ヘンリアーナム（中国産）との類似点
（１）株の大きさと形態が同じ。ベトナムのエスキュロレイともよく似ている。
（２）花の跡から、ヘンリアーナムと同様、花着きの良い品種である。
相違点
葉の付け根に見られる紫紅色の模様が異なる（下記参照）。
ベトナムのパフィオペディルム(3) |
(8) Paph．henryanum |
| 株はまだ見ていない。JAVECOの研究所で聞いた話によると、ベトナム北部ナパ州の中国との国境に近いところで発見されたという。株・花ともに早く見てみたいですね。資料の収集を頼んで起きましたので、手に入り次第報告します。 |
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Paph. SP ヘンリアーナムに酷似するが、正体不明のパフィオペディルム。これがベトナムのヘンリアーナムであろうか。
正体を明らかにするには花を待つしか方法がないであろう。ベトナムからの報告を待つことにしよう。
ヘンリアーナム（中国産）との類似点 （１）株の大きさと形態が同じ。ベトナムのエスキュロレイともよく似ている。 （２）花の跡から、ヘンリアーナムと同様、花着きの良い品種である。 相違点 葉の付け根に見られる紫紅色の模様が異なる（下記参照）。 |
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| SPの根元。紫紅色の滲みが細点となっている。 | ヘンリアーナムの根元。紫紅色の滲みがSPのように細点状になっていない。 | エスキュロレイの根元。紫紅色の滲みが認められない。 |
| ヘンリアーナムは下記のように確認されましたが、上記の株とは異なります。上記の株はいったい何なんでしょう。解りましたら直ぐに報告いたします。 |
解りました・・・・!!!
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| 詳しくはヘルマンニーを見て下さい。 |
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ヘンリアーナムは、かつてヘレネーの株に混じって採集されていた、中国産のバービゲラムに似た小振りの株でした。株だけ見ても、中国産のヘンリアーナムしか見ていない我々には判別がつきません。 |
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| JAVECOの温室で大量に栽培されているヘンリアーナム。株柄は小さいのです。これがヘンリアーナムと言われても信じられませんでした。 | 私の目で見たわけではありませんが、左の株から咲いたヘンリアーナム。研究所で頂いた写真で、上手く写ってはいませんが、間違いなくヘンリアーナムですね。 |
(9) Paph. villosum |
(10) Paph. gratrixianum |
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| ベトナムに中部以南に広く分布する。写真のように、従来のビロッサムとくらべると、株も花も大きく、花の色彩は黄色味が強い。変種にしたくなる品種である。分類についての詳細は不明。 | ベトナム北部に広く分布する。以前は、比較的珍しい品種であったが、ベトナムでは普通品種である。葉には斑入りのものも見られる。これが同じはなを咲かせるかどうかは不明。 |
(11) Paph. affine |
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ベトナム中南部、ダラット近郊の山間部で見出されている。葉はビロッサムに酷似するが、斑が入っている。この花にアフィンという品種名を用いたのは、日本で慣用されているからである。しかし、アフィンは上記グラトキシアナムの変種で、元来ドーサルに斑点が残っている。この品種では、斑点が欠落しているばかりかスジが入っている。アフィンとするのは疑問が残る。では何かと言われたら、解りません。 |
(12) Paph. esqurolei |
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| 全土に分布する普通品種。しかし、北部には株柄が半分くらいの小型の品種がある。花を見たことがないので、詳細には語れないが、次回ハノイを訪れたときには注意してみることにしよう。 |
(13) Paph. hainanense |
ハイナンエンセ |
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花茎が比較的短く、濃色の花を咲かせることからハイナンエンセとした。同じスパソペタラムの仲間のウォルテニアナムは未だ見つかっていない。 |
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| この種はブラエム博士により、フランスの雑誌 オーキッディー、栽培と保護の38号 ,1999に報告されたものです。そこで 彼は、一般的にはこの種は新種として扱われるのではなく、ロビンソニーの仲間として扱われるであろうと自ら語っています。しかしよく観察すると、スタミノードなど細かいところで大きな違いが認められるといいます。 ほとんどの分類学者は分類学的に実在するもの（新種）とはしないだろうが、クリブ博士などはブレニアナムと他の品種との自然交雑種の可能性があること（この仮説を証明する事実はなんら見出せないであろうが）を指摘しているそうです。 |
| この種は多年生草類で、腐葉土に満ちた土壌に直接、または、岩上に根を張って生育している。葉は長さが10 ~25 cm、幅は 4 cmくらいで、濃緑色と不規則な灰白色を帯びた緑色がモザイク状になった斑入り模様を示している。花茎は 30 cm位までのび、その先端にNS 9cm 、高さ6.5 cm くらいの花を一輪つける。 ポーチはヘルメットを逆さにしたような形状で、長さは2.5 ~ 3.5 cm、幅は1.8 cmくらい。緑色地にはちみつ色を帯びた紫褐色を示し、緑を帯びた脈が不規則に入る。 |
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| そして、スタミノードの形態の違い（下部の先が下にとがっている）ことから、明らかに新しい種として強く指摘しています。 |
| この品種は、インドシナ半島に広く分布すると考えられるが、記録に用いた個体はベトナムのカンボジアとの国境付近で採集されたものである。分布の標高は 800 to 900 mくらい。 |
以上、ブラエム博士の報告から抜粋 |
| 確かに、私もアべリヤノフ（Averyanov）氏の主張と同様に、ここに記されている種がベトナムの中部山岳地帯に広く分布していることを確認している。しかし私は、この種をいわゆる園芸的に取り扱われている原種、ハイナンエンセとして取り扱っている（ベトナムのパフィオ参照）。カロッサムでは、いわゆるカロッサムの基本的な種と、タイランデンセに似たベトナメンセとの違いは明確に区別できるるが、スパソペタラム の中においてサーベラーナム（cerveranum）とハイナンエンセ（hainanense ）の違いはほとんど見当たらないと思われる。しかし、この種には個体変異の著しい個体も多く認められ、中には他の品種（もちろんスパソペタラムの仲間）との自然交雑種を思わせるような個体も見受けられるのは事実です。しかし、スパソペタラムの分布上、他の種（クリブ博士はフーケレーを指摘している）との交雑は認め難いとも思われますが。 ( by たなか) |
(14-1) Paph. callosum |
v. vitnumense |
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| ベトナムのカロッサムはタイランデンセに近い花形をしている。しかし、花は力強くがっしりととして、ペタルには全面に粗い紫紅色の斑がいるのが特徴である。そのような理由から、私は、カロッサムの変種としてベトナメンセと名付けた。ホーチミンの趣味家の話しによると、アルバム個体は１つ（写真）しか見つかっていないと言う。 |
(14-2) Paph. callosum （代表的な個体） |
| 詳しい分布は不明であるが、いわゆる普通のカロッサムも見られることが解った。彼らは、ベトナムにバーバタムがあると伝えてきたが、写真を見ると典型的なカロツサムであった。花の形態、大きさ、ペタルの斑点など、前者とは大きく異なる。極めて濃色の個体があると聞くので、ビニカラー個体の発見も夢ではないかも知れない。 |
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各品種の分布などについての情報は後日報告しますので、暫くお待ち下さい。 |
ベトナムのパフィオペディルムNO.4につづく |
