ベトナムの風物詩

(1)ハノイ

ハノイの国際空港(ノイバイ空港)では、日本の中古バスが旅客運搬用に用いられている。そのバスは私の出身地神戸の市バスで、行き先掲示にはローカルな地名(18摩耶ケーブル行き)がそのまま残っている。この地名こそ私の実家があるところで、思わぬ所で故郷を思い出すこととなった。

ベトナムにはオートバイが溢れていることをご存知の方は多いであろう。そのほとんどは、ホンダのカブ。耐久性が良く、資産として価値があるそうだ。その他の新型オートバイには人気がない。これらは資産にはならないからだそうです。自動車よりもエラそうに、道全体を縦横無尽に走ります。高いところから見るとまるでアリの大群のようで、ベトナムの果てしない活力を感じます。

ハノイやホーチミンの市内住宅には、ほとんど庭がありません。敷地イッパイに、3〜4階立ての縦長のレンガ作りの家を立てています。庭がないので、各階には広いバルコニーがあり、最近ではさまざまな植木や花が見られます。白壁の家と緑の植木、赤や黄色の熱帯にふさわしい色使いとバランスに、我々俗人には単純に感動を覚えます。

市内でも、ちょっと奥には入ればレンガがむき出しの一般の家が見られます。道はほとんど舗装されていませんので、雨が降るとジュクジュク。 ハノイ市内でも、農家の運搬はトラックよりウシです。側を車がとおっても驚くことなく、のんびりと、もくもくと、いや、堂々と・・・。いいですねエ。

山のようなキャベツの運搬もホンダのカブ。ご覧のように、後ろから車が来ても全く動じる気配もありません。 ベトナムではリンゴと言っています。食べると、確かにそのような味はするのですが、種は中央に1個だけ。青いサクランボなんでしょうか、梅の一種なんでしょうか。いずれにしても、バラ科の仲間には間違いありませんけど・・・。

一言で言って、ベトナムのパンは安くてうまい。もともとフランスの植民地であったことから、本場フランス仕込みの技術は一流のようです。価格はだいたい10〜15円くらい。ベトナムを訪れたら必ず食べるようにしています。ほんとうに・・・旨いんですから。

公園では、鉢物の植木や草花が売られている。ランもときどき見られるが、ほとんどがデンファレです。 ちょっと町を外れると軒を並べた’何でも屋さん’が目を引く。同じような店が並んでいるのですが、競争はないのでしょうか。

ハノイの北部にある西湖は家族や若者の数少ない娯楽の場の一つです。遊覧船やボートで遊ぶ姿は、どこの国でも同じですね。

若いカップルが仲良くはしゃいでいます。その黄色い声が遠くからでも聞こえてきます。いいなア・・・。

湖畔は豪奢な洋館が立ち並ぶ高級住宅地です。ハノイとは思えない世界を作り上げ、まるでおとぎの国のよう。青い空に白い壁と赤い屋根が似合います。

(2)ホーチミン(サイゴン)

ベトナムはフランス領であったこともあり、想像以上に文化レベルは高い。花の消費もその一つで、町のいたるところに花屋さんがある。種類や品質もなかなかのものだ。

ベトナムと言えばドラゴンフルーツ。実は、サボテンのような多肉植物の実です。高級果実なのですが、私にはチョッと・・・。 熱帯地域らしく、南国フルーツはワンサカ。特に、ランプータンとマンゴはうま・・・・イッ!!!

ベトナムの愛蘭家につづく

目次にもどる