パフィオペディルムの新品種(その33)

NO. 33 Paph. purpuratum の仲間  020522

 パフィオペディルムのパープラータムの仲間が二つの変種や新種として、昨年、掲載されていました。遅ればせながらここに紹介いたします。
(1) Paph. aestivum
 
Zhong-Jian Liuらにより中国の植物雑誌、Acta Phytotaxonomica Sinica, 39(6):568- 570, 2001 に記載。
この種は従来のPaph. purpuratum との違いがほとんど認められず、Paph. purpuratum のシノニム(同種異名)として扱うのが好ましいようです。
(2) Paph. purpuratum var. hainanense
  Dr. Fang-Yuan Liu とDr. Holger Parner により、ドイツ蘭協会誌 Die Orchidee, 52(1):64.2001 に記載。中国ハイナン島で発見されたパープラータムで、従来のパープラータムとは分布が異なり、葉の模様とスタミノードの形態に差異が認められるとのことです。ハイナン島に分布するプルプラータムが同じ形質を持つのか、記載に用いられた試料の固有の形質の違いに基づくのか不明ですが、少なくともフォルマ(forma)には認められる形質の違いのようです。
この情報は、ドイツの蘭友、オラフ・グルース氏から送られてきたものです。注意:最近発見されたベトナムのパープラータムは、従来のパープラータムとほとんど違いは認められません。オラフさんから送られてきたベトナムのパープラータムの写真も同時に紹介しましょう。
(1) Paph. aestivum = Paph. purpuratum のシノニム(同種異名)


(2) Paph. purpuratum var. hainanense

Paph. purpuratum var. hainanense と従来のパープラータムとのスタミノードの違いがお解りになりますか?

Paph. purpuratum

( ベトナム産のパープラータム)

写真提供 Olaf Gruss 氏

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