一群の西洋ミツバチを頂くにあたり、当時は全く気がつかなかったが、いかにして巣箱を移動させるかが大きな問題となる。特に近距離の移動については、そう簡単にはいかない。今回、私が巣箱を移動させる距離は、お隣から我が家の庭まで約20m ・・・ まさに近距離。この距離は、どの解説書にも絶対にやってはならない距離とされているようだ。近くへ移動させる方法としては、一日少しづつ(20cm〜50cm:出典によって異なる)動かし続ける。あるいは、一度2Km以上遠くへ移し、数週間を経て落ち着いてから目的とする場所に持ち帰るなどがあげられている。ところが、ご近所のミツバチ飼育歴数十年のベテラン経験者からの知識は、このような一般的な解説書とは全く異なる方法であった。イチゴの栽培ハウスと夏のミツバチ飼育場との短い距離を、毎年移動させるにあたっての長い経験によるものらしい。移動当日(2014年6月30日)の暗くなり始めた夕方、その行動は開始された。ベテランの経験者によると、この夕方に行う・・・というのがミソだという。夕方とは、ほとんど全ての働き蜂が帰巣した後の時間を意味する。そして、巣箱を移動した後に一晩置くのが必要ということになる。その手法は、以下のとおりになる。
少し薄暗くなった夕方、ミツバチのほとんどが帰巣して、巣箱のなかに入ったことを確認してから開始する。
@ 移動させる巣箱の入り口を閉じ、巣箱の蓋が外れないように紐でしっかりと縛る。
A 巣箱を小型トラックの荷台に載せる。
トラックはクッションの悪いもののほうが好ましい。乗り心地のよい最新車種は避けたほうがよい。
B 巣箱をトラックに載せたまま、舗装されていない凹みや石が散らばるガタガタの道へ行き、その道を約10〜30分ほど
行ったり来たりする。この衝撃が、ミツバチの巣箱の位置記憶を失わせるという ・・・ 荒療法。
C そのまま自宅(我が家・巣箱の元の位置から約20m)に戻り、予定の場所に巣箱を設置する。
D 巣門を閉じたまま一晩静置する。
E 翌朝早く、巣門を開放する。
この結果、極一部の働き蜂は巣箱の元の位置に戻ったものの、巣箱の移動は完璧なまでに成功した。 |
|