Sedirea japonica (ナゴラン) Aer. japonica
写真提供 : oziko さん [東京]
2002年5月15日
[作者のコメント]
香りが印象的な日本の着生蘭です。
小さな花ですが、1輪1輪が実に優しい。
花がらのエプロン(リップ)をかけた母親のような花。
------ 朝、通勤途中にいつも聴いているラジオ番組から ------
耳の不自由な両親に育てられた男の子のお話しです。
男の子は耳が聞こえるけれど、親子の会話は全て手話。
『おか〜さん!』 呼声に振り向くお友達のお母さん。
男の子は、そんな友達をとても羨ましく思いました。
『おか〜さん!』 呼んでも決して振り向くことの無い自分の母親。
男の子は悲しくなって、それ以来手話を使わなくなってしまいました。
耳の聞えないお母さんには、そんな我が子の気持ちが痛いほど解ります。
ある日、男の子に手話で、こう話しかけたそうです。
『お母さんは耳が聞えない。 だけど、今までにたった一度だけ
お前の声を聞いたことがあるんだよ。それはお前が生まれた時。
お母さんには、お前の産声がはっきりと聞えたよ。』
このお話しは、手話によるスピーチコンテストで入賞したある方の実話です。
涙もろい Ronさんは、ラジオを聴きながら涙をたくさんこぼしました。
これを書きながら、またうるうるしています。
もう過ぎてしまったけど12日の日曜日は 『母の日』 でした。
母さん、親不幸な息子です。
面と向っては照れてしまって言えないけれど、感謝しています。
いつまでも元気でいて下さいね。
From Ron
Abiko Orchid Room
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