c;播種

フラスコの口を火炎で軽く焼いて、フタを付けたまま滅菌し、フタ(ゴム栓)を開ける。このとき、フタは安全なところ(操作している手の位置よりやや高いところが好ましい)に上向きに置く。熟達すると、右手の小指と手のひらの間にゴム栓を保持したまま操作を行うことができる。フタの上からアルミホイルをかけている場合には、ホイルごとこの操作を行うとよい。
(8)左手の滅菌ピンセットで子房の基部を掴んでフラスコの口に運び、右手では滅菌した金属製スパーテルで子房の切り口をほぐしながら種子をフラスコ内にかき落とす。播き終わったらフラスコのフタをして、もう半分の種子を同様にして新たなフラスコに播くとよい。
(9)すべて播き終わったら、滅菌したピペットで1本のフラスコあたり0.5〜1.0mlの滅菌水を加える。
(10)バーナーの火炎でフラスコの口とフタの内側を滅菌し、フタを強く締める。そして、フラスコを軽く左右に振り、種子を水になじませるとともに、種子が培地全体に広がるようにする。寒天が非常に柔らかい場合には、滅菌水を入れる必要はなく、白金耳を用いて種子を培地全体に広げるようにする。

 

B)完熟(開裂)種子の播種につづく