インターネットの普及と趣味の会

洋ラン関係の趣味の会はネット時代で様変わりしつつあります。
どの会もここ数年の会員減少に歯止めがかからないのです。
退会ではなく、新入会員数が減っています。
その減少推移はインターネートの普及と反比例していいます。

一見関連がなさそうな二つの現象は本当は密接な関係があるのです。

洋ランを始めるきっかけは、頂いたランを上手く咲かせられなくて勉強したり、
ふと覗いた展示会で興味を持ちひと株買って帰ったりとさまざまです。
どんなベテランも最初は「初心者」からスタートします。

10年前までの時代は、株や情報を入手をするには趣味の会に
参加するのがてっとり早くしかも確実な方法でした。

そこには世話好きな先輩や口うるさいお目付け役、そして同じレベルの仲間達がいました。
そんな中で栽培のノウハウやマナーなどを見聞きして成長していったのです。


インターネットが発達した時代になると、検索サイトでそこそこの情報は簡単に入手できます。
株もネット・オークションでの購入や、掲示板などで知り合った仲間で交換するなど
こちらも容易にしかも安価で入手できます。
便利な時代になったものです。

つまり趣味の会に参加しなくても困らないのです。
会に参加すると人間関係が発生しこれも敬遠される要因かも知れませんが、
そんな人はネットと関係無く会には参加していません。
この生き方を否定しているのではありません。ひとそれぞれです。


以下、一般論として書きますが、
個人的には趣味の会への参加をお勧めします。
理由は次の通りです。

@ネットの情報は(発信側の立場も経験して)差し障りにない内容で、
書きたくても書けないことが結構多いのです。
A多くと人とコミュニケ−ションを図ることで、多くの価値観や考え方を経験でき、
自分の位置付け・レベルが確認でき、更なる向上が目指せます。
B会に所属することで「ランの世界の常識」を身に付けることができます。
C一人で出来ないことも組織で対応することができます。

最後に、会に参加された際は、「ボランティアの精神」を忘れずに・・ (^ .^)b


(2008.3.5)
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