北欧蘭会議 (デンマーク)

デンマークとスウェーデンの蘭協会が共催する北欧蘭会議がデンマークの首都コペンハーゲン近郊のフレーデンスボルグ(Fredensborg )で、1999年 8月 14, 15日の2にわたって開催されました。ここで紹介するレポートはドイツ在住の友人オラフ・グルースさんから送られてきたものです。オラフさん、どうもありがとうございます

デンマークとスウェーデンの蘭協会が共催する北欧蘭会議がデンマークの首都コペンハーゲン近郊のフレーデンスボルグ(Fredensborg )で、1999年 8月 14, 15日の2にわたって開催されました。毎年、両国の蘭協会は審査会を兼ねた蘭展を共催しています。会員の皆さんは、このときとばかり彼らの栽培する自慢の蘭を持ち寄り、会は大変な賑わいを見せます。 もちろん会員ではない一般の見物客も多く、日頃めったに見られないすばらしい栽培の株や、珍しい原種や交配種を一目見ようと、開催されたハンス・クリスチャンセンのラン園は大変な人出でした。

でも、スカンジナビア半島にある蘭協会については、残念ながらあまりよく知られていません。スウェーデンの最大の蘭協会はスウェーデン・スウェンスカ蘭協会で、その会員はおよそ1200名もいます。また、デンマークのダンスク蘭協会は会員800名ほどの大きな会で、ノルウェーの蘭協会には約200名、フィンランドのスオーメン蘭協会には約300名の会員がいます。そして、デンマーク、フィンランド、スウェーデンの蘭協会からはそれぞれレベルの高いすばらしい会誌が出版されています。この会にはもちろん、私を含むドイツからも出席者も少なくありません。

ここでは、パフィオペディルムを含むさまざまな蘭はドイツ蘭協会の会長であるゲルト・リルケ(Gerd Roellke)氏が委員長となって、審査が行われました。


ここに、この蘭会議に展示されたパフィオやフラグミの中から面白そうなものの一部を紹介しましょう。
ゴールドメダル はとても大きくすばらしい栽培が認められたフラグミのセデニー ’フレーデンスボルグ’( Phrag. Sedenii 'Fredensborg' )に送られました。この株は、株が大きいばかりでなく、驚くほどたくさんのスパイクと花がついていました。最初にこの株を見て、シミリーのウィルコックスと同じではないかと思いましたが、あとでよく観察してみると、この品種はセデニーではなくカルーラム(Phrag. Calurum)の3倍体ではないかと思っています。

Phrag. Sedenii 'Fredensborg'

シルバーメダル は栽培もよく、濃色で大きく形の良いhなを咲かせていたトランスバールPaph. Transvaal: chamberlainianum X rothschildianum) に与えられました。

Paph. Transvaal

また、未登録ですがとても面白い交配の( Paph. Chartles Sladden x Paph. sanderianum )は、大きくて赤味の強い濃色の花が評価されてブロンズメダルがあたえられました。

( Paph. Chartles Sladden x Paph. sanderianum )


メダルは獲得でいませんdしたが、面白くてとても美しい交配の花も見られました。この美しい花は未登録 ( Paph. tigriunum with Paph. dayanum) です。この交配はフランツ・グランツ(Franz Glanz)氏によりなされたもので、 チグリナムに由来する色彩と斑の美しさが特徴的です。
Paph. ( tigriunum x dayanum )

デンマークの北欧蘭会議( NO.2)へつづく

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