NO.21　 ニコラス・ページ 　( USA )　990907　

ニコラス・ページ、　ロック・アイランド、イリノイ州
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　また、写真を送らせて頂きました。私は、これらのパフィオが花を咲かせてくれるとても幸せな気持ちになるのです。私の所有する原種のチャンバレーニアナム ( Paph. chamberlainianu ) は普通よりかなり濃色の花を咲かせ、私のお気に入りです。これも花が咲くと、私はいつも満たされた感じになります。

Paph. chaberainianum

Paph. chaberainianum
　デロフィラム(Paph. Dellophylum)は一つづつしか花を咲かせませんが、コクロペタラムに特徴的な花を咲かせ続けるタイプです。入手してからまだ二度目の花ですが、花は大きいものの一つしか咲かせません。私の友人は花を次々と三つ咲かせる同種の別個体を持っていますので、これらをシブリング・クロスしました。大きな花をたくさん咲かせるという、欲張りな期待をしています。

Paph. Dellophylum

Paph. Eira
　エイラ(Paph Eira :concolor X chamberlainianum) は期待以上に黄色地がとても美しくてとても気に入っています。また、黄色地の色彩に紅褐色のフラッシュが部分的に効果的に入って・・・本当にきれいです。
皆さん、この交配 Paph. Vacuna ( rothschildianum X villosum ) の花をどう思いますか。私は、自分の所有しているパフィオの中でもとても珍しい交配で、最も気に入っている花の一つです。でも、入賞するでしょうか。

Paph. Vacuna

Paph. Vacuna
この株は、シカゴのクレムオーキッド(Klem orchid)で、約３年前に購入したもので、昨年（1998年）の夏に初めて花を咲かせました。そして今年は、７月になってとてもたくさんの花を咲かせてくれ、今まで１ケ月以上も長く花を咲かせ続けてくれたのです。私は、細長いポーチ（リップ）とアッパーセパルの白い縁取りがとても美しく、特に気に入っています。

Paphiopedilum Ruby Lepeord

この写真は、私の蘭友からもうかなり前に頂いた株から咲いた花です。株にはルビー・レパード(Ruby Lepeord) というラベルが付いていますが、私はこの交配については詳しく知りません。でも、とてもきれいですよね。ロワードーサルが まるで、アッパーセパルを逆転させたように大きく、とても良い花だと思っています。

私も、この花はとてもすばらしい個体だと思います。特に、言われるとおりロワードーサルがとても良いですね。大切に栽培して下さい。 ( Toshi )

ちょっと気になることを......一つ。 私は、最近パフィオペディルムとフラグミペディウムの交配に成功したようなのです。子房を播種依頼したところ、無事に発芽が確認できたという報告を聞きました。それで、とても興奮しているのです。この交配は、フラグミのショッセリー(Phrag. schroederii)にパフィオのブラック・ルーク(Paph. Black Ｒook)をかけたものです。 私は以前からパフィオの交配は行ってきていましたが、パフィオとフラグミの交配が成功したのは初めてのことです。もし本当にこの交配が成功したら、私はこの交配に私の花の名前、エレニー・ザフロロプリス(Ellenie Zaphrolopulis) とつけようと思っています。ほんとうに、これからどのような結果になるか解りませんが、この交配が成長して花を咲かせることを祈っています。 本当にすばらしい花を咲かせるたらいいですね。
　フラグミとパフィオの交配が実際にどれくらいあるかは解りませんが、成功した例があったら教えて下さい。ほとんど聞きませんよね。ただ一つ成功した例はフラグミパフィウム　ヘーンズ・マジック 'バイオン' (Phragmipaphium Hanes Magic 'bion' )で、これはフラグミのアルボパープレウム(Phrag. albopurpureum)とパフィオのストネイ(Paph. stonei)との交配です。 また、この品種そのものの情報もありませんし、このような交配についてももちろん聞きません。もし、何かご存知でしたら、是非お知らせ下さい。

Paph Angel Flight

今私は、先にお見せしたバクーナ(Paph Vacuna)と エンジェル・フライト(Paph Angel Flight : Alma Gavaert X phillipinense, 写真右)との交配を行いました。今や、子房はとても順調に大きく膨らみ、さてこれからどのように展開するか、いい結果が出るように・・・と、とても楽しみにしています。
　私はエンジェル・フライトがとても好きなので、先の交配はそのエンジェル・フライトの特徴をバクーナに受け継がせたいと思ったからです。でも、実際にはどうなるか解りませんが・・・。しかし、花はエンジェル・フライトに似たグリーンの花が咲くことを期待しています。そして、少しペタルが捻れてエンジェル・フライトのようなエキゾチックな花が咲けば良いなと思っているのです。

　実は私は芸術家です。パフィオが好きな理由は、その花に詩的なラインが醸し出すエキゾチックな魅力がポーチ（リップ）の中に集約され、それが私に不思議な自然の精神・魂のようなものを教え私の創造力をかき立ててくれるのです。私はとてもたくさんのパフィオの花の 絵を描いてきましたし、これからも描き続けるでしょう。そして、さらにエキゾチックな魅力を感じるままに引き出すことがその花の見かけの美しさ以上のものでもあり、それを感じることこそ私の芸術家としての精神なのです。皆さんも、パフィオの花に近づいてそれをしっかりと観察してみて下さい。彼らは表向きの美しさに隠れたさらなる魅力を発見されることを待っていますし、彼らにとっても自らの美しさを感じてもらえる一期一会なるチャンスなのです。

NO.22へつづく

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