タイのリューコキラムの自生地を訪ねて(その2)  150106


「あったぞ・・・!」 突然の声に疲れが吹っ飛ぶ。
こんな姿で自生しているんだ。垂直の崖です。
   
アーさんが「トシ、ここ見て、見て」
美しい株ですね。花は決して大きくはないんですが。
 サイズはともかく、なかなか・・・いい感じ  これも良い型でしょう。
   リューコキラムは、標高100〜200m、山の北〜西部の側面、切り立った崖あるいは崖の小さな棚に自生する。この崖の雨水が流れる小さな筋には腐敗した植物が積もった土壌が溜まっており、この狭く堆積した土壌に根を下ろしているようだ。乾期でもここには湿り気が維持されているようで、成熟株ばかりでなく、数cmの子株も並んで生えている。成熟した種子は、雨水に流され、この筋に沿って発芽するようですね。株に直射光はあたらないようです。でも、朝日はあたるかも?全体的には日陰ですが、とても明るい感じがします。
 自生地でも熱い議論が繰り広げられます。  
   
 こんな大きな岩の割れ目のような筋状の水路に沿って、たくさんのか焙が自生している。  大株は見当たりません。褐色になって破裂した脂肪がついた成熟株。これでせいぜい2芽。
   
 こんなに生き生きと・・・家の鉢の中で育っている状態とは、全く違っている。 このような所で育っていると、よほどの大雨が吹かない限りは、根が水でびしょびしょになることはまずありえないでしょうね。
  花が咲いている季節にこられて・・・幸せでした。
 
   
 石灰岩の端はナイフのように鋭く切り立ち、普通の運動靴だと底を切り裂きそうです。滑れば大怪我するでしょうね。 
   
 下山して、地元のレストラン(いや食堂)へ。驚くような料理を・・・勇気を出して。  ドライカレーにチキン。
   
 何かのペースト。羊羹みたい。白いのはココナッツ  これもお餅みたいな・・・。全て味はまずまずです。
   
 この世も地元のレストラン。  バンガーのラン協会の会長さん(右から2人目)がこられました。
 翌日の離島前、スイさん宅(別荘)を訪問しました。タイを代表する蘭愛培家のスイさんは、ここで蘭を栽培しています。  まるで業者のような広大な敷地で、たくさんの蘭を栽培しています。その殆どはパフィオペディルムです。
 タイ南部で最も人気があるパフィオはエクセルで、広い栽培上の中でも金網で囲った厳重な防犯施設の中で栽培されています。
 自慢のエクセルの交配。もちろんシブリングクロス。  交配後、大きく膨らんだ子房。
 自分で交配した苗がぎっしり・・・  Bulb. phalaenopsis
 熱心に説明をしてくれるスイさん(中央)  
 特集の目次へ戻る

Dr. 田中のHPへ戻る