AJOS 2018年6月例会から
清水 柾孝(MASATAKA SHIMIZU)
写真1
Bro. sanguinea
fma.
aurea
写真2
C. granulosa
‘FN-Beat’
写真3
Gom
. Moon Shadow ‘Tiger Tail’
1.
Bro. sanguinea
fma.
aurea
伊東 忠夫
ジャマイカやキューバなどの西インド諸島に自生するカトレアの近縁種です。
sanguinea
という種名は「血のように赤い」を意味し、本種は通常濃赤色の花色です。この個体は地色が黄色でスプラッシュの入る色彩変異でした。優しい色合いと密集して咲いている姿がとても可愛らしかったです。ハワイで育種された実生だと思います。
2.
C. granulosa
‘FN-Beat’ SBM/JOGA 中島 文子
カトレアの二枚葉系の中でも1輪の大きさは最大級な原種かと思います。個体差が大きく、色合いから斑点模様から様々な個体が見られます。この個体は入賞しているだけのボリューム感のある花形と艶がとても目立っています。より株が大きくなったときにダイナミックに開花してほしいです。
3.
Gom
. Moon Shadow ‘Tiger Tail’ HCC/AJOS 上野 幹雄
以前にオンシジウムと呼ばれていた多くの種類が
Gomesa
属に変わりました。この系統はやはり、鮮明な黄色が人目を惹く花ですが、この品種はペタルとドーサルが黒色で色彩のコントラストがとてもカッコイイ!
varicosum
の特性が良く生かされた素晴らしい交配種だと思います。
写真4
Paph. hookerae
‘Jun’
写真5
Paph. niveum
写真6
Zglm
. Rhein Moonlight
4.
Paph. hookerae
‘Jun’ HCC/AJOS 高島 祥浩
2004年に入賞した個体で、色の濃さが非常に目を引き、パフィオ原種好きにとっては魅力的な花だと思います。スタミノードが大きく強調されていることが特徴的で、そのグラデーションはブラックホールの入り口の様で惹きつけられます。ドーサルの濃いグリーンも際立っています。
5.
Paph. niveum
阿部 良信
ニベウムの育種は国内で進んでおり、特に愛知県や関西で盛んにおこなわれている。ニベウムの代表個体のWitchenと様々な系統を掛け合わせてここまで丸みある大輪の花が咲きだしていることに非常に感銘を受けました。完成度の高い個体だと思いました。
6.
Zglm
. Rhein Moonlight 西崎 芙美子
Rhein Moonlightのメリクロン変異としてペタルがリップ化したペタロイド個体。日本語での呼び方としては「三蝶咲き」と呼ばれます。ペタルが変異したことで花の表面積が大きくなり、色彩も含めて強い個性を感じます。
私も一目ぼれして昨年購入しているので、花を多く咲かせていきたいです。
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