タイのパフィオペディルム

 パフィオペディルムが広く分布することで広く知られているタイの友人から、パフィオペディルムについての情報が送られてきましたので、紹介いたします。皆様もご存知の通り、パフィオペディルムはワシントン条約の付属書泓゙に属し、自然からの採集のみならずその輸出入が厳しく禁止されています。しかし、パフィオペディルムを求める愛好家は後を絶たず、その解決策に関係者は頭を悩ませている状況です。タイでは、今では、パフィオが泓゙に指定される以前に保有していた株を用い、趣味家や業者が協力しあってフラスコ苗を生産しています。そして、フラスコ苗は勿論のこと、交配により人工的に増殖させた苗を農林省に登録することにより、登録された株(人工的に増やしたというお墨付きのある株)については輸出が許可されています。このような方法により、パフィオペディルムの自生国からその苗が公式に輸出されることは、我々趣味家にとってとても嬉しいことで、その他のパフィオ自生国でも同様の方法を取って輸出を推進して欲しいものです。このような方法が大きく進展すると、密輸による違法な株の輸出入が抑えられることが大きく期待されることは言うまでもありません。

(1) タイに分布するパフィオペディルムの一部

タイの半島及びその周りの島々には、色々な種類のパフィオの原種が分布している。 自然では、様々なところに特有のパフィオペディルムが生育しています。 

自然のパフィオペディルム

山の中でも様々なパフィオが見られます。土の中に根を下ろしているパフィオもあります。 気の窪みに張り付くようにして生育している品種もあります。

Paph. concolor

Paph. niveum

Paph. excel

Paph. bellatulum

Paph. callosum

Paph. parishii

Paph. villosum

Paph. sukhakulii

Paph. insigne

その2につづく

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