シプリペディウム(Cypripedium)とパフィオ(paphiopedium)間の交配について、疑いの余地がない情報が入りましたので紹介いたします。
この情報はドイツの分類学者ホルガー・パーナー博士のご厚意により送られてきたものです。博士は今、中国に滞在しパフィオペディルムを含むランの分布や分類について研究中です。
このれはパフィオペディルムのアリメニアカム(Paph. armeniacum)とシプリペディウムのヘンリー(Cyp.
henryi)との交配で、クミンのFangyuan Liu教授によって交配されたものです。彼から頂いた子苗は、彼の滞在する住宅のバルコーニーで生育を続けているそうです。葉はアルメニアカムに似ているようですが、明らかにセルフの苗とは異なりますね。勿論、花を見ていないわけですから、間違いは無いと言うことはできませんが、明らかにパフィオペディルムの血が明確な交配であると言えます。先にも述べたように、アルメニアカムそのものでもありません。苗の葉は、アルメニアカムに比べるとやや柔らかく、色彩は明るい緑色を示し、葉の基部には紫紅色の小さな点が疎らに入っています。何とか上手に育てて花を咲かせたいものです。(ホルガー・パーナー)
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