皆さんによる意見・希望・質問コーナー

Question & Answer Corner

 一般の皆さんによる、意見、希望、質問とそれに対するご返事をを掲載するコーナーです。写真を付けた質問なども、お待ちしています。希望される方は、メールでお送り下さい。若干の編集を加えることがあるかも知れませんが、その内容と返事を公開いたします。ただし、質問そのものに問題がある場合には公開できないことがありますが、ご了承下さい。お待ちしております
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A.S.さん ( 横浜市 )        991213

Q:添付の画像は我が家で2回目の花を咲かせた株です。某蘭園で購入しましたが、中国産とラベルにあるだけで品種名が有りませんでした。
今回花が咲くまではbarbigerumだと思っていましたが、本の写真と見比べると数箇所の違いが見受けられます。そこで、先生にメールをした次第です。
この株はbarbigerumでしょうか?

A:質問に対する答えを先に述べますと、barbigerum(の仲間)に間違いないと思われます。この品種の近縁種としては、今のところPaph. helenae とPaph. tranlienianum が報告されています。これらの原種と密接に関わりのある人たち(学者?や実際に生育地を見ている人たち)の中から、さらに変種がある等の情報が入ってきますが、正式に報告されたものはありません。写真の品種は、以上の3種の中では言われるとおりbarbigerumの特徴を強く示しています。特にbarbigerum については変種があるという話や噂はよく聞くのですが、正式な記載は未だ一度もありません。写真の花は、平均的なbarbigerumn比べると確かに色彩が大きく異なっています。しかし、ドーサルセパルの覆輪などはbarbigerumそのものでしょう。そこで、色彩が平均的なものより緑色味が強いことから、アルバム個体になり損ねた個体変異の範囲内の花と見るのが無難だと思います。このような花が本来のbarbigerumの群から隔離された地域に群生し(一つのコロニーとして認められる)、その群の中ではこのような花を平均的に咲かせる(言葉を換えれば、お買い求めになったラン園にあった株の全てが同様の花を咲かせている)のならば、この種を新種として報告する人もいるでしょうし、barbigerumの変種として報告する人もいるでしょう。取り敢えず、 barbigerumにしておいて良いと思います。

A.S.さん ( 横浜市 )        991109

Q:お送りした写真の株は、ベラチュラムです。ブラキ系特にベラチュラムの葉の表面には、透明の層が存在しますが、写真の株では、その透明な層の水分が抜けて葉が薄くなっています。葉自体は、茶色く変色したり、枯れたり等の障害はありません。株自体の成長も何ら問題は発生していません。また、茶褐色になっているとこらが有りますが、症状が出てきてから1年近く経っており数ヶ月前に茶褐色になりました。他の葉にも少しですが、同様の症状があり、そちらは患部が窪んでいます。
これは、病気でしょうか? 水不足等が原因でしょうか?

A: これは、勿論病気の症状です。原因としてのポイントは大きく2つ有ります。一つは、質問6にあるようなダニなどの寄生による疾患から始まったものです。私のHPの病気の解説のところでも紹介していますが、ブラキペタラムのような肉厚の葉ではダニなどの寄生はまず葉肉の陥没が目に入ります。これにカビなどの二次感染が進み褐色に変色したりしてより重症化して行くことがあります。次に考えられることは、フラスコから出した直後の苗で、大きく育ちすぎていたり(すでにフラスコ内で栄養不足になっている)すると特に起こりやすいのですが、刃先からカビの仲間(が多い)が感染して、このような症状を見せることがあります。この写真を拝見すると、後者の類ではないかと思います。すなわち、カビの仲間の感染症によりおこされた疾患と思われます。いずれにせよ進行は遅く、ついつい放置しがちになります。しかし放置しておくと患部は葉の中心部に到達し、一旦直ったように見えますが、後日新しい葉の先端付近に同様の病徴が現れ、前と全く同じように進行します。すなわち、一度病原体が株の中心部に到達すると、基本的に直らないと考える方がよいでしょう。。
 初期の段階では治療は簡単です。質問6や14で解説しているのと基本的には同じです。詳しくは、パフィオペディルムの病障害に関する他のサイトをご覧になって下さい。普通、患部の先端(葉先)から1インチ(2.3~3.0cm)ほど離れた健康な部分で切り取ります。そして、切り口にはベンレート、マンネブダイセン、ダコニールなど(私はマンネブ・ダイセンを愛用してします)の粉末を絵筆に少し水を含ませ、ペースト状に溶いて切り口に塗ります。成功すると1度で終了します。しかし、不十分ですと患部は進行します。こうなると、切り直して再度治療が必要になりますから、最初から十分に切り取ることをお勧めします。また、フラスコ苗の出し方の解説のところでも説明しておりますが、フラスコから出した苗の先端が、質問14のような典型的な症状を出すことがありますが、これも問題はありません。同様の早期治療をしてやれば、即座に解決します。病気については’早期発見と即・治療!’がモットウです。頑張ってください。
返事先生が指摘したとおり、この症状は発生直後にいっきに今の状態近くまで進み、その後、殆ど進行していません。また、発生前後にダニとカイガラ虫が発生し駆除した記憶があります。

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