パフィオペディルムの新品種(その12) |
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この種はブラエム博士により、フランスの雑誌 オーキッディー、栽培と保護の38号 ,1999に報告されたものです。そこで 彼は、一般的にはこの種は新種として扱われるのではなく、ロビンソニーの仲間として扱われるであろうと自ら語っています。しかしよく観察すると、スタミノードなど細かいところで大きな違いが認められるといいます。 ほとんどの分類学者は分類学的に実在するもの(新種)とはしないだろうが、クリブ博士などはブレニアナムと他の品種との自然交雑種の可能性があること(この仮説を証明する事実はなんら見出せないであろうが)を指摘しているそうです。 |
この種は多年生草類で、腐葉土に満ちた土壌に直接、または、岩上に根を張って生育している。葉は長さが10 ~25 cm、幅は 4 cmくらいで、濃緑色と不規則な灰白色を帯びた緑色がモザイク状になった斑入り模様を示している。花茎は 30 cm位までのび、その先端にNS 9cm 、高さ6.5 cm くらいの花を一輪つける。 ポーチはヘルメットを逆さにしたような形状で、長さは2.5 ~ 3.5 cm、幅は1.8 cmくらい。緑色地にはちみつ色を帯びた紫褐色を示し、緑を帯びた脈が不規則に入る。 |
そして、スタミノードの形態の違い(下部の先が下にとがっている)ことから、明らかに新しい種として強く指摘しています。 |
この品種は、インドシナ半島に広く分布すると考えられるが、記録に用いた個体はベトナムのカンボジアとの国境付近で採集されたものである。分布の標高は 800 to 900 mくらい。 |
以上、ブラエム博士の報告から抜粋 |
パフィオペディルムの新品種(その13)へつづく |
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