NO.23 ハワード・タン ( オーストラリア ) 991101 |
Mr. Howard TAN e-mail : htan10@bigpond.com040615 |
私は9才の頃、ジャワ島中部のセマラン(Semarang, Central Java)に住んでいました。そこで、私のおじさんからデンドロビウムの一種とパレノプシスのアマビリスを頂き、それらをマンゴーの木につり下げて栽培し始めたことから蘭とのつきあい始まったのです。 1967に技術工学を学習する目的でオーストラリアにやって来ましたが、蘭を再び栽培し始めたのは1979年になったからでした。はじめはシンビジウムから始めたのですが、1985年にパフィオの魅力にとりつかれ、パフィオに熱中するようになってしまいました。最初はインドネシアやホンコンから幾種類かの原種を輸入しました。これは、ワシントン条約でパフィオの輸出入が禁止される前の話です。少々高くつく経験でもあり、また、そのうち何株かは枯らしてしまいましたが、残りは友人と分け合い栽培し続けています。 今、私は多花性のパフィオとブラキペタラムの一部にとても興味をもっています。良い個体が有れば、直ぐの交配に用います。私の主な目的は、私の住むパースのパフィオの大好きな仲間に安くパフィオの苗を配布することです。私は今、ビニカラーのマカブレ( Paph. Macabre) を濃色のベレニスやリーミアナムなどの濃いピンク系の多花性のパフィオとかけ合わせ対と思っています。また、ミクランサムと黄色系の多花性のパフィオとしてハニーや、アルメニアカムとプリムリナムとの交配にも興味があります。問題は、今私には交配に用いる価値のある優良な親株が無いということなんです。 |
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010717 |
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私は、9m X3 mのトンエンルハウスと呼ばれる簡単な無加温温室でパフィオペディルムを栽培していますが、今、9
X 6 m の暖房付きの温室に移しているところです。多花性のパフィオの栽培には松のバーク材を用い、鉢も深いものを用いています。パービセパルムとブラキペタルムの栽培には
細かいバーク材の他に発泡スチロールを混ぜて用いています。 今、私は水苔に小石を混ぜる方法を試して、皆さんに紹介しているところです。家の中では長い水槽を準備して、およそ5cmの高さまで水を張り、それに苗の鉢をつけて苗を栽培しています。光には昼光色と白色光の両方の蛍光灯を用いています。私は、苗はこのような水槽の中で順調に生育することを見いだしました。時々病気になるののもありますので、改良を加える必要があります。もちろん完全とは言えません。時々はこれらの株を枯らすことは有りますよ。 私はパフィオの好きな世界中の方々とお話がしたいと思っています。宜しければ、上記メールアドレスまで連絡下さい。ここはオーストラリアのパースです。数人の仲間とパフィオの研究会を作って、月に一度例会を開いています。年会費は10ドルです。私たちは自分たちでフラスコを作り、仲間で分け合って、フラスコから苗を大きくする練習をしています。 |
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' Shelley Tower ' |
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PAPHIOPEDILUM STUDY GROUP - W.AUSTRALIA |
この研究会はは、パフィオペディルムを愛する仲間たちの要望に基づき、私(ハワード・タン)の発案で1997年、6月15日に30名ほどの会員をもとに結成されました。 月例会では、ホストの温室を見せていただき、どのようにして栽培しているかを紹介していただきます。普通、ホストは参加者に朝の軽食と時には昼食をごちそうします。もちろん強引な要求ではなく、参加者も色々な食べ物を持参して協力します。 また、た、参加者は自宅から花を持ち寄って見せあったり、栽培について色々と議論をしたりします。このようにして、会員のパフィオに対する興味は自ずと高くなりますし、それぞれの特徴を生かして株を安く購入したりなど協力し合うことになります。グループではフラスコを共同購入して、栽培が上手な人が育て、十分に大きくなったところで会員に安価で配布されます。毎月の例会では、購入するフラスコについてどのような交配がよいか、熱心に議論されます。そして、普通、各交配について2本のフラスコを会で購入しています。 我々の会は、今では会員は80余名おり、その中には約45名の例会受け入れ可能会員を含みます。年会費は10ドル(オーストラリア・ドル)で、毎回の月例会には平均して35~50人くらいの会員が集まります。 我々の会に興味のある方は以下までご連絡下さい。お待ちしております。 |
NO.24へつづく
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