リサイクルプラスチックを利用して 
                                     021213

 我々、日本パフィオペディルム研究会(JPA)は、セラミックスを混入したプラスチックの鉢を作製しています。この計画・実行するプロジェクトのメンバーによるアイデアや、さらにはJPAのメーリングリストで情報を交換しているなか、プラスチックに再生されたリサイクルのものを使うようにしたらどうだろうか、という意見が出されました。その要望に応えるべく、プラスチックを再生している工場を探したところ、実は直ぐ近くで見つかりました。私の知人が経営している会社で、以前から廃プラスチックを扱う会社と伺っていたのですが、まさか目的とする会社そのものであったとは夢にも思いませんでした。早速見学に行ってサンプルを頂きましたので、それでプラスチックの鉢を作製する事が出きるかどうか試してみることにしました。
 まずは、その工場とプラスチックが再生される過程の一部を紹介ましょう。工場からの要望で、その名前や所在を含め詳細な紹介は控えさせていただくと共に、工場内の紹介も一部の写真に止めさせていただきます。決して悪い意味ではありませんので、ご了承ください。

山積みされた原料となる廃棄プラスチック。
 私は廃棄されたプラスチックというのは、家庭から出されたゴミの山から回収されたような汚いものばかりと思っていました。しかしここでは、ほとんどの原料は工場などから廃棄された規格外のプラスチック製品で、その質も均一なものがほとんどと言うことでした。勿論、様々な廃棄プラスチックが持ち込まれますが、その成分や色によって分別できるものは出きるだけ分別して処理をするそうです。

我々には、このまま使えそうな気がするような廃棄物ばかりでした。
処理の一つの方法として、プラスチックを熱で溶かし、金平糖のような形のペレットにする作業です。夏は暑いでしょうね。大変な作業です。
自動的に作られたプラスチックのペレットが集められます。 手作業の篩により、ペレットのサイズが分別されます。
この工場の製品の一つ、粗いプラスチックのペレットです。ほとんどはこのままで使えますが、用途によっては別の工場で、さらに均一のペレットに作り替えられるそうです。

機械と機械の過程の間は、ほとんどが手作業です。ご苦労様です。

工場の中は、材料になるプラスチックと、製品化されたプラスチックのペレットが高く積み重ねられています。
プラスチックのもう一つの材料は、勿論プラスチックですが、品質が均一で、成分が解っている物です。このような材料の場合、細かく破砕するだけで再生プラスチックになります。

これもまた手作業で、原料となるプラスチックを破砕機の中に入れます。
破砕され、直接に工場生産物となった再生プラスチックは、大きな袋の中にいれられます。一袋はおよそ500Kgくらいになります。

NO.2 へつづく

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