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Soph. coccinea
〔原 種〕
原産地ブラジル
〔特 徴〕
朱色の濃いミニカトレア。赤色系のミニカトレアの交配親として有名です。日本の冬の低温(5℃)には耐えますが、夏の高温多湿には弱いので注意が必要です。
初心者向きミニカトレアとして紹介されたこともありますが、毎年咲かせるにはかなりの経験が必要と思われます。私の栽培環境では夏冬限らず根腐れを起こしやすく、なかなか充実したバルブに仕立てることが出来ません。無加温栽培だと主に2月から3月に開花しますが、年によって4月にずれ込むこともありました。コクシネアの交配種でも、Sl.オルペッティなどは、花が落ちるとすぐに新しい芽を伸ばしてくるのですが、私のコクシネアは4月から8月の一番良い季節に休眠するように動きが無くなります。新芽を伸ばすのが9月から晩秋にかけてといった具合です。
〔入手先〕
写真の個体は1998年に茨城県つくば市「花木センター」にて購入したものです。生産者は不詳。 その他、1997年大阪大丸デパートの洋蘭展で4倍体の個体を、1995年にサカタのタネの通信販売などを利用して入手しました。コクシネアは15年以上前から何度も手に入れてはダメにするの連続。でも、その花の愛らしさに魅了され、今もなお諦めきれず挑戦しつづけています。
2000年11月、元気な株を再び購入。
〔育て方〕
- 植え込み : 2〜3号鉢にミズゴケ植え。毎年秋に新しいミズゴケで植え替えます。夏の根腐れを防ごうとしてスギ皮を利用したこともありましたが、乾燥が早く健全な生育に必要な湿度が取れず失敗した経験があります。ベテランの方々のお話を聞けば、どうやらヘゴやコルクに着けてしまった方が生育が良いそうです。
- 置き場所 : とにかく暑がりなので4月下旬〜11月中旬までは直射日光を避けられる庭木の枝などにぶら下げて少しでも株の温度を下げる工夫をしてやりましょう。冬の間は室内に取り込みますが出来るだけ明るい環境におきましょう。5℃程度まで耐寒性がありますので、関東地方なら窓辺に置きっぱなしでも枯れてしまうようなことはありません。
- 水と肥料 : 水を好むようなので、6月から10月までは毎日たっぷり水をあげましょう。朝よりも夕方気温が下がってからあげたほうが良いようです。鉢が小さいので7月と8月は早朝と夕方の1日2回潅水した方が良さそうです。室内に取り込んでいる間は、ミズゴケの表面がカラカラに乾いたら潅水してください。肥料は休眠から覚める9月〜11月上旬まで。5000倍程度に薄めたごく薄いハイポネックスを、水やり代わりに与えるのが良いようです。
〔栽培履歴〕
1980年冬 コクシネアを初めて手にしました。一度も花を見ることがなくあえなく枯死。
以後、開花株や開花見込み株を入手しては1度か2度の花を見るだけで残念ながら。。。2000年2月 4倍体開花。 2000年3月 根ぐされを起こしていると思われる株を思いきって植え替え。ほとんど根が残っていませんでした。とりあえず植え替えて湿度を保つためにビニール袋へ入れてしばっておきました。 2000年4月 2輪開花 2000年5月 ヘゴ付けに挑戦 2000年6月 いまだかつて体験したことの無いものすごいヒョウにみまわれ、瀕死の状態に 2000年10月 ヒョウに叩かれボロボロになったバルブから新芽が伸び出しています 2000年11月 元気なコクシネアをホームセンターより入手 2001年4月 元気なコクシネアのヘゴ着けに再び挑戦 2001年7月 ヘゴ着けの株は新根がグングン伸びて元気そのもの。湿度の高い水槽に入れてこまめに霧を吹いてます。 2002年1月 1輪咲きました
The Genus Sophronitis | ソフロニティス属栽培の大ベテラン、大阪府箕面市在住の達家さんのサイトはとてもに参考になります。ソフロニティスがお好きな方は是非一度訪れてみましょう。親切なアドバイスもいただけると思います。 |