交配について |
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下記に紹介した Paphiopedilum と Phragmipedium との交配種に花が咲きました。 020429 |
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この交配は、下記に紹介された桐生英男さんの交配の中から(1)Phrag. besseae x Paph. micranthum のものです。今年の2月頃から蕾が顔を出し始め出したそうですが、その生長かすこぶる遅く、開花はつい先日だそうです。開花初期(写真)ではNSが5cm程度だそうですが、開化がすすみに連れペタルが伸び始め、今ではNSが6cmを越えているとのことです。十分に開花した姿は後日soukaiできると思いますので、暫くお待ち下さい。取り敢えず、開花のご報告を・・・です。 |
本当に不思議な花です。この交配は母親に Phrag. besseae を用いていますので、Phrag. besseae の交配には間違い有りません。また、苗の様子(下記写真)を見ても、phrag.の血を感じることができますし、また、Paph.影響を受けていることが解ります。そしてこの花を見ると・・・、不思議な花としか言いようがありませんね。少なくとも、Phrag. besseae の色彩は完全に押さえられているようです。そして、色彩についてはmicranthumの基本的な色彩のみが出ているように思えます。即ち、交配種の色彩は両方の親の共通したものだけが現れると考えられますので、このような色彩の花が咲いたのでしょう。従って、不思議なという表現をしてしまいましたが、極めてシンプルな結果とも言えるかも知れません。花形は、おそらく両者の影響が交錯すると思われます。 |
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写真提供:大木みゆき |
上に紹介する2枚の写真は、情報を得られて直ぐに撮影に行かれた大木みゆきさんの御好意で紹介するものです。 |
さらに新たな写真が届きましたので紹介します(クリック)020502 |
フラグミ(Phragmipedium)とパフィオ(paphiopedium)間の交配について、疑いの余地がない情報が入りましたので紹介いたします。この内容は川崎洋蘭クラブの2000年10月発行のニュースレターに記載される記事を、同会とその著者、桐生英男さんの許可を頂き、ここにその一部を転載したものです。
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桐生英男 さん |
私は、12年前からPhragmipediumとpaphiopedilumの交配を行っていますが、思うように種ができません。交配そのものがうまく行かないらしく、また、たとえ種子ができても発芽しないことが多く、さらに、フラスコの中で発芽しても苗が育たないなど、問題が次から次へと出てきます。しかし最近、苦労の結果として、数は少ないものの何とか苗が採れましたので、その成果を紹介しましょう。 |
私はこの12年間で、( Phragmipedium x paphiopedilum ) の交配を33試みました。その内で、種子ができたもの9種類、発がしたもの5種類、苗が採れて現在育成中のもの3種類、フラスコ内で発芽中のもの1種類、結実中のものが1種類あります。 |
(1) Phrag. besseae x Paph. micranthum
: 唯一、一株のみ。現在フラスコ 出し後3年で、株のLS18cm。葉は比較的薄く丸葉のmicranthumによく似 た模様で、葉の裏は赤みがある。
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栽培 |
(1)と(2)は、ともにパフィオの株姿に似ているので、パフィオの管理に準じて栽培していました。しかし生育が悪いので、フラグミの栽培管理(腰水栽培)に切り替えたところ、見違えるように生育状態が良好になりました。肥料は少ない方が良いようです。 |
注意 |
Phrag. besseae を母体にした交配では、子房はおよそ75日で完熟し、放置すると直ぐに割れてしまいます。交配後、およそ70日で蒔くことが大切です。交配は、(原種 x 原種)や(F1 x F1)が成功し、その他の組み合わせでは成功に至らなかった。また、この交配の種子の発芽に用いる培地はパフィオ用では発芽しない傾向があり、Phalenopsis用の発芽培地で成功した。 |
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(1) Phrag. besseae
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(2) Phrag. besseae
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(3) Phrag. Eric Young
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このような交配は非常に面白いと思いますが、成功例は少なく、どのような花が咲くか楽しみです。花が咲いたら、その花を紹介いたします。楽しみに待っていてください。 |
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