青い胡蝶蘭
ジェルソミーナ: 「私は何の役にもたたない女よ。生きているのが嫌になるの。」 旅芸人: 「この世の中にある物は全ての物が何かの役に立っているんだ。 例えばこんな石ころでも何かの役に立っている。」 「何の役に立っているのかって? 俺なんかに聞いてもわからんよ。けど、神様はご存知だ。 お前が生まれる時も 死ぬときも 人間にはわからん。 俺には小石が何の役に立つかわからん。 でも 何かの役にたっているんだ。」 「この小石が無益なものなら 全ての物が無益なんじゃないか? そう、空の星だって同じだと俺は思う。 お前だって 何かの役に立っている。 たとえお前が自身をどんなに卑下していようとも・・・」 |
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