薄い板を打ち付けて保持した。

 
給餌器
巣箱内に収めるものや巣箱の外に設置するものなどいろいろなタイプがあるが、他の群との競争をなくす意味でも巣箱内に収めるタイプが好ましいと思う。中国からの輸入品や国内生産品などが販売されているが、その価格は千差万別。私は最も安いものを購入したが、何ら問題はない。もう一つ欲しいところだが、安い給餌器を買っても、送金料と輸送料を払ってはとても高い買い物になる。そこで、自作しようとその準備をすすめている。この夏に使用するために早急に作りたいところだが・・・猛暑がその気を失せさせている。


 
帽子と網
もちろん帽子と網が合体した専用品が良いのであろうが、ツールの準備にお金をかけないようにするため、100円ショップで麦わら帽と防虫ネットを別個に購入した。一見不便なようであるが、全く問題なし。ただし、防虫ネットの色は黒が好ましい。白は被ると先が全く見えなくなる。  
ゴム手袋(革手袋)
後日、中国から専用手袋を入手したが、少し出来が悪いもののとても使いやすい。しかし、100円ショップで購入した園芸用(ビニールでコーティングされているもの)ゴム手袋で、使用に十分耐える。




 
麻袋
サイトの検索では園芸用の麻布を用いることなどが紹介されているが、経験から、コーヒー豆輸入に用いられたドンゴロスが丈夫で良い。これにも薄いものや厚いものがあるが、いずれにせよ頑丈で、保温を含めて用途は広い。ネットで購入できるが、できるだけ安価で入手できるところを探すようにするとよい。 
 
用途に応じて厚さの異なる麻布を用いる
 
巣牌枠の上には風通しの良い粗目の麻布を使用
ハイブツール
簡単には丈夫なヘラで良い。既に大工道具として所持していたので、それを流用している。



 
ハケ
100円ショップで入手できるハケでも十分に使用できるが、専用のハケは幅が広く毛の量も豊富で使いやすい。安く手に入れる機会があれば、専用ハケを入手することをおすすめする。中国からの輸入で安価に手に入れることができるが、最近では、国内でも輸入品が意外に安く販売されている。


 
蜜刀
巣牌の蓋を切り取るのを目的とするが、なかなか力を要する。専用の蜜刀を中国から輸入したが、刃が長くて初心者の私には使用しづらい。ネットの案内では、温湯で温めて使用するとあるが、実際には温めた刃はすぐに冷えるため、さほど有効ではない。電熱線で刃を温めるタイプが販売されているが高価で手が出ない。次回、中国から直輸入するときには考えてみよう。慣れると容易なのかもしれないが、初心者の私には極めて困難な作業であり、現実には蜜刀を使うより通常の包丁あるいはペティナイフが使用しやすい。巣牌の蓋を切り取ると蜜が垂れてくるので、できるだけ短時間で巣牌の両面の蓋を切り取る必要がある。  
巣枠つかみ器
この器具はなくても済ませることができるが、有るととても便利。さほど大きな力を必要としないで、重い巣牌を長時間保持するのが容易。


 
糖度計
アッベの屈折計を保有しているが、80%もの高濃度の糖度を正確に計るには必ずしも適切ではない。また、巷では、野菜や果物の糖度測定器がよく見られるが、これも比較的低濃度を対象とした測定器で、ハチミツの濃度測定には不適切と言える。そこで、ハチミツ濃度測定専用の糖度計を中国から輸入した。有れば便利な器具だが、無くてもハチミツの味も濃度も変わりませんよね。


 
嬢王蜂マーカー
経験的に、あの溢れんばかりのミツバチの中から嬢王蜂を見つけることは容易ではない。内検時に女王蜂はサッサと陰に隠れようとする。そこで、期を見て女王蜂の背に印が付けられればとても容易に女王蜂を見いだせるのでとても便利。しかし、どのようなペンが良いかサイト検索では見つからなかったので、中国から直輸入した。赤、黄、緑の3色を購入したところ、これらのペンは文房具店で入手できる日本製で、市販価格の3倍もの価格であった。笑い話です・・・。  
ハチミツ濾過器
 遠心機で集めたハチミツには、蜜刀で切り取った蓋や巣の断片が大きなものから微粉まで多く混じり、これらを除去するには段階的な濾過が必要になる。濾過器には普通、サイズの目が異なるフルイを用いる。現在(わずか2度の経験だが)では、目の粗さの異なる4種類のフルイを用いており、自分なりに満足できる結果を得ている。粗いものから細かいものまでの3種類のフルイはステンレス製で、すべて100円ショップで購入した。この3種だけでも良いかもしれないが、私は最終段階の濾過に、最も細かい目のフルイとして中国から輸入した三角錘の形をした硬質ナイロン製のもの(写真左最下)を用いている。この三角錘フルイはとても便利で、濾過されたハチミツは三角錘の先端から筋状に垂れるので、瓶などに集めやすい(採蜜写真参照)目が細かくて詰まりやすいので、幾重もの荒い目のフルイを先に通して粗いゴミを除去する必要がある。また、使用時にこれらの濾過器具を安定して維持するには、100円ショップで販売されている植木鉢の保持金具(最も背が高いもの)を用いると便利。ハチミツ貯蔵器がないので、ろ過器の下でビンに直接集めるようにしている・・・とても簡単。
 
目の粗さが異なる100円ショップのフルイ(濾過器)。   最も粗い目の濾過器では、粗いゴミが除去される。
  
 微細目の濾過膜を通過すると、透明のハチミツとなる。 見た目では透明の美しいハチミツが回収される。 
遠心分離機
採蜜に際し、遠心分離機はあると便利であることは言うまでもない。日本蜜蜂のように切り取った巣を押しつぶして垂れ蜜を待つ採蜜の方法もあるだろうし、巣蓋を切り取った状態で巣牌を傾けておくと、効率は悪いものの自然にたれて採取する事もできる。いずれにせよ、かなりの時間を要する。採蜜後に巣を再利用することと、短時間で作業を終わらせることを考えれば、遠心分離機は極めて有効な器具と言えるだろう。しかし一般的に遠心分離機は高価であることから、そう簡単に購入というわけには行かない。そこで、中国からいろいろな器具・資材を直輸入したとき、思い切って安価な巣牌二枚用の遠心分離機(プラスチック製:軽くて良いと判断)も同時に購入した。果たして、これらの機材は無事に手元に到着し、全く問題なく動作している。ガッシリとした鉄製やステンレス製のものほど長持ちはしないだろうが、当分は楽しめるだろう。
 

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