パフィオは株が充実しますと花芽が形成され、次の開花期には花を咲かせます。株が充実しますと、最後の葉はやや形が異なり、伸びきらずに小さいままで生長を停止するため止め葉と呼ばれます。開花期に近くなると、この止め葉の間からシースに包まれた花芽が上がってきます。花茎はぐんぐんと伸び、次に蕾がシースから顔を出し、大きくなって花を咲かせます。開花期の温度は特に決まっていませんが、株の栽培温度を維持しておけばよいでしょう。花芽だ出てきたからといって、温度を上げたり、下げたりしてはいけません。水は決して涸らしてはいけませんが、特に多く与える必要もありません。今までどおりに栽培を続けておればよいのです。花芽が伸張しているときや、花が開き始めているときに環境が大きく変わると、花芽は黄色くなって落ちてしまいます。夏咲きや秋咲きの品種の場合には、外気が適切な状態ですのでそのまま放置しておくことができますが、低温の時期に花を咲かせる冬咲きの品種や昼と夜の温度差が激しい春咲き品種の場合には注意をしてください。特につぼみの時には温度と湿度の大きな変化を嫌います。つぼみのついた株を日当りのよい窓際に放置しておくと、夜になって気温は大きく下がります。このような状態を続けると、つぼみは黄色に変色して落ちてしまいます。花が咲きますと最低1ケ月は楽しめるでしょう。花が長持ちしないときは、冬なら乾燥のしすぎ、夏だと蒸れによる根腐れが原因と思われます。 |