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L. Pastral Symphony
レリア パストラル シンフォニー

L. Pastral Symphony

〔交配親〕
 L. pumira X L. sincorana 1990年登録

〔特 徴〕
草高は約15cmのややミディーに近いミニタイプの交配レリア。主に秋咲きのプミラと主に夏咲きのシンコラーナを両親に持ちます。私のパストラルシンフォニーはシンコラーナの血を強く引いているのか、主に夏に咲きます。花の形もシンコラーナ似といった感じ。非常に強健で、小さい株ながらしっかりとしたバルブを形成します。根も力強く太く、風通しさえ気をつければ根ぐされもほとんど心配無いと思います。蘭の花が少ない夏に毎年開花してくれるのは嬉しいのですが、欠点を上げるとすれば花持ちの悪さ。10日あまりでしおれてしまいます。通販では、サカタのタネの2000年蘭のすべて号でも扱われています。説明には四季咲きと記載され、花の形はプミラに似た良形です。実生の交配種で個体差も大きいものが流通していると思われますので、未開花株を手に入れたらどんな花が咲くか楽しみです。

〔入手先〕
写真の個体は1996年5月につくば市の花木センターで苗を購入。鉢にはメイコウグリーンの札が付いています。この名札には黄花のミニカトレアが印刷され、品種名は確かにパストラルシンフォニー。翌年、初めての花が開いたのですが、期待した黄色ではなく、薄紫の質素な花でがっかり。両親を考えれば、黄花のパストラルシンフォニーなんて考えられませんよね。全国には、私と同じ思いをされた方もいらっしゃったのでは?
 
〔育て方〕
  • 植え込み : 3〜3.5号鉢にミズゴケ植え。スギ皮でも育てましたが、それでもOKでした。温室がなくてもいたって健康に育ちます。
  • 置き場所 : 4年間育てましたが、性質は極めて強健です。直射日光と風通しだけ気をつけて夏は木陰に吊るしましょう。冬場の寒さにも耐性があると思います。都心近郊なら部屋にさえ取り込めば特別に加温保護する必要はないでしょう。
  • 水と肥料 : 3〜3.5号のやや大きめの鉢が使えますので、コンポストの乾きもやや遅くなります。乾燥にも強いので、夏場の戸外栽培でも夕方1回の潅水で十分です。室内に取り込んでいる間は、ミズゴケの表面がカラカラに乾いたら潅水してください。肥料は5月〜7月上旬まで。2000倍に薄めたハイポネックスを1週間に1回、水やり代わりに与えています。
〔栽培履歴〕
1996年 幼苗を購入 スギ皮で栽培を始める
1997年 初めて開花
1998年 ミズゴケ植えに変更
中 略
2000年4月 植え替え
2000年9月  開花

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