パフィオペディルムの新品種(その39)

NO. 39  Paph. wenshanense 021015

 少し古い記載になりますが、皆様に紹介する機会を逸しておりました種を、ここに改めて紹介します。というのも、最近、この種名が世界で再び話題にのぼるようになり、重要な記載として再確認されたからです。Paph. wenshanense は、我々がよく知っているPaph. conco-bellatulum のことです。Paph. conco-bellatulum という種名は慣用的に用いられておりましたし、RHSへの新交配種登録にも用いられてきましたが、正式には未記載の原種と思われていました。そこで、精査したところ、私も含めて、世界でほとんど無視されていた中国からの記載が浮かび上がり、確認された訳です。皆さんの周りでも、そう遠くないうちにPaph. conco-bellatulumから Paph. wenshanense に変わることが予想されます。記載は、2000年、中国の雲南植物研究(Acta Botanica Yunnanica)の22巻、4号、390-394で、Liu 氏らによるものです。

Paph. wenshanense
我々の知っているPaph.conco-bellatulumの正式な記載名です。

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