最近のタイ、Paph. leucochilum 事情

追加

最近のバンコク、Paphiopedilum leucochilum 事情(その2)

 イギリス在住のラン友、Dr. Sian Lim さんは2004年の年末にタイを訪れました。そのとき撮った写真が送られてきましたので紹介しましょう。この紹介は、以前紹介した(その1、下部の記事)の続編です。写真は、2004年はリョーコキラムの優良な交配で知られるMuさんの農場を訪問したときのものです。残念ながら、リューコキラムの開花シーズンではなかったので、花はたくさん見られなかったそうです。ここで彼は、フラスコを購入したそうですが、目が飛び出るほど高かったそうです。また、彼がバンコクに滞在しているとき、彼の事を聞きつけて幾人も個人的な趣味家が彼を訪れ、自分のコレクションはMuさんのものを遙かに越えるものだとアピールするそうですが、実際にその家を訪問するとガッカリすることばかりだったそうです。下の写真は、今回彼がMuさんの農園で撮影したものです。

何かコメントなどがあれば、お寄せ下さい。


その他の趣味家たち

彼はまた、是非と勧められ・・・個人で交配をしている趣味家を訪問したが、ここでも花を見ることができなかった。ここでは交配親に用いたリューコキラムの花の写真を見せられて、それらのフラスコを買うはめになったという。これらの親は全てNSが9~10cmあるというのですが・・・。皆さんはどう思われますか?右下のものは、まあ大きそうですね。
以下は、タイ・バンコクの他の趣味家で見せられた写真だそうです。このサイトに紹介した後、これらの所有者から連絡が入り、これら名花の由緒を伝えてくれました。ところが、この2つの名花の分け株は、昨年日本に輸出されたそうで、そのうちにどこかの展示会で対面することが出きるかもしれません。

私はこの花に 'RED BITCH' と名付けました。この花を作出したのはMr. SERI で、フラスコのコードは "SOS-22"です。私は、20本入りのフラスコを1999年に彼から購入しました。じつは、この交配の片親が右の写真の'MOON LIGHT' AM /RHTなのです。 この個体はタイではとても有名で、とてもよく知られたコード" WS-83"の.交配から誕生しました。( by Mr. Sampas Koolsriroj)

所有者: Mr. Sampas Koolsriroj

leucochilum ' Moon Light' AM/RHT

所有者: Mr. SERI

RED BITCH は山採り株から3代目です。

QUEEN YELLOW ( お祖母さん) 山採り株 -------> 2代目 WS-83 ( MOON LIGHT )
-------> 3代目 SOS-22 ( RED BITCH )


最近のバンコク、Paphiopedilum leucochilum 事情(その1)

 イギリス在住のラン友、Dr. Sian Lim さんから送られてきた写真を紹介しましょう。Kimさんは、ちょくちょくJGPに審査員で参加される方で、日本にはなじみの深い方です。彼は、主にカトレヤを栽培されているのですが、最近パフィオに夢中になり、特にリューコキラムには相当熱が入っています。リューコキラムはタイでの交配が盛んで、時間を見つけてはタイに出かけられるそうです。タイではMuさんなどの優良な交配が盛んに行われてきた歴史があり、リューコキラムの交配の中心的な位置にあるわけですが、最近、岩崎さんによる日本での交配が世界に広く知られるようになりました。'Iwasakai' 'Cape Rock' ' CR Sereise ' などの名前が、世界を飛び交っています。

 ここで紹介するのは、彼に同行した友人が撮った写真です。場所はMuさんの温室で、さすがにすばらしい個体が並んでいたそうです。でも、彼に言わせると、「日本で入賞した記録を見ると、これらの花はかなり小さく、今や日本が一番進んでいる。」とのこと。今年の年末にもMuさんの温室を訪れるそうで、もっと良い写真を撮ってきて、紹介してくれるそうです。 Limさん、どうもありがとうございます。Limさんは、2005年のJGPに参加されるそうで、2月の日本パフィオペディルム研究会(JGP)の鑑賞会に参加していただけることになっています。

最近のタイ、Paph. leucochilum 事情 追加 (その3)へ続く

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