春蘭の栽培
植え替え時期
基本的には年中植え替えは可能です。
来春開花させる株には無肥料栽培に切り替える為9月に行います。
開花を休ませる株や、柄物株は
5月〜6月頃に植え替えるのが理想的です。
大株で根割りが必要な株、弱っている株等はその都度植え替えを行います。
何れにしても、毎年1回は鉢を開けて夫々の根の状態は確認しておく必要があります。
器具類
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名札、 油性ペン、 歯ブラシ、 剪定ハサミ、 ピンセット |
用土入れ | フルイ(大、中、小) |
殺菌剤類
ベンレートかダコニール等の殺菌剤と
展着剤、ダイセン
春蘭 植え替え
- 植え替えをするだけで蘭は良く出来る。
植え替えは蘭作りでは最も大切な作業です。
植え替えをしないと古い土は肥料や農薬を吸収し濃縮した状態になります。
濃縮された土に夏場の高温で有毒ガスが発生し、
有害菌類が繁殖し新芽のズボ抜け等、葉や根に障害が出ます。
新しい植込み砂には新鮮な微量要素が含まれています。
これが、蘭の生育に効果を与えます。
根を抜き出す事で直接根の状態を確かめる事が出来ます。
根に障害が有れば適切な処置も可能です。
植え替えに際しては、
一般的には、新い培養土を使用し、古い土は廃棄しますが、
SF培養土は再利用します。
SF培養土に付いてはここをクリックして御参照下さい。
植込みに際しては、株元と根の消毒をしましょう。
出来れば毎年植え替えが出来ると、根の状態を見て作の出来具合を観察出来ます。
2年から3年毎に植え替えを行う人もいます。
植え替え時期を逸して鉢内の根が成長し根詰まりを起す事が有ります。
根詰まりは、通気が不十分になり枯れてします原因になります。
増殖の為の株分けの植え替えも有ります。
新芽が出ない、花芽が付かない等異常を感じて行う。
植え替えも有ります。
- 植え替えが必要な株。
一般に年間に一度の植替えが必要です。
その他、
葉先が痛んでいる株
軟腐病等の罹病株
新子が沢山出て株分けが必要な株は、植替えが必要です。
- 鉢を逆さに振って鉢内の用土を欠き出します。
用土がきつく締まって上手く用土が出ない場合は、逆さにした鉢の底部を
手で叩いて用土を引き出します。
注:株を直接手で抜くと葉とバルブが切り離れて抜けてしまいます。
- 鉢から抜いた株
軟腐病等の罹病株は、バルブ(偽球)部が黒く変色し腐食菌が活動しています。
変色バルブだけの切除では、不十分です。
一つ前の健康な株の切除も必要です。
切除後、バルブと根を殺菌剤で充分洗浄し乾燥させてから植え込みます。
根の乾燥加減は、根の表面が乾燥する程度です。
- 植込み培養土
- 植込み培養土に付いてはSF培養土を御参照下さい。
- 鉢底にゴロを敷く
- 鉢底には、底穴よりやや大きめの用土を敷きます。
- 植込む位置を決める
- 鉢の選択とその鉢に合った位置を決めます。
- 用土を入れる
古木を鉢際に寄せて新葉側に余裕を取り、
新芽の為のスペースを取ります。
- ラベルを付ける
- 最後にタップリ潅水し太陽の直射を避け
静置します。
- 春蘭植え付けに付いてはSF施用 春蘭栽培を御参照下さい。
- 以後の灌水、施肥に付いては其々を御参照下さい。