◎Lans A. BirK による‘Paphiopedilum Grower's Manual’の改訂第2版が、今年(2004年)12月に出版されます。
第2版は、第一版の内容を変更し、最新の情報を加えてほぼ完全に書き直したものです。ここでは古典的な植物分類学に現代のランの分類に新たな方法を導入した考察などを含めて、第一版より1/3ほどページ数が増大しています。それは、ランの分類は固定された科学ではなく、ごちゃごちゃに見える分類の分野に明快な論理を展開するものです。また、パフィオペディルムの自生地の保護や着実に進行しつつあるパフィオペディルムの絶滅への道についても議論している。各章はオリジナルでほとんどが書き直したもの、第一版以降に発見された全ての原種の原寸大の写真が掲載されています。
<第一章>
全ての原種を一ページに一種ずつ、一枚あるいは二枚の原寸大の写真と共に紹介している。また、一部については二ページ目にその種の自生の写真やその変種がイラストなどで紹介されている。
<第二&三章>
栽培についての情報。一章まるまる水やりの方法を、何時どのようにして水やりをするか。最も成功するパフィオペディルムの植え込み材料の紹介。三章では風通し、陽当たり、病症害の処理方法、株分けや植え替えの時期と方法。播種と小苗の栽培方法。
<その他の章>
交配の方法、写真撮影の方法、ラン協会の重要性、パフィオペディルムの輸入など。さらに、失われてゆく森林についての現状と解決についての具体的な方法。全ての人に読んででいただきたい最後の章では、決して我々が望んでいることではないが、現実としては全てのランが彼らの自生地で、着実に進行しつつある滅亡への青写真。
<体裁>
ハードカバー、284
ページ 、大きさ 8 1/2 in. x 11 in. およそ300枚のフルカラー写真。多くの原種は原寸大で記載。
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