ベトナム北部山岳地帯の
パフィオペディルム調査報告

1998年8月、JAVECOのパフィオペディルム調査隊がベトナム北部(東北部)の山間部に入り、パフィオペディルムの分布・生態を調査しました。詳しい報告には時間がかかりますが、取りあえず簡単な報告と写真の一部が届きましたので皆さんにご報告と紹介を申し上げます。(もちろん私が行ったのではありません。)

中国との国境近く、山岳地帯の農村です。山岳地帯でも、農村の中心部には大きな道がひかれ、流通が盛んに行われているようです。でも、村の直ぐ側には人を寄せ付けないような険しい山が立ちはだかっています。こんなところにも、蘭が・・・!!!

山の麓と言うより、山の合間に暮らす住民は、段々畑を作って稲作をしている。 住居は、雲南省や山西省の民家によく似て2階建てで、一階は家畜を放し飼いで飼育している。

ベトナムの東北部の山岳部。中国の国境まで約20Kmくらい。事情により現地名は報告できませんが、石灰質の山が軒を連ねています。 標高は1000mくらいとのことですが、山間部には湖もあるようです。

村の近くには、ご覧のような奇妙な山々がニョキニョキと突き出ている。このような山にパフィオが生えているそうです。簡単に登れそうに見えますが、実際には道も全くなく、至難の業だそうです。

現地を案内してくれた住民。いわゆるラン・ハンターだそうです。ハノイやホーチミンからの注文がまとまると、山に入って蘭を探すそうです。でも、蘭についての詳しい知識はほとんどありません。さらに、バトナムではつい最近までパフィオが蘭の仲間とは知られていなかったようです。右手にもった蛮刀を振りかざし、ブッシュをかき分けていくその姿は、さすがハノイ住まいのベトナム人にも真似はできないそうです。

農地は山のすぐ麓まで開拓されているが、その後ろの山には簡単に登れない。道はなく、どこもものすごい急な登りや崖だそうです。 石灰岩が露な崖。このような崖の下部に、パフィオが見られることがある。

現地の案内人に連れられ、山には行っていく。

ベトナムでも、ハノイの住民は都会人。直ぐにばててしまいます。

どれくらいの高さでしょうか。かなり登りました。ずっと北に連なる山々。直ぐそこは中国との国境です。

その2につづく

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