特殊環境下での開花例
C. walkeriana tipo ' Jungle Queen '
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「にしさんのランハンターの宿へようこそ」で有名な北海道室蘭のにしさんの栽培株です。
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C. walkeriana tipo ' Jungle Queen '
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コルク付けの株のバルブ数は十数本。
葉の先まで約30センチ。

オリジナル株だそうです。
ペタル、リップの展開が特に優れています。展開の良さはOG株の為ではなく、栽培環境に理由が有りそうです。
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温度計が見えますか?
摂氏6度です!?
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実は クール・オーキッドの温室に吊されています。

 < にしさんの説明 >

・温度
  9時で7度〜8度ですね。日中はもう少し上がって12度です。

・栽培環境 
( 少し観ずらいですが ) 水が流れているのがわかりますか?

湿度は80%でしたが、夜はまだ上がります。

こんな厳しい状況で少し可愛そうだと思いますが、株にとってはへっちゃらな顔をしているようです。根もよく伸びているし株も大きく成長しています。ほとんどインターメディアより過酷な条件で開花させています。
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< SATOのコメント >

今までに多くの Jungle Queen, Kitayama, Nomura
の花を見ていますが、この花はひと味違います。
(注:3個体は同一個体と言われています。)
にしさんのホームページに画像が掲載されてから、不思議に思い質問したところ特殊な栽培環境での開花である事が分かりました。
カトレヤ系は一般的には冬の最低温度は13℃ですから、7℃も低いのです。開花期はそれなりに水やりが必要ですから、素焼鉢に水苔では根腐れしてしまったでしょう。また 低温・高湿度で時間をかけてゆっくりと開花した為、ペタル、リップの展開が良くなったのだと思われます。

一般的な開花例
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C. walkeriana tipo ' Jungle Queen '
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C. walkeriana tipo 'Nomura '
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一般的と言っても両個体とも、100坪を越える温室での開花株です。
株もしっかりと作り込まれ、夜間湿度も確保されています。
それでも ペタル、リップの展開は、にしさんの株と比べるともう一つです。
環境で異なる点は多分一つだけでしょう。
それは開花後の昼間の湿度の違いです。
また 他のオリジナルでも同様です。

<注> 真似しないで下さい。株を枯らします。
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