パフィオペディルムの新品種(その3)

No.4

Paph. herrmannii

1995年、12月に新種として記載された。ベトナム最北部、中国の国境近くで発見されたが、その後の情報はない。おそらく1株か、あるいは、わずかな数の株だけであろう。容姿は、ヘンリアーナムやエスキュロレイに似たところがあるが、本当に新品種なのか、自然交雑種なのかは疑問が残る。現在、この株はスイスのリンツ植物園にあり、セルフクロスを行うことにより、どのような花を咲かせるか結果を待っている。Paph. hiepii や Paph. helenae に比べると、疑問の多い不祥の花である。

ベトナムのパフィオペディルム参照。


No.5

Paph. striatum

パフィオペディルム・ストゥリアタムはパプアニューギニアで発見された新種です。残念ながら、写真はありませんが、記載された図を紹介します。ストゥリアナムは一応新種とされていますが、一部の植物学者は、その形態から、グラデュリフェラム・ウィリヘルミニアエ (Paph. glandurlferum var. wilhelminiae)に似ていることから、ウィリヘルミニアエと同じように変種と主張しているようです。

新品種(その4)に続く