パフィオペディルムの新品種(その26)

NO. 27 Paph. sugiyamanum 010508

 パフィオペディルムの新種, Paph. sugiyamanum が2000年に発見され、ウィリアム・カベストロ博士によりフランスの学術雑誌(Rhone-Alpes Orchidees, NO. 27, 2-9, January-July 2001)に掲載されました。

 この新種の名称はこれを発見した二人( Mr. Sugiyama, Mr. Abas)のうち、日本人のMr. Sugiyamaの名前に因んでつけられたものです。
分類 : Paph. sugiyamanumPaphiopedilum 属の Barbataに属している。この種は、Paph. dayanum , Paph. javanicum var. virens , Paph. hennisianum and Paph. lawrenceanum などに類似している。
分布: この新種の分布は、ボルネオ島の北西部、マレーシア領のサバ州とされているが、詳細はは明らかにされていない。極めて限られたところに局在していることから、本種の保護を目的としている。
記載: 長さ11-14 cm、幅 3.1-3.4 cm くらいの3-5枚のわずかに灰色を帯びた緑色の葉を持ち、表面は濃色の緑による斑を形成している。
花茎 : 長さ30-35 cmくらいの花茎が1本。濃紫紅色。
: NSは9-9.5 cm。
DS : 淡緑色地に,濃緑色の脈があり、中央部が 窪んだ卵形を示し, 先は尖って淵に沿った覆輪がある。
ペタル : 淡緑色地に濃褐色の点を散らし縁には微毛を示す。ペタル基部の内側表面には微毛がまばらに見られる。先端は尖る。長さ4.5-4.8 cm で、幅 1.5-1.7 cm 。
リップ: 緑色地に淡い褐色を帯び、長さ 3.8-4 cm 、幅 2.6-2.8 cm 。内側表面には褐色の盛り上がった斑点を散らす。

Paph. sugiyamanum

写真提供:Mitsuru SUGIYAMA

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