皆さんによる意見・希望・質問コーナー

Question & Answer Corner

 一般の皆さんによる、意見、希望、質問とそれに対するご返事をを掲載するコーナーです。写真を付けた質問なども、お待ちしています。希望される方は、メールでお送り下さい。若干の編集を加えることがあるかも知れませんが、その内容と返事を公開いたします。ただし、質問そのものに問題がある場合には公開できないことがありますが、ご了承下さい。お待ちしております
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MKさん ( 横浜市 )        991026

Q:添付しました画像ですが、あるパフィオ株に写真のような褐色の斑点が出ております。実は昨年の冬に症状が表れ、徐々に点が増えていきます。
病徴の見られる葉を切り取ってみても、後日、その1枚上の葉に1つ、2つと同じ斑点が表れてきます。特に劇的に増えるでもなく、また、枯れてしまうと半分あきらめて隔離しておいたのですが、気温の上昇とともに病徴はとまり、今では上位葉に病徴はありません。たぶん病気だと思うのですが、この株はどうすれば良いのでしょうか。思い切って捨ててしまったほうがよいのか、薬で治す方法があるのか、もしなにかおわかりになりましたらお教えください。

A: これは、いわゆるすす病と呼ばれ、カビの一種により引き起こされる比較的多発する病気です。病徴の進行は比較的遅いので、ついつい放置しがちになることがあります。初期には簡単に、また、完全に直ります(?)が、放置して病原体が写真(右)のように、明確な病徴が葉全体に見られるようになるまで放置していると、その株ばかりでなく、近隣の株にも胞子が散乱していることが考えられます。
 この疾患は急激な進行を見せないために放置されがちですが、完全な治療とカビの撲滅は極めて難しく、健全な状態に復帰するまでにはかなりの時間を要します。株自体も急に枯れるわけではありませんが、放置されると次第に元気をなくし、消耗するような状態で枯れてしまいます。株が消耗するような状態に陥ったものの回復はほとんど望めませんので、軽視すると痛い目に遭うことになります。治療としては、病徴が見られたら殺菌剤を撒くことしか有りません。カビは胞子で飛び散っているでしょうから、繰り返し繰り返し消毒する必要があります。写真のように、黒く(褐色も)カビの群(叢)が見える場合には、その部分をふき取って薬剤を塗布してもかまいません。あまりにも激しい場合には、破を切り捨てることをお勧めします。季節により、カビの繁殖の環境が整わなくなったときには一見おさまったように見えますが、問題は何ら解決していません。むしろ、胞子となって見えにくくなっていますので、処置はしにくくなったと考えてください。薬剤は、我々の目に見える栄養体(カビの状態)の時に効果的に効きます。治療薬、及び、予防薬は、ほとんどの殺菌剤が有効です。ダイセン、ベンレート、ダコニール、トップジンなど規定に希釈で散布して下さい。いかなる病気でも同じですが、進行が遅いからと言って放置しておくと取り返しがつかないことになります。一刻も早く・・・。成功を祈ります。巧く行ったら、またお便り下さい。

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