NO. 82  Paphiopedilum notatisepalum
                   by Meina Wang et al 180108
 
 
 
中国の雲南省から発見されたパフィオペディルムは、形態学的また分子生物学的なデータに基づいて新種であることが確認され、Meina Wangらにより、Paphiopedilum notatisepalum として、2017年 Phytptaxa 302(2) :156-164 2017 に記載された。形態学的に比較すると、新種のPaphiopedilum notatisepalum は Paphiopedilum henryanum によく似ているが、葉には大きな黄色の紋が認められ、花は大きく、卵形の白く抜けるセパルとペタルには淡い紫紅色の斑紋を散らし、大きな粗い紫色の斑紋が黄白色の滲みの中に認められるなどの点が異なる。分子生物学的なデーターは細胞の核と葉緑体の遺伝子解析により、Paphiopedilum notatisepalum は Paphiopedilum henryanum よりむしろ緑色の葉と黄緑色のセパルとペタルを持つ Paphiopedilum barbigerum に近く、姉妹関係にあるように見える。これらの結果から、Paphiopedilum notatisepalum はまさに新しい種であることが確認できた。
  
Paph. notatisepalum(赤矢印) Paph. henryanum (黄矢印)
岩場に着生して自生する。 8.0-17.0×1.2-2.0cm濃緑色の葉が3-5枚、基部は黄色を帯びる。花茎は8-10cmで湾曲し、NS7.5–8.2 cmの花を咲かせる。DS 3.5–3.8 ×2.4–2.7 cm、P .0–4.3 × 1.4–1.6 cm。
 
   
  
 
NO.83 Paphiopedilum barbatum var. acehense へ続く
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