皆さんによる意見・希望・質問コーナー

Question & Answer Corner

 一般の皆さんによる、意見、希望、質問とそれに対するご返事をを掲載するコーナーです。写真を付けた質問なども、お待ちしています。希望される方は、メールでお送り下さい。若干の編集を加えることがあるかも知れませんが、その内容と返事を公開いたします。ただし、質問そのものに問題がある場合には公開できないことがありますが、ご了承下さい。お待ちしております
I'll accept your idea, wishes and questions for Paphiopedilums or my site anytime. Please send it by e-mail. But if it has some problems for opening to public, I will not in some case. Please approve of this dealing. I'm looking forward to having your mail. Thank you.
Sorry !  Usually, Japanese only in this site.


堀池 厚志 (静岡県)    990903

e-mail : a-horiike@tokai.or.jp

Q:問題の株は昨年末、買い求めたもので フェイリアナム アルバムの実生
3鉢です (リーフスパン10cmくらい)。植え込みはいわゆるミックスコンポストです。
 症状としては、1ヶ月ほど前から リードの葉を除く葉のほぼ先端あたりに、うす茶色の小さな斑点ができ、しだいに広がってきました。
色としては麦茶のような色でやや薄い茶色です。1週間ほど前に、茶色部分+健全部分少々を切り取り、殺菌剤のダコニールを原液のまま切取り部分に塗布しました。その後、再びうす茶色に先端が広がってきています あまり切り取りすぎても葉がなくなってしまうので 今はそのままにしてあります(写真を添付しました)。なぜか、アルバ3株とも同じ症状です 他にもフェイリアナム 普通種がありますが健康です。今後どのような処置をしたら良いのか、教えてください。

左は普通種の1作開花程度の株。右が悪い株。 1株あたり3個所くらい切ってある。 右向きの葉が茶色。

葉の先端 葉全体としてはぐったりはしていない 裏まで茶色。

A: これは、いわゆる葉先枯れ病(すす病と呼ばれるものが含まれることもある)で、カビの一種により引き起こされる比較的多発する病気です。病徴の進行は比較的遅いので、ついつい放置しがちになることがあります。初期には簡単に、また、完全に直りますが、放置して病原体が株の中心部に達する(葉全体が茶色になるまで放置する)と取り返しがつかないことになります。パフィオでは決して珍しい病気ではありません。
病原体が株に侵入するのは葉の先端からと考えられますが、それがいつ頃なのかは栽培している環境によります。成熟株になってからの場合もありますし、比較的多いのはフラスコから出して直ぐにかかることです。不思議なことに暑い夏によく症状が出ます。従ってとても暑い今年の夏は、同じような経験をした方が多くおられるのではないでしょうか。詳しくは、パフィオペディルムの病障害に関する他のサイトをご覧になって下さい。処置(治療)の方法はこれで正解です。ただし、葉を切り取る部分が少ないのではないでしょうか。普通、患部柄からさらに1インチ(2.3~3.0cm)ほど離れた健康な部分で切り取ります。成功すると1度で終了します。しかし、不十分ですと、写真のように患部は進行します。こうなると、切り直して再度治療が必要になりますから、最初から十分に切り取ることをお勧めします。ところが、この疾患を放置して、褐色部が葉の基部に達するとやっかいです。調べた結果ではありませんが、潜伏(あるいは持続)感染の症状を見せます。すなわち、病原体が株から抜けないのです。非常に健康な株ではマスクされたようになりますが、株が弱ると下部の葉先から順々に上部の葉に同じ症状が現れます。ついには全てだめになることが多いようです。苗がこのような症状が出る場合は、原因がどこにあるか断言できません。フラスコ出しの時に感染して処置が遅れ、ある時(株が弱った時)から突然症状が現れはじめた?。あるいは、新たに感染したか?。でも、その株を生かそうとする熱意と方法は事情がどうであれ同じですよね。方法は間違っていませんから、お勧めすることは、思い切ってズッパリと葉を切ることです。お使いになっているダコニールの他、ベンレートやマンネブダイセンなども良いでしょう。一刻も早く・・・。私は、薬剤にはマンネブ・ダイセンを愛用してします。粉末を絵筆に少し水を含ませ、ペースト状に溶いて切り口に塗ります。成功を祈ります。巧く行ったら、またお便り下さい。

次に続く

Continue to the next

Sorry !!  Japanese only in this site、usually