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斉藤先生の温室は、50坪の鉄筋ビール温室でとても明るく、清掃が行き届いた清潔感にあふれる温室です。温室は南北に伸び、一坪の温室内温室は主(外枠)温室内の北西端に組み立てられています。温室のビニールはサニーコートで、温度設定は上記表に紹介されてているとおり。まず、温室にはいると、その湿度の高さに圧倒されました。カメラのレンズがアッという間に曇り、拭いても拭いてもきりがありません。カメラレンズの温度が上がるまで、暫く待つことにしました。私の温室内温室でも常時90%以上の湿度がありますので、これは仕方がないことですね。 |
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暫くして、ようやくレンズの曇り地獄から抜け出すことができました。栽培されているのはリューコキラムがほとんどで、どの株もとても心地よさそうです。 |
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外側の主温室は夜の最低温度を16℃位にしておられるそうですが、温室内温室では、この温風器で21℃に設定されています。私の温室でも同じですが、温室内温室では1KWほどの電熱器で、これくらいの温度を十分に保持することができます。 |
斉藤先生がもう一つ気にかけておられるのが、日中の温度です。日中に温度が上がり過ぎないように、温室内温室専用のエアコンが設置され、28℃に保持できるようにしている。エアコン下のボックスにはタイマーなどが設置され、室温が時間ごとに変更される(上記表参照)・・・スゴイ・・・ |
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温室内温室には、大型の扇風機が2つ。棚上には30cm径の家庭用扇風機(写真上)、二段棚の下棚には換気扇型の扇風機(写真左)が設置され、24時間送風を続けている。ご覧のとおり、風は強いですよ。 |
この温室には、リューコキラムの他、高温栽培が好ましいと思われる斑入りのパフィオや一部のポリアンサなどが実験的に入れられています。パンダや大型のファレノプシス・ギガンテアもとてもご機嫌がよさそうですよ。 |
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この温室内温室はとても良好とのことで、今年はさらにもう一棟建設の予定とのこと。またさらに、高温栽培の必要性を痛感し、温室内温室の南側、主温室のほぼ三分の一を区切り、最低温度を20ほどに設定して栽培する区域を最近設置したという。写真左は区分温室の外から、写真右は区分温室内。ここでは、主にポリアンサを栽培するとのこと。思いついたことを何でも自由に実行できる環境を、本当に羨ましく思いました。 |
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先生は、何事も控えめに謙虚にお話しされますが、夢は大きく、自信もたっぷりあるように・・・感じました。パフィオやカトレヤの花がたくさん咲きはじめていたのですが、1〜2月には満開になるでしょう。早々にやってくる蘭展のシーズンで、先生の活躍が楽しみです。 |
たくさん咲いているパフィオのなかから、チョッと目についた面白そうなものを紹介しましょう。 これ、写真では解りませんが・・・バカでかいマベルです。「大きく展開してくれないんだ。」と嘆いておられましたが、初花で、株も不十分と思われますので・・・将来が楽しみです。 |
(Norito Hasegawa x wenshanense) |
年末のJPA鑑賞会で既に拝見していましたが、改めて凄い花だと感じます。大きくて重量感のある逸品ですね。実はこの株・・・私の交配なのです。こんなに凄い花が咲いてくれて・・・感無量です。この花を見て直ぐに写真を撮り、早速、交配名を登録(Paph.
Memoria Katsumi Tanaka)申請しました。もうRHSに届いているかな? あちこちで、このような花が咲いてくれると、もっと嬉しいのですが・・・。 |
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( Lady Isabel x syche ) 珍しい交配ですね。交配からは予想できないほど濃色で良形の個体です。 |
(wihelminiae x delenatii )
これもとても珍しい交配です。ペタルの反りが目立ちますが、花色の濃さがすばらしいですね。 |
斉藤先生、有り難うございました。また近いうちにおじゃまして、その経過などを伺い、皆さんにご紹介したいと思います。 |