(B)水苔を用いるとき

(1)鉢の底に網を敷き、その上に、鉢の半分くらいまで、大粒の石(筆者はセラトンを用いている)を入れる。

(2)苗の根の長さにあわせて、根の最下部になる位置までほぐした水苔を2〜3cmの幅(高さ)に入れる。

(3)苗を1本づつ、ていねいに、根の周りに水苔を巻き付ける。決して、クルクルと強く巻き付けないように、根の上に乗せるような感じがよい。根の先端まで巻き付ける必要はない。株を固定する意味で、株の元はしっかりと、根の先荷に向かって柔らかく巻き付ける。

(4)水苔を巻き付けた苗を、鉢の周りに並べる。中央はくぼみになっている。苗の根が長いときには、中央部のくぼみに裸の根(先端部)が見える。

(5)中央のくぼみには、柔らかく丸めた水苔を入れる。(鉛筆の先部)

(6)約1ケ月、やや強めに遮光(70%くらい)された場所におき、注意深く観察しながら栽培する。決して乾かさないようにするが、水が多すぎないようにも注意する。水が多すぎると新しい根の生育が抑えられ、コンポストにあった発根が遅れる。肥料はやらない。温度はやや高め(18〜20度)がよい。

CP苗の栽培につづく