NO. 69  Paphiopedilum nataschae
           by Guido J. Braem 150701

 
 
パフィオペディルムの新種 Paphiopedilum nataschae がインドネシアのスラウェシ島の中北部で発見され、Guido Braem博士により、RichardianaのXV 276-281(2015)に記載されました。
この新種はシグマトペタルム亜属に属し、比較的最近、同島の同じ地域でCavestro博士により記載されたPaph. robinsonianum と比較されるが、形態的にも明らかに異なる。近似種としては Paph. sangii が挙げられるが、これも株や花の形態を比較してその違いは明確とされる。特にスタミノードの形と色彩が大きく異なっている。

注意:以前、オラフ・グルースにより報告(記載)されている Paph. sangii var. ayubianum (NO. 46) に酷似しているが、Braem博士はその記載に一切触れていない。大きく違うところは、この種が独立した種(Paph.nataschae)として記載されているか、変種の一つ(Paph. sangii var. ayubianum)として記載されているとことであろう。
 
株幅は30cmくらい、成長した株には最大幅 5cmで長さ28cmくらいの明るい緑色の斑入り葉が5枚つく。葉の裏には紫色の微細点が全面に帯びている。 花はなかなか大きく、自生しているものを実測したところ、10 x 7.6cm。花茎は38cmまで伸びる。DSは4.5x2.5cm、LS 3.4x1.7cm、P 4.2x1.4cmで25~30度の角度で下がる、L 3.9x2.3-2.5cm  
 
 
NO.70 Paphiopedilum argus forma nigricans へ続く
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